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吹き付け断熱すると解体費用が増える? うちの会社はそんな事ありません

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ブログのコメントや
ツイッターなどで

 

吹き付け断熱の
解体時の費用などの質問を
何件か問い合わせを頂きまして

 

家を建てる段階で
解体の事を考えるなんて素晴らしいですね
私の場合
会社に自宅の解体なんて相談したら
「一人でやれ」って言われそうですが(笑)

 

という事で
相談内容の

 

・吹き付け断熱した際の
 解体費用や

 

・解体業者からお断りされる件に
 回答します

 


・まずはネット上にある色々と間違った認識について
最初に回答から言うと

 

吹き付け断熱した場合の
建物を解体した場合に
①高くなる

 

②変わらない

 

③そもそもお断り
この3パターンがあると思います
そして、私の会社は②の
変わらないです

 

私の会社は

 

・解体業と

 

・廃棄物処分業の両方をしています

 

解体してその廃棄物を処理するまでを
しますが

 

~簡単に流れを書くと~
建物の解体ってのは
最終的に更地にしますから

 

まずは建物を壊して

 

 

解体a

 

解体して出た廃棄物を
処分場に運搬して

解体b

 

廃棄物処理場で処分

 

これが解体工事でかかる費用です
古い解体するような戸建て住宅で
吹き付け断熱を使っている家は
まだありませんけど

ビルなどでは
昔からある工法なので
そういう建物も解体します

古い家の解体以外にも

 

新しい家の廃材

 

解体c

 

石膏ボードや
サイディング、木材などの余りですね
これらを新築現場に
コンテナを置いて

 

それを回収して処分しています
という事で
使ったアクアフォームも回収しますが

 

前にアクアフォームの余りを貰って
実験しましたけど

私が喜んでいるのを見て
もっといっぱいくれました(笑)

 

解体d

(大量のアクアフォームの余りです)

 

すぐ縮むとか液状化するとか
書いてるブログもありますが

 

実際に見ると
そんな事はありません
もちろん公式でも
案内してます

解体k

しかし吹き付け断熱は

解体する場合は
木材に付着していて

 

これが強力な接着力なので
綺麗に取れません

 

解体e

 

その分
住んでいる時は
気密性に優れているのですが

 

解体する時は
接着してて剥がれないので

 

吹き付け断熱と
木材を綺麗に分ける事は出来ません・・・
なので
業者によっては
「解体費用が高くなったりする」
書いているブログも多いんですけど
色々と見てみると
吹き付け断熱否定派の営業さんの話だったり

 

工務店さんの話だったりしますが

 

実際の解体屋さんの
記事って全然無いんですね(笑)

・何故解体費用が上がる場合が出てくるか

 

ぶっちゃけ
解体するだけなら手間は変わりません

 

解体f

 

重機で
・グラスウールだろうと

・吹き付け断熱だろうと

どちらも簡単に壊れますから

 

解体出来ないなんて事は
絶対にありませんが

 

この後の
廃棄物の処理によって
金額が上がります

 

まず
木材だけでしたら

 

解体g

 

こちらは私の会社の
木くず置き場です
この後の処理は
機械にかけて
木材をチップにして

 

木製品の業者へ買い取られます

 

一方で
吹き付け断熱が付いた木材は
木材チップに出来ませんから

解体h

 

焼却炉で燃やします

 

・燃やす可燃ゴミと

・木屑の処分料の差は

木屑の方が
処分料が安いのですが

うちの会社だと
キロあたり10円違うので

 

1トンあたり10,000円の差になります

 

だいたい戸建ての木材が
10トンとすると
処分費用で10万円変わりますね

 

これだけだと吹き付け断熱の方が
高くなりそうですが

 

解体i

 

その分グラスウールの
処分料がかかりません

 

こちらは燃やさないので
破砕した後に
埋め立てしないといけませんから
これが非常に高額です

 

私の会社では
こちらは1m3あたり20,000円の
処分料を頂きます

 

なので
トータルとして
解体費用は
どちらも変わりません





・解体費用が高くなるパターン

うちの会社は
解体から処分までを
全部行いますが

 

通常、解体屋さんは
解体して

 

他の廃棄物中間処理場に
ゴミを運びます

 

その中間処理場が
焼却施設があって
吹き付け断熱が付いた木材は
燃やせるなら
費用は変わらないと思いますが

 

解体業者が
廃棄物を持っていく処分場に
焼却施設が無い場合ですね
実際に
焼却施設なんて
そこそこ大きな
処理場じゃないとありませんし

 

中には

木材以外は受け付けない

木材専門の処分場ってのもあります

解体j

 

色々と処分場によって
持っている許可が違います

 

そういう木材専門の
処理場を使っている
解体屋さんは

 

・木材は木材の処理場へ

・瓦やガラスなどは別の処理場へと
 運ぶのですが

 

今まで木材の処分場に
持って行った物が
吹き付け断熱が付着してると
受入出来ない場合

 

他の処分場へ行く必要がるので
その場合は費用が若干は
上がる可能性がありますね

・・・・・
・・・・
・・・
・・

 

なかなか
解体業者すら
一般の方には縁のない業界で
まして
廃棄物の処理場なんて
気にしないと思いますが

 

こちらから
焼却施設の有無や
どのような廃棄物が
処理出来るか
全て分かりますので
少なくても全ての
解体業者で

 

・お断りされるとか

 

・凄い高額になるとか
そんな事はありませんので
安心して下さい
昔の家など
もっとめんどくさい

 

木材に石膏ボードやモルタルが
付着して取れない廃棄物も出ますので

 

それに比べたら
どちらも燃える
木材と吹き付け断熱なんて
ずっと簡単に処理出来ます
ちなみに
「木材は再利用するからエコ」って
言う人も多いですけど
焼却物も燃え殻を
路盤材として再利用しますので
どちらもリサイクルしています

グラスウールは埋め立てですから
再利用=エコって観点なら

吹き付け断熱の方が
グラスウールよりエコです

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 素晴らしい記事です!
    ありがとうございます!
    吹き付けダメダメ言うグラスウール派の人に見ていただきたいです😡
    どちらも悪くないから仲良くしようって!笑
    グラスウールは埋めて処理と言うのは知らなかったですね〜
    てっきりリサイクルしてまたグラスウールに生まれ変われるのかと思いました。

  • >>2
    吹き付け断熱派さん
    コメントありがとうございます
    たしかに自社で使う物以外は
    否定する場合が家造りには多いですね・・・
    グラスウールだって
    処分場の焼却炉なら簡単に燃えますけど
    いかんせんガラスなので
    法律上も燃やす処理は出来ないですねー
    吹き付け断熱以外に
    セルロースファイバーも燃やします

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