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ハウスメーカー見積もりの「いい値引き」と「悪い値引き」の違い

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「100万円も値引きがあって得した」
喜ぶ人もいれば
「1点物の注文住宅なのに値引きっておかしい」
否定的な人もいます
たしかに注文住宅ってのは
その人専用に作るわけですから
「値引きって何?」って
思う気持ちも分かります
自動車や一部の家電などは定価があって
同じ商品を買うので値引きってのは
嬉しいですけど
こういう商品は
例えば100万円の定価があって
・100万で買っても

・10万円値引いて90万円で買っても
 同じ商品が手に入りますし
「じゃあ特別に今日印鑑押すなら
 後5万円値引いて85万円」
自動車買う時に
よく見る光景ですが(笑)
・さらに値引きで85万円でも
商品は全く同じですからね
さらに車や家電などは
オーダーメイドじゃなくて
値引きa

購入者の需要は関係なく
とりあえず作っちゃいますから
ちょっと注文住宅とは違います
建売住宅なんかは
売れ残れば結構値引きありますけど
それと同じ感じですね
そういう「お得な」
値引きもあれば


一点物の注文住宅なので
最初からわざと定価を上げて
そこから値引きってパターンも多いのが
住宅業界なので
肯定派、否定派が入り混じってますが
とりあえず
「いい値引き」
「悪い値引き」を学んで
無駄な値引きには
振り回されないようにしましょう

・一点物の商品なのに値引きが出来る理由
当たり前ですが
二重価格は法律違反ですから
わざと高い価格を付けて
そこから値引きはNGですが
住宅業界は
これを可能にする方法があります
注文住宅をかなり簡素化して
お金の流れを書くと
・木材や屋根材など建材の仕入れ


・キッチンやお風呂など設備品の仕入れ


・組み立てる職人さんの支払い


・ハウスメーカー、工務店の利益
建物本体価格を
めっちゃ簡素化すると
これだけですね
まず問題なのが
仕入れ品ですね
相変わらず
タカラスタンダード以外は
意味不明な定価設定をしてるので
値引きb

販売価格は60%~70%オフという
とんでもない事になります
建材だって
うちの会社でも木材の発注や
足場屋さんに頼む事もありますけど
当たり前のように
見積もりに
「出精値引き」の欄があります
こちらは外構の見積もり

値引きc

普段一緒に仕事してる
業者さんに依頼しましたが
既に資材は定価からの割引があるのに
さらに出精値引きもありますね
まあ、これがいつも見慣れた
見積もり書で一番多いパターンです
業者間では当たり前のような
出精値引きも
これが個人客相手だとおかしくなるのが
問題なのですが
例えば
我が家の見積もり
値引きd

レオハウスには
金額の値引きは無いのですが
赤字の部分は
無料で付きますよという案内ですが
これだって本当に
無料な訳は無いんですよね(笑)
別にこのように書いても
全部上乗せして
そこから値引きをしても自由ですし
仮に我が家のプランで付いた
設備品、建材品を
全てメーカー希望小売価格で書くと
軽く300万円は値上がりしますから
値引きe

こんな感じに書くことも自由です
二重価格は違反ですが
どれも定価が高すぎるので
これくらいの値引きは
定価で計算したら可能です

定価で書くことは
当然違反じゃないですからね

そうは言っても
値引き販売が当たり前の商品ですから
レオハウスみたいに
最初から割り引いた金額で
見積もりを出すメーカーも多いですし
定価で書いて
値引きと書く

これはどちらでも
ルール違反ではないですね
本当に二重価格なら違反なんですけど
何百万も正当に値引きが出来る余地があるのが
まあ問題なんですけどね

・希望小売価格の乖離をどうするか
そもそも
「定価」=「メーカー希望小売価格」ですね
文字通り
「この値段で消費者に販売したい」という金額です
そうは言っても
今の世の中で
値引きf

定価販売していない
商品も多いと思います
家電品、時計など
オープン価格と言って
定価を付けてない業界も多いですね

・・・・・
・・・・
・・・
・・

簡単にオープン価格の経緯と
なぜ定価と売価に差があるのか
説明すると
かつての日本は
どの商品にも定価があって
こちらは
希望小売価格100万円で
実際に100万円で売る例
値引きg

