MENU
カテゴリー
新着記事
PV数ランキング(全期間)
PV数ランキング(30日間)

【耐震等級】住宅の耐震性能をどこまで求めるべきかの最適解【許容応力度計算】

  • URLをコピーしました!
ブログに来る質問で
断熱に次いで多いのが
耐震性能です


最近は
レオハウス、タマホームなどの
ローコストメーカーでも
耐震等級は3が標準だし


ローコスト建売の飯田産業でも
耐震等級3なので


今では
ほとんどのメーカー、工務店で
最高等級の3ですが


同じ耐震等級3と言っても
いくつか中身が違って


拘っているメーカー、工務店は
違いを出さないと売れないので


 「同じ耐震等級3でも全然違う」と
アピールします



目次

・同じ耐震等級3でも種類が違います


同じ耐震等級3でも
実際に比べてみると 全然違うのですが

引用 : https://inaho-re.com/news/9441/

簡単に言うと
ちゃんと作る家に合わせて計算をする
許容応力度計算の耐震等級3と
 


簡易的な計算というか

「こんだけの耐力壁があるから
大丈夫でしょ」
みたいな壁量計算です



家にもよりますが

引用 : https://nokonokonoie.net/concept/quality/

・許容応力度計算をしていない
 耐震等級3の建物は


・許容応力度計算をしている
 耐震等級2より弱い場合があります
 

・許容応力度計算は費用が掛かる?

「じゃあみんな
許容応力度計算すればいいじゃん」って
話ですが


・時間と手間が軽量計算に
  比べてかなり掛かりますし


 ・ちょっとした仕様変更でも
 計算し直すので


そりゃ
ローコストメーカーでは
とてもじゃないけど出来ません


単純なコストもですが
今の引き渡し期間では間に合いませんから


・引き渡しまでが伸びる(伸びる結果コスト高で値上げ)

・間取りの変更、打ち合わせの期間、回数の短縮 
(コストは上がりませんが施主の不満は増える)


このような見直しをしないと
いけなくなります


これをして
さらに確認、申請費用で
40万円程のアップになりますから


会社全体で全棟すると考えたら
1軒あたり100万円近くは違ってきます  

・求める耐震性能に絶対は無いと思いますが・・・

地震もですが、それ以外でも
家は強い方がいいのは当たり前です
 

「壊れやすい家の方がいい」なんて言う
施主さんはいないと思います


しかし、現実には 予算や希望の間取りがあり
施工するメーカー、工務店の考えもあって
色々な家が完成します


いつも言いますが
断熱でも耐震でも設備でも
予算や時間がある人は
一番性能のいい物にすべきです


 ある程度以上まで 性能を上げると
「費用対効果=コスパが悪い」なんて言いますが

お金がある人は
コスパなんてそもそも気にしません


我が家がローコスト住宅なのは

「お金はあるけど 家なんてこれくらいでいい」では無くて

「お金が無いからこれ以上出せない」ってだけです




そして

「限られた予算の中で最高の物を作ろう」
って事なので


予算と時間があれば
色々とお金を掛けていいと思いますが


 例えば耐震においても
「そこまでお金も時間も掛けれない」って人は


どこまでの耐震性能を
求めればいいかを計算します

・生命のリスクを数値化する?

