地震

2020年06月20日






土地を購入する前に
地盤改良が必要かどうか
分かれば便利ですが



今回はその可能性をかなり上げる事が
出来るかもという記事です





通常の流れだと


・土地購入
  ↓
・地盤調査、地盤改良
  ↓
・着工開始


この流れなので




もし地盤改良が必要でしたら
100万~300万円の
費用がかかる可能性もあるので



一気にオプション費用削ろうとか
予算が大変になります





地盤改良以外にも




そもそもその土地が
揺れやすい土地かどうかや
災害の問題などあるので




私は過去記事にも書いていますが


・耐震の家作りが半分
・地震に強い土地選びが半分だと思っています









・強い地盤の耐震等級1の方が
・弱い地盤の耐震等級3よりも
地震に強い事は当然あります



もちろんベストは
強い地盤で
ちゃんと構造計算を行った耐震等級3ですが





最近気になったブログ記事がありまして








私も土地の過去をかなり調べたり


先祖代々甲府に住んでいるので
親の話などを聞いたのと



解体業から見た「なんとなく」ここは大丈夫という感覚で





「ここは地盤改良は必要ないな」って
思っていたのですが







こちらの神村さんは
宅地防災と
地盤研究の専門家で



工学博士で
色々研究をしている方なので




私みたいな現場の人間だと
「なんとなく」としか言えないのですが




ちゃんと専門的に
地盤の説明をしてくれますので




今回、我が家の土地を調べてもらいました





・昔は近くまで水があったらしい・・・



地盤ネットで行っている
住所を入れると災害リスクや
地盤改良する可能性が分かる




地盤カルテです



地盤a
(我が家の地域は70点・・・)



こちらもかなり便利なのですが
範囲が広範囲なので



自分の土地をピンポイントで
検索は出来ませんし
そこまで詳細な情報は分かりません





今回は地盤研究専門家の神村さんに
自分の住所の番地だけを教えて
調べて頂きました




今回色々と調べて頂きましたが


実際に家を建てる際に
気になるのは


・水害などの災害リスク

・地盤改良や地震のリスク


この2点だと思いますが


まずは災害リスクから
調べて頂きます




市で発表している
ハザードマップだと


地盤b

ピンポイントで〇出来ませんが


この〇の中に住んでいますが
洪水リスクは0.5~3mの地域です



2kmほど左に行くと
川があってそちらだと
3m~5mになりますね



とりあえずMAXの被害想定でも
3mなら2階建てなら命は助かりますね








そして神村さんの資料を見ると


地盤c

こうして見ると甲府盆地って
本当に周りが山です





そして昔の地形分類図を見ると

地盤d

右側に凄い大きな川
みたいな青色がありますね



これは氾濫平野というらしく




wikipediaで調べると

河川の流水が洪水時に河道から
氾濫する範囲にある低地部分の総称である
(沖積平野とほぼ同義)


