断熱性能を増やすオプション費用が安い会社に騙されてはダメ【G1→G2→G3】

先日の記事で
G1～G3住宅の光熱費を書いて

Ua値0.6とUa値0.28で
年間の光熱費の差が
1万6千円程度なので


「40年間で光熱費の差が64万円ですから
元は取れない」と書いたら

というメッセージを頂きました

と思いましたが


SNSを見ても
「50万円で出来る派」もいれば
「200万円は掛かる」という人もいて


全く話が嚙み合いません

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・何故、断熱のオプション費用がここまで違うのか

簡単に説明すると
本体価格の建築部材以外に
どこまで利益を乗せているかです


一番分かりやすい例が
タマホームの価格

「しふくのいえ」という
一番安いプランで


お値段なんと
コミコミで900万円です


安いので性能としては
アルミサッシだったりと
断熱等級4ギリギリなのですが


断熱地域区分で
販売価格が異なります

広告の900万円台というのは
関東以南の5,6,7地域だけで
寒冷地では断熱等級4のUA値が
厳しくなるので金額も上がります


これを全部関東地方で
建てたと仮定したら

・断熱等級4の
　UA値0.87は900万円で

・G2性能になる
　UA値0.46は1,500万円です


タマホームだと
断熱等級4から6にするのに
600万円も掛かるのですが


Twitterで断熱等級4から6に変更するのに
100万円も掛からないと言っている
工務店なら建物価格1,000万円で
G2性能の家が建てられるでしょうか？

こう注文しても
絶対に無理だと思います

---

・原価分だけの請求で儲かるのか

本体価格で
充分な利益が乗ってるなら


・性能を上げるオプションだって
　原価分だけ請求するか


・もしくは多少原価割れしたって
　他でそれ以上儲けがあればいいんです


結局、値段の出し方に
ルールが無いから
このような値段が
バラバラの状態になるのですが


家の値段は分かりにくいので
例えば全身脱毛だと

・大手チェーン店Aが
　全身脱毛の値段を5万円


・地域チェーンBは3万円と
　ギリギリの値段で攻めて
　共にVラインのオプションは1万円に設定


・個人経営Cのお店は
　最初の全身脱毛だけで
　充分な儲けがあるので
　Vラインオプションは
　2千円に設定

この状態で

こんな感じで
オプション費用だけ都合よく
話しをするのですが


実際は貴方の所が
一番高くて


そこを問い詰めると

このように将来の不安を煽って
今の段階では絶対に
分からない事を言って

こんな感じで
蓮舫とか石丸なんとかみたいな
話し方をするので
全然噛み合わないのですが



結局、どこで儲けを出すかなので


例えばご飯のおかわり無料で
だし汁も無料の「やよい軒」

これは定食を注文した人だから
無料なのであって

こんな事言っても
絶対に貰えません

---

・建物価格でも比較出来ません

じゃあオプション費用だけじゃなくて
建物価格が分かれば大丈夫かと言うと


そうでも無いのが
住宅業界で


とにかく建物価格の
出し方もルールが無いので
各社バラバラです


こちらはタマホームで
貰った大安心の家

・建物価格が1,413万円ですが

・付帯費用やらその他必要費用で
　総工事費は1,910万円


この価格の他に
諸費用などが入ります


同じ大きさで
内容もほぼ同じだった
レオハウスの大人気の家

・建物価格は1,533万円と
　タマホームより120万円高いですが

・総工事費は1,736万円と
　逆に174万円安くなります


このように建物価格とか本体価格とかは
会社によって出し方が違うし


コミコミと言っても
どこまでコミコミかも違いますから
建物価格でも参考にはなりません

---

・本当の総額で検討して下さい

家を買える人って
普通に働けてお金を払える
常識があるわけですから


これは車の見積りですけど

などなど
最終的にいくら支払うかで
判断していますが


何故か住宅だと
そのような考えも出来なくなるのは
余りに高い金額だからでしょうか


ちゃんとした世間の相場だと
窓サッシをグレード上げて
断熱材も追加して
だいたいG1→G2に変更で
100万円位だと思いますが


こちらは新潟の工務店さんで
既に窓は樹脂サッシだそうで

窓では性能上げないで
付加断熱で約100万円と言ってるので


やはり100万円位が
相場だと思います


元々がG2にはギリ足りないG1とかなら
屋根の断熱材追加だけで
G2になるなら20万円程で
出来ると思いますが・・・


逆にタマホームの価格だと
G1からG2で200万円掛かっていますが


これは一括で大量に使い
どれも同じ物を使う
規格住宅から外れるので
普段よりも高くなりますね


それでも総額で比較したら
まだまだ安い方ですね


どちらにしても
値段の出し方に
ルールが無い以上は

このパターンがあるので
オプション費用だけで
比較するのはもちろんダメで


住宅は本体以外も色々と
費用が掛かるので

建物価格だけで決めてもダメです


あくまでも
総額で判断して下さい

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