まず覚えて欲しいのが


許容応力度計算した耐震等級3なら
絶対に安全かと言うと
そんな事はありません


そもそも日本の最大震度が7の理由は

まだ最大震度が6の時代
1948年に震度6の福井地震が起きて

「この上を作っておかないと」と
翌年震度7が制定されて


その後
阪神淡路大震災で
初の震度7の地震になりましたが


これから先、震度7の数倍以上の地震だって
起きる可能性はあるわけです


今は震度7以上の規定が無いので
「震度7基準の10倍の地震でも震度7」と
いう表記になりますが


そういう地震が起きたら
今度は震度8が作られると思います


そして地球の最大の揺れなんて
人間が決めれるものじゃありません


地震から家を守るってのは
自分と家族の命を守るって事ですが


生命のリスクを数値で考えたら
1949年に震度7が制定されてから
実際に起きた地震は


73年間で

・阪神大震災

・新潟県中越地震

・東日本大震災

・熊本地震

4回です


現在の日本の市町村が全て合わせて
1,718あって
そのうち73年間の間に
10の市町村だけ震度7の地震が来ました







自分の住んでいる場所に震度7の
地震が来るという確率よりも


自動車を毎日運転している人なら
交通事故に遭う確率の方が高いのですが


奥様は軽自動車なんて
家庭も多いですが


全長が短くて 軽くて薄い
軽自動車は衝突事故の際に弱いです


許容応力度計算した耐震等級3の住宅を
車に例えたら


スバルのフォレスターあたりですね

・アイサイトで衝突予防をして

・万が一の衝突の際にも強いですし


他の車種でも

衝突の安全基準には 
ファイブスター賞ってのがありますから


家で言う許容応力度計算した
耐震等級3と同じですね


この安全基準の賞は
大きな車じゃなくても


ヤリスやノートでも獲得出来ますし


一応軽自動車でも
N-BOXとルークスは
ファイブスターは獲得してますが
点数は低いです


どうしても軽自動車は正面、サイドが薄いですから


命のリスクで考えたら衝突しても
命の危険が少ない車を選ぶべきで
軽自動車は乗ってはダメです


・もちろん軽自動車だって
 国の安全基準はクリアしていますし


・全ての住宅も
 国の基準はクリアはしています


しかし、万が一の際は
住宅も車も国の安全基準では足りないので

「住宅では耐震等級1ではダメだ」と 言われますし

「車では軽自動車は危険」と 言われます

・地震や自動車よりも生命リスクが高いもの

他にも
生命のリスクで言ったら


タバコやお酒は
死亡、他の疾患の原因になりますし




そして心臓、高血圧など考えたら
ラーメン、うどん、そばなど1食で
1日分の塩分を超えるような
食べ物は非常に危険です


ラーメン、チャーハンセットなんて
国が定める塩分1日分の1.5倍を
1食で摂取してしまいます


しかも
家や車と違って
数年前に表示の義務化が出来ただけで
国の基準を超えても販売が可能です


一番生命に直結するのに
一番法律が甘いですね・・・


カロリーの取り過ぎは
心臓疾患や糖尿病になるし


しかも腎臓、肝臓、糖尿病あたりは
沈黙の病気なので
気が付いたら手遅れってのも多いです

・何の為の地震に強い家なのか?