要は大雨の時は
氾濫するよーって事ですね・・・



ちょっと怖いですね





今の地図を見ると


地盤e


氾濫平野はこのような川になっていますが






ハザードマップを見ると


地盤f



氾濫平野内は
5m~10m地域になっていますね




なにしろ盆地ですから
周りは高い山々なので


何百年も前は結構
洪水の被害が多かったと思います




親とかお爺ちゃんが

地盤g


この辺なら危ないから
赤のラインの甲州街道より
下に家を建てるなと言うのですが


ちゃんと分析すると
理由も分かりますね





地盤h

資料にも盆地のリスクが書かれています




山梨と言ったら武田信玄で
いまだに地元でここまで愛されているのは




とにかく洪水が多かったこの地域の
治水にかなり力を入れて


地盤i



未だに信玄堤という
当時の治水工事の物を使っていますし



地盤j


いろんな場所に武田信玄の時代の
治水工事の後が残っています




単に今のハザードマップを見ると
「ここは5m~10mも本当に起こるの?」
なんて思いますが



古地図の氾濫平野なんて見ると
納得ですね






災害リスクをまとめると


地盤k


・河川氾濫はあるかもしれない
・明治時代の地図だと水田だった



当時は川などが近くになければ
水田は作れなかったわけですから
リスクはありますね



幸いにも
昔は城下町として
そこそこ発展していた場所なので


地盤L


天保14年の地図なんてものも
自治会で持ってたりするので



・1843年は民家で

・1900年に水田になり






・80年前も水田で

・50年前から畑になっているのが分かります



とはいえ、全部の土地が
このような昔の資料が図書館などで
手に入るわけでもないので


専門家に調べてもらうのも大事ですね



ちなみに海は無いので
津波のリスクや


山から近くもないので
がけ崩れのリスクはありません













・地盤改良と地震被害のリスク



過去記事にも書きましたが


熊本地震の倒壊の原因のひとつに


地盤m


地盤調査は良好と出るけど
実は揺れやすい地域でした


という割と衝撃的な事があり




地震リスクは
耐震等級だけに頼っちゃ
ダメと思いました





住んでいる地域は

地盤n

扇状地という場所で
比較的地盤は良好な場所です





地盤リスクを調べてもらうと


地盤o



実際に掘る前から
砂礫層というのが分かるらしいです



専門家が見ると
場所によっては



地盤調査の必要もなく
地盤改良が必要かどうか
分かるらしいですが




そうは言っても
地盤調査しないと
家建ててくれませんので


地盤p


当然我が家も地盤調査を行っています



普通は建物の四隅プラス真ん中で
5箇所の調査をすればいいのですが


我が家は9箇所になっています






なぜかというと


地盤q


岩盤などに当たって
掘れなくなったので
その隣を掘るので
9箇所ですね




地盤r

30~40cmで岩盤に当たると
当然岩なのでN値は凄い高く出ますが


地盤の調査としては意味がないですね






普通に掘れると
このようにいっぱいデータが出ます


地盤s


・粘性土で換算N値3以下
・砂で換算N値が5以下だと


地盤改良の必要性が出て来ますが



換算N値5以下が一つもないので
地盤改良の必要はないですね



特に1.75メートルより深いところは
N値も高くて安心です





換算N値が低い場合は


地盤t



このような数値だと地盤改良が
必要になります



地盤調査結果の見方は
こちらが参考になります









実際の地盤調査の結果は


地盤u


元々地主さんの畑を
造成地にしたので
1の新規造成の有無だけは引っかかりますが


後は問題ない土地という判定です



いっそ盛り土なんてしない方が
残土費用もかからないし楽なんですが



見た目が悪いので
売れにくいんですかね






神村さんは
地盤調査の結果など見ていませんが


地盤v



ちゃんと調べると
この地域は
どこが何mは何層とか
データがあるんですね




地盤w




調査の結果をまとめてもらうと
不同沈下のリスクは
少ない場所だよいう判定でした




私だと「なんとなく安全じゃね?」位の
感覚でしか無かったのですが



熊本地震でも分かるように



地盤調査だとOKでも
実際は地盤が
弱いなんて事もあるわけですから




