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元温泉旅館支配人が教える「ヒートショック」の本当の原因&予防方法9選
先日、中山美穂さんが
亡くなって
死因がヒートショックと言う事で
さまざまな憶測が
ネットでは言われています
元々ヒートショックと言う
用語自体が曖昧で
特定の死亡原因ではなく
こちらは
ヒートショックが原因と言われる
東京23区での死亡数ですが
浴槽内での事故は
全てヒートショックと
カウントされます
ニュースなどで
入浴中の死亡事故は
交通事故より多いと言いますが
全員ヒートショックではなくて
例えば高齢者がお風呂で
滑って転んでも
この人数にカウントされます
若い世代は実感が無いですが
実際に高齢者になると
溺死よりも転倒、転落で
亡くなる人の方が
多くなりますから
一般的に想像される
ヒートショックは
そこまでは多くありません
とはいえ50代、60代が
浴室の転倒で亡くなるほど
足腰が弱いとは思えませんので
今回の事故は
いわゆる一般的な
ヒートショックだと思います
例えば暖房器具メーカーや
住宅メーカーなどは
「全ての原因は
寒い脱衣場と浴室が原因だから
暖房器具買ったり
リフォームしましょう」と宣伝しますが
超一流芸能人が
浴室暖房もないような
マンションに住んでいる事もないですし
他にも原因がたくさんあります
寒暖差以外で多い理由が
飲酒や長風呂ですが
温泉旅館なんて
飲酒や長風呂するお客様が
めちゃ多いので
昔は温泉旅館の支配人として
ヒートショック対策も学んだので
今回はヒートショックの原因や
予防方法などを案内します
目次
・一番効果的な対策は家を全部暖かくする事
一番の原因は
気温の寒暖差なので
リフォーム会社、住宅会社
暖房器具メーカーなどは
「とにかく暖かい家」で
防げると宣伝します
そもそも
ヒートショックという単語自体が
建築業界、暖房メーカーが
作った言葉であって
医学用語ではありませんから
医学的な定義もありません
そうは言っても
家の中の温度差を無くすのと
脱衣場や浴室を
暖かくするのが
一番の予防策なのは
間違いありません
・人間は寒い状況になると
血圧が上がって
・その状態で熱いお風呂に入ると
急激に血圧が下がります
この急な乱高下が危険なので
その為には家の温度差を無くす事ですが
リビングだけが暖かくても
脱衣場や浴室が寒いと
温度差が出てしまいますから
例えば我が家は
エアコン一台で
外は0.7℃でも
リビングは25℃で
脱衣場も23℃はあるので
温度差がほとんどありません
関東以南の地域でしたら
ZEHや断熱等級5,6などという
住宅性能の指標があって
これくらいの性能があれば
ここまで暖かくはなりますが
現在古い家に住んでいて
ヒートショックのためだけに
建て替えるなんて
現実的はないので
リビングはもちろん
脱衣場や浴室にも
暖房器具を入れるのが
いいと思います
・寒暖差対策は暖房や家の性能だけではダメ
しかし家の寒暖差を無くして
全てを暖かくするだけで
全て防げるわけではありません
今回の中山美穂さんだって
まさか超一流芸能人が
レオパレスなどに
住んでいるわけではないですし
インスタなどの写真を見ても
どう見ても
ボロアパートではないですね(笑)
ワンちゃんも一緒なので
ずっと暖房を入れているでしょうし
浴室にだって暖房位は
ある住まいだと思います
高性能住宅だって
ヒートショックは出ますし
暖かい、暑い季節だって
寒い時期よりは少ないですが
亡くなる人は多いんです
これはどんなに家が
暖かくても
お風呂のお湯が
もっと暑くてどうしても
寒暖差が出る為です
熱いお湯&長風呂は
血圧をかなり下げて
・38℃のぬる湯でも
最初の数分で血圧が10下がり
・43℃の熱いお湯だと
6分後に30近く血圧が下がります
ぬるいお湯でも
危険がゼロでは無いので
注意は必要ですが
熱いお湯はもっと危険になります
ですからどんなに
家の寒暖差を防いでも
熱いお湯&長風呂は危険です
・家は暖かいけど体が寒い状態も危険
ぬるいお湯の方が
危険性は少ないのですが
体が寒いと
どうしても熱いお湯に
入りたいと思ってしまいます
予防の為にはリビングや
脱衣場が暖かければ
そこまで熱いお湯に入りたいとも
思わなくなるのですが
家は24時間温かくても
寒い外から帰って来て
そのままお風呂に入っては
体は寒暖差があるので危険です
これは私もよく経験しますが
寒い屋外の仕事も多いので
家に帰ると
家の中は天国だ!