・メーカーは40万円で製造出来る商品を作って

・それを卸売業者に60万円で売って
 利益は20万円

・卸売業者は小売店に80万円で売って
 利益は20万円

・小売店は消費者に100万円で売って
 利益は20万円

全員が均等に儲けが出て
バランスがいい状態ですね

ちなみに
メーカーが小売価格に対して
「かならず定価で売りなさい」とは言えません
これをした場合は
独占禁止法で禁止されています
これが許されるのは
国が例外として認めている
新聞や書籍などだけですね
最初にオープン価格化した
家電業界を見ると
時代とともに
メーカーよりも
小売業者の立場が強くなっていき
家電量販店は
街の電気屋さんから
大型量販店になって
「客を取るぞー」とばかりに
値下げを始めます
見積もりh

先程と同じ商品
卸売り業者から80万円で
仕入れた物を85万円で販売する
良く言う「薄利多売」ですね
今までは街の電気屋さんが
100万円で売っていたのに
大型量販店は85万円で売るよーとなったら
あっというまに街のお店は潰れますね
それでも
ここまでは問題がなくて
街の電気屋さんだって
頑張って値引きすればいいんでしょうけど
余りも
小売業者が強くなり
見積もりi

卸売り業者からの
仕入れ価格が80万円なのに
70万円で売るようになります
定価100万円の商品を
70万円で売るようになると
製造メーカーからは
販売奨励金という名目でリベートを貰ったり
圧倒的な仕入れ量なので
卸売業者にも
「もっと値段下げないと買わないよ」
圧力がかかって
当時の街の
電気屋さんが言ってたセリフ
「うちの仕入れ値より安く売ってる・・・」ってのになりますね

そりゃメーカーから
お金を貰うんですから
仕入値より安く出来ますが

こうなると
どうやっても太刀打ち出来ません
そこへ公正取引委員会が問題化して
「20%以上の値引きが
市場の1/2以上で行われている場合は
二重価格と見なす」
というルールを決めます
その時にメーカー側に
・希望小売価格を下げるか


・オープン価格に変更するか
このどちらかを選択させられて
リベートとかに
疲れ切った業界は
オープン価格に移行しました
そうは言っても
未だに販売奨励金とかありますけどね
20%以上の値引きが
市場の半分だと二重価格なら
住宅資材も
その通りなのですが


https://www.jftc.go.jp/info/nenpou/h08/02070001.html

メインの取引が
BtoBの企業間ですし
家電製品と違って
直接買って帰る事は少なく
さらには代理店、特約店制度もあり
今のとこは問題視されていませんね
値引きh

今でこそネットやホームセンターで
システムキッチンなどを売ってますが
やはりそのまま個人が
購入する人は少ないですからね
なので
作ろうと思えば簡単に
200万円でも300万円でも
値引きの見積もりが出来るってのは
覚えて頂いて
やはり
総額ですね
この辺は何件も見に行くと
相場観が分かるようになりますけど
例えば断熱材の厚みでも
メーカーによって性能は変わりますから
100ミリと50ミリで
性能が同じって商品もありますし
工法まで全部比べるのは
普通の施主さんには難しいですね・・・

・私が値引きが嫌いな訳・・・
私は注文住宅の
値引きってのは否定派です


家電とかの値引きは
めちゃ好きですけどね(笑)
最初に書いたように
二重価格とも言える
定価と実際の売価の違いがあるので
何百万円も高く書いて
そこから値引きと表記出来るのは分かります
値引き肯定派の意見としては
・需要の少ない時期での値引き

・営利企業なので値引きしなくていい客には
 高い定価、もしくは割引額の減少
まあ、民間企業ましては
株式公開してるような大企業なら
当然取れる利益は取らないとですね
こう思う人は
家っていう商品を買うって感覚だと思いますが
まず、需要ってのは
年末は忙しいなどありますけど
建材などは
今は木材が凄い金額上がってますが

値引きi

特定の時期では余り左右されませんから
株価みたいなものです(笑)
いつ価格の上下があるかは
分かりませんし

年末、年度末以外は
閑散期って事もありませんし

設備品も年末、年度末以外は
安いなんて事ないですから
あえて言えば
職人を買い叩くしかありません・・・
この辺は日給制とか一人親方とか
個人事業主が多い
業界の問題ですが・・・
後は「値引きしなくていい客には
しなくていい」ってのは
どうしても交渉下手には
不利ですからねぇ・・・
まあ、我が家は夫婦とも
そういうのはうまいのですが(笑)
結局メーカー、工務店でルールが無いので
どこも好き勝手に書いてるので
「あのメーカーは値引きしてくれたのに
おたくは無いの?」っていう
お客様が出てしまいますね
この辺も
施主が知識を学べば
相場が分かりますけど
「なんで買う方が
そこまで学ばないといけないの?」ってのは
いつも思います・・・