スウェーデン式サウンディング試験だけでは
分からない事もあるので



このような専門家の
地盤調査は非常に参考になります




最後にチャットで



「この土地は地盤改良の可能性は
どれくらいありますか?」と質問したところ


地盤x



「地盤改良の可能性はかなり低い」との
回答を頂きましたが



もちろん周辺の地盤が強くても
ピンポイントで堆積がある場合もあるので


「地盤改良費用は準備しておくように」

という回答でした







地盤z



このように奥深くまで
軟弱地盤だと
300万~400万円かかるわけですから


こうした調査は大事だなって思います




土地の購入候補地が
2,3か所あった場合に



通勤、通学の利便性以外にも
一番地盤が良さそうな所で選ぶというのも


最終的に命に関わる問題ですから
大事ですね








神村さんのサイトには
安全な土地の探し方などもあって
地震、災害に強い土地探しには
役立ちます








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2020年05月15日






前回、前々回と
地震関連の記事を書きました




決して耐震等級3なら大丈夫ではない



・ちゃんとした耐震等級3と

・そうでも無い耐震等級3もある


という事は前回記事に書きましたが




http://reogress.net/archives/24244709.html





今回は
よくハウスメーカーの営業が言う


「熊本地震では耐震等級2の建物は
倒れましたけど」


「耐震等級3なら大丈夫です」という
セールストークの



実際に倒壊した住宅の話です


地震3a


2010年築の
長期優良住宅認定の家が倒壊したので



住宅業界でも
「まさか倒壊するとは・・・」
というショッキングな出来事なので
書籍にもなりました




こちらを読むと



やはり耐震等級や地盤にも
問題がありますが


倒壊した家自身に
問題がある事も分かります







・耐震等級2の家は耐震等級3が取れる?



倒壊した耐震等級2の住宅は
耐震等級は受けてないみたいですが


長期優良住宅の
認定を受けていますので



長期優良住宅の認定基準が
耐震等級は最低2以上なので



耐震等級2の住宅が倒壊したと
言われていますが

地震3b


この建物は
壁量計算上は


耐震等級3が取れる住宅になります



ちなみに1.12倍でも
耐震等級2が取れるというのは




地域係数という
謎の基準があって

地震3c


「地震が少ない所は
0.8とか0.9でいいよ」という
決まりがあります



なので熊本県の場合は


・1.12倍で耐震等級2
・1.35倍で耐震等級3が取得出来ます



壁倍率約1.5倍という事で
壁量計算だけなら


耐震等級3が
取れる住宅になります




実際にこのような
大地震が起きたのですから
地域係数なんていらないと思いますが・・・





・構造用合板は使用していません




こちらの家の
平面図を見ると

地震3d



最近の住宅は
ほとんどがダイライト
ハイベストウッドなどの


構造用合板を使いますが



こちらの住宅は
昔ながらの筋交いのみです



1枚だけ
構造用合板を使っていますが・・・



もちろん筋交いも
ちゃんと施工すれば
全く問題ないと思いますが





1階部分を見ると

・両筋交いが4箇所で
・残り25箇所は片筋交いです


地震3e


壁量計算は
このような壁倍率で計算しますが



方筋交いだと2倍
両筋交いだと4倍になりますので


当然ですが
両筋交いが多い方が
地震に強くなります



最近の家は
ほとんどが
構造用合板を使いますので



我が家の平面図ですが

地震3u


このように
筋交いと合板を併用するのが
最近は多いですね





我が家の1階は


・筋交いは全部で15個で

・外周全部が構造用合板です


後は制震装置が7箇所付いています



地震3g


内側から見ると
このようになっていて



・筋交いがあって
・構造用合板があって
・制震装置があります




・方筋交いの部分は2.0倍

・構造用合板を貼ると2.5倍



という感じで当然ですが
数字が高いほうが耐震性は高くなります



また最大5.0倍までは
併用して数値が上がります



ちなみに
よく使われる
ダイライトとハイベストウッドは
最低が9mmの厚さです
(我が家も9mmです)