暖かい
なんて思う位に
寒い体で帰ってくるんですけど
この状態ですぐにお風呂に入ったら
寒い家の状況と変わらないので
危険です
なので健康のためには
家に帰ってから
最低でもリビングで
1時間程は体を慣らして
入らないと暖かい家の意味がありません
そうは言っても
帰ったらすぐにお風呂に入りたいし
私も体に良くないとは
分かってはいてもやってしまいます・・・
・飲酒してすぐは危険な理由
そもそも中高年や老人になると
かなりの割合で高血圧患者が増えます
50歳過ぎると職場でも
高血圧がって言う人は
多いんじゃないでしょうか
高血圧ってだけで
お風呂に入ると血圧が下がる分
乱高下する幅が広がって
危険なんです
高血圧の原因は
一番の原因が塩分の摂りすぎで
他にも肥満、飲酒、運動不足などで
高血圧になりやすいです
で、お風呂で危険なのは
飲酒で
普段からお酒を飲んでいる人は
高血圧になりやすいのですが
飲酒してから数時間は
逆に血圧が下がるんです
お酒を飲むと血の巡りが良くなるって
言いますけど
血管を拡張させますから
血圧は下がります
この状態でお風呂に入ると
さらに血圧が下がるので
ボーっとする危険が非常に高くなります
・効果的は対策は誰かと一緒に入る事ですが・・・
飲酒が原因だったり
元々の高血圧が原因だったりと
様々な要因があるのですが
血圧の急激な乱高下は
心筋梗塞、脳卒中、失神などを
引き起こすので
なかなか〇〇だけすれば
ヒートショックは防げるって
方法は無いのですが
失神や脳卒中などは
すぐに救急車を呼んで
適切な処置をすれば
一命は取り留める事も多いです
しかし浴室だと
そのまま湯船に入って失神したら
溺死してしまいますので
寝室やリビングで脳卒中などが
起きるよりもずっと危険なので
死亡率が高まります
その予防としては
誰かと一緒に入るのが一番です
我が家はまだ
子供と一緒に入るので
万が一があっても
気付いてくれますが
子供が大きくなったら
一緒には無理ですし
50歳、60歳を超えた
夫婦が毎日一緒に
お風呂に入るってのも
想像が付きませんけど・・・
それでも
「お風呂が長いな」とか
「音がしないな」と思ったら
すぐに駆けつけられるので
誰かと一緒に生活するのが
安全です
・温泉旅館では長風呂&飲酒でも死亡者が少ない理由
様々な要因がありますが
突き詰めると血圧の急な乱高下が
原因ですから
それを防げれば
ヒートショックも防げます
まずは温度差ですけど
例えば旅館などは
廊下や脱衣場も暖房があって
温度差が少ないです
なかなか家庭で
温度差を無くすのは
家を建て替えるとか
リフォームしないと難しいのですが
お風呂の前に軽く
ラジオ体操程度でも
体を動かせば
体は暖まるので効果的です
逆に全力で運動すると
心臓に負担が掛かるので
逆効果ですが
温泉旅館って大浴場に行くまでに
結構歩くと思いますが
あれが効果的なんです
そして家庭でも出来るのが
かけ湯です
徐々に体を慣らしていていき
心臓に負担を掛けない事が大事なので
まずは心臓に遠い下半身をかけ湯します
これって温泉では
マナーとして必ずしますけど
ヒートショック対策にも
非常に効果的です
完璧な対策としては
・寒暖差の無い家に住んで
・全ての部屋、浴室を24℃以上にして
・塩分、食べすぎに気を付けて
・肥満にならずに
・運動をして
・飲酒はやめて
・食後1時間以内の入浴はやめて
・ぬるいお湯で
・5分以内の入浴で済ます
などなどたくさんあるのですが
全部するのは難しいですけど
急な血管拡張を防ぐだけで
かなりの効果があるので
脱衣場には暖房を入れて
入浴前にちょっと体を動かし
必ずかけ湯をして
余り熱いお湯には入らない
この辺が出来やすくて
なおかつ効果も大きい対策だと思います
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