・悪い値引きの例・・・
・メーカーによって
 一律値引き額が決まっている会社

・営業さんの裁量な会社

・値引きが無い会社と色々ありますが
こちらが私が喰らった
悪い値引きの一例


https://reogress.net/archives/6612470.html

別に私は
「値引きして」とか
一切言ってないんですけど
金が無さそうに見えたのか
営業さんが「この客は値段勝負」と思ったのか
打ち合わせの途中で
勝手に仕様を変えるという
事件が起きました・・・
時期的には3社ほどに
候補を絞った時期で
タマホームに行ったら
いきなり150万円安くなるという
出来事だったのですが
こちらが今までの打ち合わせで
貰っていた見積書
値引きj

本体工事費が1,413万円で
総額が2,000万円位
こちらが次回打ち合わせで
出てきた見積書
値引きK

本体工事費が1,254万円と
なんと159万円も安くなりました
営業さんは
「本日契約してくれれば
こちらの特別価格で提供します」って事でしたが
これって良く見積もりを見ると
そもそものプランが変わっているんですね
プランの詳細は
後で調べて分かりましたが
絶対に希望してた
屋根瓦がスレートになったり
プランも変更になったのに
営業さんは何も言わず
契約を迫りました
他にも、プランの違いで変わる物は
・親子ドアが片開きドアになったり


・吹き付け断熱がグラスウールになったり


・第一種換気が第三種になったり


・洗面化粧台が900mmから750mmになったり
などなどですね・・・
この辺が一切の説明が無く
最初とは変えられていたのですが
ここが他の商品と住宅との
一番の違いです
例えば家電品を
値下げする時に製品は変わりませんが
家というのは契約してから
何百という商品を組み合わせて作ります
無理な値下げで
住宅資材が変わったとして
全部を把握するなんて
普通の施主では無理です
実際契約した
レオハウスの見積もり
値引きL

例えばこの仕様の部分を
全部理解してなければ
黙って値下げする事は簡単です
・換気システムを3種にしたり

・三州瓦・グラッサというのを
 クアッドにしたり
この2つだけで
100万円以上変わりますし
例えば
この表記通りでも
変更は可能で
・同じ厚みのサイディングでも
 光セラが親水セラになったり

・タイベックシルバーが
 ハウスラップに変わったり

・耐力壁がダイライトから
 ノボバンに変わったり
この見積もりだけなら
どれも嘘は付いてないレベルで
グレードを下げれます
レオハウスに決めた経緯までを
読んだ頂いた人には分かりますが
私はタマホームがプラン変更したの
その場では分からなかったですからね・・・
レオハウスの営業さんに
「向こうが凄い値引きしてきた」と話をしたら
教えてくれました(笑)
冷静に家に帰って見比べれば
違いが分かったかもしれませんが
いきなり当日にドン
「今日契約したらこの金額です
契約お願いします」ですからね
それもこれも
無理な値引きの弊害ですね

単に私が
超貧乏と思われただけかもしれませんが・・・

工務店とか
ハウスメーカーでも
ある程度決裁権がある担当さんだと

「この人いい人だし
この人に買ってもらいたいから
もう一声」

みたいな
「いい値引き」もあるんですけどねぇ

色々な標準プランがある
ハウスメーカーの弊害とも言えますが・・・
そもそもの元凶は
値引き余地を簡単に作れる
資材メーカーだったりもしますが
一条工務店なんかだと
ほぼ自社内製なので
値引きの余地が無いんですけどね・・・
二重価格をしたらアウトですし
まあ、ほとんどのメーカーは
設備品、資材品は他社からの仕入れですので
「定価」を考えると
値引き出来る余地は残ってますが
結局こうなるわけですよね・・・
普通の人が家を建てるのなんて
人生で1回きりなのがほとんどなので
自分さえよければ
それでいいって人も多いんですが
余り業界のためにはならないなぁと思います
まあ色々と書きましたけど
簡単に言うと
メーカーの利益率なんて
だいたい決まってますから

値引きに振り回されず

総額で判断するのが一番なのですが
結局勝手に値引きなんて
されると
結局他社との比較が
分かりにくくなって
施主側が振り回される
だけですね

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