構造用合板は
7.5mm以上で2.5倍ですから
9mm厚だと
実際はもう少し性能は良いと思います







・耐震等級には関係ない直下率




次に問題になったのは
直下率です


地震3i


簡単に言うと


1階と2階で壁が
繋がっている方が地震に強いよ
という事です




我が家の平面図を見ると





まず1階がこちら

地震3j


通常1階にLDKがある場合は
壁が少ないですね




特に真ん中に壁が無いですから
階段、フリースペース
冷蔵庫の壁はうまく耐震に使いたいですね




そして2階がこちら

地震3k


2階の方が部屋数が多いので
壁も多いです





1階を黒
2階を赤にして合わしてみると


地震3L


このようになります



リビングとダイニングは
2階のみに壁があるという
箇所が多いですね・・・






ちょっと分かりにくいので
1階と2階で両方とも
壁になっている箇所を
青色で描くと


地震3m


ちょうど半分位でしょうか・・・



倒壊した家は17.8%しか
無かったそうなので
それよりはずっと多いですが



・30%未満は×
・30~50%は△
・50%以上が〇という事です



この辺は
余りに間取りの希望を出すと
下がっていくと思いますが



「これ以上は危険ですよ」って
言える設計士さんじゃないと
危ないですねぇ・・・



2階に関しては部屋数と大きさ位で
後は設計士さんにおまかせしていたので



1階の希望
「一部屋でワンルームにして」という
ほぼ壁がなくなる希望でしたが


その割には
結構うまく設計してくれたんだなぁと
今更ながら関心しましたが



直下率だけ考えたら
我が家はそこまで地震に
強そうではないですね






・地盤の影響はかなり大きい



その他にも
接合金具が弱かったなど



詳細が書かれていますので
是非、興味がある人は
一度読んでもらいたいですが


地震3n



軟弱な地盤で
震度7に2回耐えれる壁量が無かったと
専門家が言っています



地震3o


地盤の弱い地域が
やはり被害も大きく






地震3p


地中10メートル程度まで
かなり弱い地盤になっていますが





しかし、問題なのは・・・


地震3q


地盤調査では良好と
判断されやすいけど


実際は危険な地域なんて


後で言われても
困りますね・・・



熊本県は
地域係数が0.9ですから


大きな地震が起こる確率は低いと
思われていたわけですし



これで地盤調査でも
出てこない問題となると


古地図などを探して
自分の土地が100年前は
どうなっていたかなどを
調べるしかないですね・・・




幸い私が住んでいる場所は
武田信玄さんのおかげで



昔の方がずっと栄えていたので
(今は衰退していますが・・・)


地震3r


私の土地も
天保14年ですから
1843年には既に居住地として
使われているのが分かりますが



この辺は図書館などで
探すしかないです






・修復にいくらかかるか



この倒壊した家は
欠陥住宅という訳では無く




熊本地震は
震度7が2回続けて起きましたが


地震3s

倒壊した耐震等級2の住宅も



1回目の地震では
倒壊する事なく耐えています



幸いにも
この方は倒壊時は家に居なかったので
人的な被害は0だったそうです


地震3t
地震保険に入っていれば
全壊は100%保険が降りますが



実際は1回目の地震で
家はかなりの
ダメージだったわけですが



仮に2回目の地震が無ければ


保険金の支払いは
一部損壊の5%もしくは0です





見た目は無事でも


気密はかなり性能が下がるでしょうし
快適な家とは程遠いかもしれません・・・


昔みたいに
藁葺き屋根で
壊れる前提で建てる訳にもいきませんから



少なくとも
耐震等級3という名前だけで
安心せずに



地盤、壁量、バランスなど
自分で調べられる事は
調べてから建てた方がいいですね





かなり分かりやすく
この書籍は書かれてますから


今から建てる人には





2020年05月13日






耐震等級3なら安全という人が
余りに多いので



「何故それだけでは
意味が無いのか」という理由ですが





前回記事の続きになりますので


これからの話しの理解の為にも



是非とも前回記事


1981年の
新耐震基準が出来る
経緯の話をご覧下さい





http://reogress.net/archives/24238106.html




一応簡単に
前回記事のおさらいをすると




・旧耐震基準は大正13年に出来た


・新耐震基準が出来たのが昭和56年
(新と言っても古い基準です)


ここで震度5までは耐えれて
震度6~7は建物は壊れるけど
すぐには倒壊はさせない
という基準が出来た



実際に阪神淡路大震災では
倒壊した98%の建物が旧耐震基準で


1981年以降の
新耐震基準で建てた家の場合
倒壊したのはわずか2%です



・そして震度6強~7程度まで耐えてねっていう
 今の2000年に出来た耐震基準になります






・今の耐震基準のおさらい



ご存知の通り



現在の耐震等級は
1から3まであって


地震2a


・耐震等級2は等級1の1.25倍

・耐震等級3は等級1の1.5倍


この数値まで耐えられるって
言ってますが





「じゃあ1.25倍とか1.5倍って
基準の数値はなんなの?」って
思いますが



地震2b


こんなデータ見ても
普通の人は分かりませんから
数百年に一度と書いてますが



阪神大震災後に
「このクラスの地震が来ても
倒壊を防ごう」と出来た基準なので


数百年に一度の地震=阪神大震災です





「阪神大震災クラスでも
倒壊しないでね」って言う
基準で作られていますが





何故かハウスメーカーというのは


買う方に


「分かりにくく説明するのが大好きなので」
(誤魔化しが効くんでしょうね・・・)




最近ハウスメーカーは
〇〇ガルまで耐えられますって
言いますが



目安でガルで言うと


・耐震等級1は400ガル

・耐震等級2は1.25倍ですから500ガル

・耐震等級3は1.5倍ですから600ガルまで
 耐えられる計算です


地震2c


こちらはセキスイハイムの実験データですが



阪神大震災は900ガルでしたから


ガルのデータだけなら
耐えられますが



じゃあ東日本大震災は
どれくらいだったのかと言うと
なんと4,000ガルです



阪神大震災の4倍以上ですね




しかし・・・


津波の被害が
尋常じゃ無かったですけど


地震だけで比べたら

阪神淡路大震災の方が
建物の被害が多かったので



ガルだけでは家の強さは
表せません



多分、このセキスイハイムの家も
耐えられると思います



そこで、次に「カイン」という
言葉が出ます






・地震の強さを表す「ガル」と「カイン」



とにかく分かりやすく説明したいので
なるべく簡単に書きますが



・「ガル」は加速度です


・そして「カイン」は
 揺れの速度です




ハウスメーカーは
〇〇ガルまでは耐えられると言いますが


地震2d


上記2つの地震は
同じ震度なのに
ガルは3倍も違います



東日本大震災は
短い地震が「どーん」と来て



阪神淡路大震災は
長い地震が「ゆらゆら」という
イメージです




「地震の被害とカインって
割と比例してるよね?」
という事で



今は建物被害では
ガルでは無くて
カインの方が多く使われています



ガルは圧倒的に
東日本大震災の方が数値が高いですが




カインは


・阪神淡路大震災は200~300カイン

・東日本大震災は100カインと


かなり強さが変わっています



一瞬の加速度だけ
凄い高くても


実際の地震は
揺れの長さでも被害が変わるので


ガルだけでは難しいですし
カインだけでも難しいです



その為に日本には便利な
「震度」があるので



わざわざ〇〇ガルまで耐えられるって
宣伝していると


「この時のカインはいくつです?」
って聞き返したくなりますね






・熊本地震の震度7の連続


2016には熊本地震が起きましたが


こちらは震度7クラスの揺れが
連続するという
地震でした





ちなみに熊本地震のガルとカインは


・1回目が1,580ガルで92カイン

・2回目が1,362ガルで130カインです



こちらもガルの数値だけなら
阪神大震災を上回っています



今の耐震基準は


1回の震度7クラスを
耐えるという規定ですから


1回目で損傷はしなかったけど
かなりのダメージを負って


2回目で損傷、倒壊という家が
ありました


・・・・
・・・
・・



そして


地震2e


耐震等級2の家が倒壊したので



「耐震等級3なら壊れませんが
2なら壊れます」という


とんでもない事を言う
メーカーまで出てきましたが



後述しますが
本当の理由は違います



そもそもこの理論だと
旧耐震と耐震等級1の家も
倒壊しないとおかしいですし



ちなみにこの地震で倒れた
耐震等級2の建物はこの1棟だけで
他は全部被害はありません





・何故耐震等級だけで安全では無いのか



①家だけで決まらない地震の揺れ



こちらは東日本大震災時の
細かい場所で分けた震度マップです


地震2e-2


同じ地域でも
震度4~5弱の家もあれば
震度6強の家もあります




通常発表の地震範囲では
同じ震度になりますが



実際は建てている地盤で
大きく変わります


地震2e-3



昔は山だったり川や沼などを
造成して家を建てる場合もありますが



こんな土地は
過去の人は


「あそこは危険じゃん・・・」


って家なんか建てませんが
今は普通に建ててますね



その為に今は
地盤調査があります



幸い我が家は
地盤改良が必要無かったですが



これもギリギリOKと
余裕を持ってOKなら強さは違いますし



地盤改良なら
ギリギリ数値的にOKと
余裕を持ってOKなら


かかるお金が
100万円以上変わってきます


地震2f


先程の倒壊した耐震等級2の建物も
盛り土の上に建っていて



さらに
隣家は地盤改良をしているのに



こちらの家は
地盤改良はしていませんでした







②意味の無い耐震等級の計算



耐震にこわだる
工務店さんはよく言いますが




木造の2階建ての場合
耐震等級の計算は2通りあって


・壁量計算(簡単な計算)

・許容応力度計算(大変な計算)


この2通りあって
どちらで計算しても耐震等級は取れます



凄い簡単に言うと


壁量計算
「これだけの筋交いや耐力壁があれば
大丈夫です」という


量だけの話しで
バランスが考慮されません



分かりやすく
我が家の家族


・パパ
・ママ
・4歳の息子
・2歳の娘



この4人で
50kgの鉄板を運ぶとして


地震2h


50kgの鉄板なら
大人が向き合えば
運べると思いますから



上記のように家族を配置すれば
運べますが





パパ、ママが隣同士で

地震2i



向こう側が子供だけだと
4歳と2歳では絶対に運べませんが



壁量計算では
量がクリアしてればいいわけですから



極論を言えば
どっちのパターンでも
審査に通ってしまいます



ですから
耐震にこだわっている
工務店なら



ちゃんと計算をする
許容応力度計算をします


地震2j


こちらは静岡県の
マクスという工務店さんですが


地盤調査をしてから
構造計算をして
建物と基礎を設計するそうです



・地盤の問題点

・壁量計算の問題点



この2点が
解決されるわけですから




時間と予算が許せば
地震に不安でしたら




こういう事が出来る
工務店やメーカーを
探した方がいいと思います





一部のハウスメーカーでも
全棟で許容応力度計算を
していますが




実際には


・壁量計算で済ますのが9割で

・許容応力度計算は1割程度だけしか
 行っていません
(鉄骨と木造の3階建ては100%義務なのでしています)



許容応力度計算は
とにかく時間がかかるので



通常ほとんどの
ハウスメーカーは



契約までの間取りや見積もりは無料
もしくは格安で行いますから


この段階で構造計算なんて
していられませんね



契約取れなければ
儲けにならない段階で
そこまでお金と時間は掛けれません・・・




そして契約後に
地盤調査~着工しますが
ここでちゃんとした構造計算をすると



物凄い時間がかかるので
単純な計算の手間もかかりますが


着工まで間が空きます



ですから許容応力度計算を
希望する場合は


ただ、計算するだけではなく
工期を延ばす為に
高額になってしまいます
(着工の回転数が落ちますので)



なので壁量計算で済ますのですが


これに意味があるとは
余り思えませんし


ある程度図面が読めれば


設計図貰えれば
自分で計算出来るツールもあります



これで
「我が社は耐震等級3ですから
安心です」って言われても



余り安心出来ませんね



地震2f


先程の熊本地震の建物も
倒れなかった左の建物は


軽量鉄骨なので
許容応力度計算は絶対にしています





・家を揺らさない事も大事



現行の耐震基準では
制震、免震は考慮されていません


地震2k


我が家は標準で
制震ダンパーが付いていましたが



割とコスパが良く
20万~30万円で取り付け可能です







耐震と違うのは
複数回の揺れにも
効果がありますから



そもそもの揺れを減らすというのは
効果があると思います



もちろんお金と時間に余裕があれば



許容応力度計算もした
耐震等級3を取って
さらに制震装置がベストです


地震2L


地震には制震より
さらに強い
免震構造のマンションなども



耐震等級はほとんどが1です



現状の耐震等級では
揺れを抑える事は
考慮されていません



地震2m


我が家の建設中の写真です



筋交いとダイライトの構造用合板を
全面に使っていますから


壁量計算なら
耐震等級3になると思いますし



もし足りなければ
片筋交いを両筋交いにすれば
点数が上がります




筋交いが多いと
今度はグラスウールの施工が大変ですが


これは吹き付け断熱に
変更すれば解決します



筋交い増やすだけなら
2~3万円程度で
可能だと思いますが



許容応力度計算にすると
間取りの関係もあって


設計士さんは
「多分等級2かなぁ・・・」と言ってました


もちろんちゃんと
計算したわけでもないですから
分かりませんが


ローコストのハウスメーカーで
許容応力度計算までしてもらうと



かなりの金額が
かかってしまいますし




そもそも
「うちでは無理です」って

お断りされる所も多いと思います




ある程度の棟数を短期間で建てて
価格を抑えていますから
高額になるのは仕方ないですね・・



もちろん制震装置は
耐震等級には考慮されません






・無意味では無いですが・・・



決して耐震等級3が
意味の無い基準ではありません



耐震等級1より
強度な事は間違いないですし



等級1でも
実際ほとんどの地震なら
倒壊は防げますし


1981年の基準から考えら
かなり安全です



しかし、ハウスメーカーなどに行くと
「耐震等級3だから安全です」とか



「うちのメーカーだけは
東日本大震災でも
大丈夫でした」


などなど


うちで建てれば平気みたいな事を
言う人がたくさんいます






バカ正直に

「あなたがちゃんとした土地を選べば
我が社の家なら耐えれます」


とか


「壁量計算ですから100%では無いですが
昔に比べたら安全です」


なんて言う営業さんも
いないと思いますが(笑)




少なくとも今の地震学者さんは
耐震等級3なら大丈夫なんて言いませんし


今の基準に合った
新しい耐震等級を
作るべきと言っています


もちろん我が家も含めて
今までの住宅が旧耐震住宅になるので


反対も多く
簡単には行きませんが・・・



・同じ建物強度でも建てている地盤で
 全く変わりますし


・同じ耐震等級でも
 全く強度は変わってきます



解体業として
「ここも分譲地になるのかぁ・・・」
と不安な土地もあります



その結果耐震等級1より地震に弱い
耐震等級3という建物も出てきます



うちは構造設計も地盤も完璧って
工務店さんやメーカーはともかく



不安な人は
制震装置などの設置も
検討した方がいいと思います


・・・・
・・・
・・





震度6~7の地震で
損傷は防げましたが


「断熱材は取れて
気密はスカスカになりました」でも



躯体が損傷してなければ
その家は「無傷」という
判断になりますから・・・




ちなみに私は
許容応力度計算はしていません



どれくらい不安かというのは
個人差があると思いますけど




普段は築30年程度の建物
なかには1981年以前の建物も
解体しますから




自分の家の仕様を見て


・4寸の柱
(30年ほど前は3.5寸が多いです)


・筋交い+ダイライトの耐力壁


・制震装置


・ベタ基礎

後は地盤改良も無く
液状化などのリスクも無い土地だったので




許容応力度計算は行っていません


2~3万円で出来るなら
していますけどね






地震に関しては
まだ書きたいことがあるので



次回は


どうして耐震等級2の家が
熊本地震で倒壊したかです



実際、倒壊した家の
設計図を見ると



「これは倒壊しても仕方ないなぁ」って
部分が多数あります




地域的、性格的に不安でしたら
許容応力度計算を行うメーカーで
建てた方が絶対にいいです






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2020年05月11日






今の耐震基準は
2000年に改正されたものですが


その前に改正されたのは
1981年になります





今回また貴重な資料がありましたので

地震a

こちらは1979年の建築知識です





1978年に起きた
宮城県沖地震で


地震a-2


震度5と今なら
そこまで大きくない地震ですが



・全半壊4,385戸
・一部損壊86,010戸と


かなり大きな被害が出たので



「これは耐震基準を変えないと」
いう流れになって




1981年に改正されました





地震b


この雑誌は1979年12月号ですから



法改正の2年前なので


「どのように変わるの?」
「どこまで強度を上げるの?」


という当時の耐震基準が
分かる資料になっています





ちなみに1995年に起こった
阪神淡路大震災ですが


地震c

(一財)日本耐震診断協会より


この時に
倒壊した建物の


98%が1981年の
耐震基準より前の建物で



新耐震基準の建物で
倒壊したのは
わずか2%でした



今の2000年基準よりも
耐久性が落ちる1981年基準でも


あの大地震で
わずか2%というのは
結構立派な数字ですが





では1981年より前の耐震基準は
何年に出来たかというと


地震d


細かい改定はありましたが
基礎はなんと大正13年の規定です・・・



関東大震災が1923年で
最初の耐震基準が翌年の1924年に出来て



1978年に宮城県沖地震が発生して
1981年に新耐震基準が出来て



1995年に阪神淡路大震災が発生して
2000年に今の耐震基準になりました






・旧耐震基準と新耐震基準の一番の違い





もちろん設計、工法などの
違いは多いですが


地震e


この辺は壊す側の私には
良く分かりません・・・






なにしろこの時代は

地震f
(同じ建築知識内の広告です)

関数電卓程度の物が
1,280,000円もする時代ですから



住宅なんて全てが
手計算で人の手で作っていた時代です




旧耐震と新耐震の一番の違いは

地震g


建物の「粘り」が規定さました



要約すると
1981年の新耐震基準は


「震度5強までは耐えろ」


これ以上は粘りで

地震h


「震度6~7は損傷は仕方ないけど
なるべく倒壊は避けよう」



「倒壊しても
倒れるまで時間を稼ごう」


という考えになっています



損傷は防げないけど
倒壊、崩壊がなければ
命は助かりますし



最悪倒壊しても
逃げれる時間があれば助かります












・2000年の今の耐震基準


1981年の耐震基準は



1995年の阪神淡路大震災でも
倒壊は2%と
それなりの耐震設計ですが



当時に比べたら
今は格段に建材
工法が進化している点


コンピュータで計算も容易に出来る点


などから


阪神淡路大震災クラスでも
倒壊は防ぐだけじゃなく


損傷自体もなるべく
防ごうという考えが



今の耐震基準です




大きな違いの一つは


地震i


地盤調査をして


「そもそも危ない場所には
建ててはいけない」

という重要な
基準が出来ました

とはいえ
通常は


土地購入してから
地盤調査なので


NGが出ても
地盤改良で対応をしますが・・・




そして
ご存知の通り
今の耐震等級は
1~3まであります


地震i-2


今でもハウスメーカーなどでは



「うちは耐震等級3ですから安心ですよ」って
売り文句にする奴ですが



「じゃあ数百年に1度の地震ってどれくらい?」
って質問して


ちゃんと回答が出来る
営業さんも少ないと思いますが



建築基準法
いわゆる耐震等級1の
規定がこちらです


地震j


難しそうな
数字がたくさんありますが


耐震等級1の基準は
阪神大震災の数値です





耐震等級1の目安で
400ガルですが


明確にガルの規定はなく
カインの規定もありません



残念ながら2000年に出来た基準では
既に古い物になってしまったので



東日本大震災、熊本地震では
倒壊は免れたものの
大被害が起きている
建物もたくさんあります


ガルとかカインとか
出てきましたが



現在の耐震基準と
耐震等級3が「余り意味が無い理由」など
ありますが
次回に続きます




~続き記事はこちらです~




http://reogress.net/archives/24244709.html






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