やみくもに不安を煽るのは
好きじゃ無いですが


せっかく生きているんですから

・家は万一の地震や火災に強くて
 
・万一の交通事故にも強くて
 
・入院とかせずに健康に生きたい
 
このように思うのは人間なら
当然かもしれませんが
 

普段、そこまでは意識しないので

軽自動車に乗ったり、お酒を飲んだり
暴飲暴食したりなど
生命のリスクを冒してます


別にそれでも仕方ないし
なんでも安全、数値化なんて事を考えて
生きていられませんが


何故か家だけは
食べ物や生活、自動車などと違うみたいで


家族で軽自動車に乗って
ラーメンを食べに行く家族が


「家は許容応力度計算した
耐震等級3じゃないとダメ」って言うのは



私には
「頭隠して尻隠さず」と しか思えませんし




じゃあ普通車なら安全かと言うと
そもそも軽自動車とか関係なく
この方
鉄道系Youtuberさんですが


「勉強して免許証を取ったけど
自動車の運転そのものが危険行為」と


免許証を取った日に返納していましたが


たしかにリスクを考えたら
自分で自動車を運転するより
鉄道、バスに乗った方が
確率上、数値上で考えても安全です


しかし・・・


そういう訳にいかない人も多いし
今年、大きな病気をしたので
健康とか寿命とか色々考えますが


それまでは普通に体に悪い物も食べてましたし


ほとんどの人が車に乗って
お酒飲んで、体に悪い物を食べて生きていると思います

・施主さんが調べて最適解を出して下さい


ちなみに2025年までは

計算が要らない
4号特例という制度があって


「木造の2階建ては計算も要らないよ」ってのがあります


鉄筋や木造でも
3階建て以上はダメですが


昔の名残というか計算も出来ない工務店も
未だにありますので


この辺は一部の工務店で
断熱性能が全然上がらないのと同じですが・・・


実際ローコストメーカーは
耐震に関しては
現状これだと思いますから
 

「これでも安全と思えるか
不安と思うか」は施主さん次第です
 

ここまでの
同じ耐震等級でも色々と違いがあるってのを


自分で調べて
自分で答えを出せば
それが正解だと思います
 

・我が家は許容応力度計算していませんし

・さらに妻の車は N-WGNです  

だからって
「これで大丈夫」なんて 他の人には言いません


考え方は人それぞれ違うし
出せる予算も
住む場所も違うからです



ただ、私の考えとしては
こちらは防災科学技術研究所発表の
震度6強以上の地震が 30年以内に起こる確率の地域です
 

一番濃い色が確率25%以上ですが
住んでいる地域は入っていません
 

もちろん福島だって
地震の前は


「あの地域に大地震なんて考えてない」場所でしたから
必ず当たるわけではありませんが
 

プレートの関係もあるし
 

将来予測される大地震が
東海地震と関東大震災なので
この辺は震源地からはかなり離れます



私が住んでいる地域だと
関東大震災以降からでも 最大の震度が5しかないですが
母の実家の古民家含めて
玉石基礎の家でも倒壊はしていません

・ぼったくり耐震等級に合わないように

住宅を買うと言うのは
自動車や土地選びとは違い
安全をお金で買うものですから


施主さんが色々と調べて
予算に合う物で納得した家を建てるのが
正解だと思いますが


一つだけ絶対ダメなのは


同じ耐震等級でも色々とあるのを
知らないで


「耐震等級3は必要」と言われたのに
4号特例の何の意味もない


「耐震等級3相当」ってのに
高いお金を出す事です


こういうのはただのボッタクリなので
 

許容応力度計算など
ちゃんとした物は
予算が掛かるのは当然ですが
申請もしない、認定も受けてないけど
「壁倍率は1.5倍あるから耐震等級3と同じですよ」
なんて物に高い費用を出してはダメです
 

実際、これでも(自社での)確認費用とかで
数十万取る業者も存在します


後は


これは解体業としての経験ですが
地盤によって同じ耐震等級でも
家の強さは全然変わって来ると思います

・土地や地盤と地震の関係性

解体工事をしていると
特に古い建物なんて

地中埋設物と言って
地中からゴミが
たくさん出てくる時があります


こうなると土地そのものは
地盤が強くても


地震に弱いですし
そもそも掘り直しです・・


そして他にも、まあ色々と
ここで言えない事もあるのですが
 

何十年も経験している
重役や上司などは
埋設物や軟弱地盤などを見て
 

「ここ分譲地になるらしいけど
こんな土地買っちゃダメだぞ」って
言います
 

これはダメな地盤って
経験で分かるからなのですが

・こうなると買ったら
 地盤改良費がかなり掛かるし
 

・地盤改良の工事も
 施工、予算で強度は全然変わりますし
 

・結局地盤改良しても
 弱い土地だと
 

家の耐震をどんなに上げても
地震に弱い家になります


後は、土地そのものが
地盤がダメで地震に弱い場合ですが  
一般的な地盤の分け方だと
造成地は別ですが
そうじゃなければ台地、丘陵地は
地震に強いですし
 

都会だと平地しか選べなくても
強い地盤、弱い地盤は存在します
 

後は、いくつか
ピンポイントで地盤の強さを
調べるサービスがありますが
番地まで入れると自分の土地が
どのような場所で
揺れやすいか揺れにくいかを調べられます
 

我が家の番地を入力すると
我が家は0.78でした


山梨だったら
埋立地も海岸低地も無いですが


後背湿地などはありますから
ここは避けたいです


参考までに埋立地のディズニーリゾートだと
2.25と特に揺れやすい地域になります  


このようなサービスで

・地盤の確認と
 
・自分の購入予定土地が
 前はどうだったのかの確認をすると

かなり地盤の強さが分かると思います



私は上記の確認にプラスして

図書館などで購入予定土地を調べました



過去数百年湿地、沼地でも無く
一番古い詳細な地図は

82年前の地図で調べて
判断しました



こちらはもっと古い
天保14年の地図


これだと区画とか道が
分からないのですが
昔から家があった事は分かります


残念ながら不動産屋も
ハウスメーカーも工務店も



「あの土地は地盤弱いから
買わない方がいい」
と言う人はいませんが


地震の揺れは地盤で変わりますし

震度7の熊本地震では
耐震等級2の新しい建物が倒壊した一方で


旧耐震基準の古い家でも
無被害の場合があり
 

その後検証したところ

まずは家の直下率が低いという点

これは簡単に言うと
「1階と2階で壁や柱の位置が
同じ方が地震に強いよ」
という数値で


60%以上あれば望ましいですが
倒壊した家はかなり低いです

これと

軟弱地盤の影響ですね


そして、今の耐震等級の問題点として  

・直下率
 
・地盤の強さ




この2点は
耐震等級と関係がありませんから

・耐震等級が高ければいいだけでも
 
・地盤が強ければいいだけでもなく


色々と複合的な要素が絡みます



まあ、今の時点で
全棟に許容応力度計算しているような会社は


絶対に地震の事を
よく考えている会社なので
やはり予算と日程に余裕があれば
オススメだと思います



後、割と多いんですけど
「我が家は地震に強い家だから大丈夫」と
と何もしない人がいますが


実際、大地震が来た地域だと
「家は無事でも冷蔵庫が倒れてケガ」とか非常に多いので
不動王 L型固定式 (FFT-001) 2個入 累計14,314個越えの販売実績 つっぱり棒では耐えられない震度7の地震対策対応重量1箱:約115kg【倉庫A】

こういった地震対策も必要です



◆参加ランキング◆

にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 ローコスト注文住宅(施主)へ
にほんブログ村


ローコスト住宅ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 築古物件購入してリノベのついでに耐震補強もしようかと検討しているので大変参考になりました。
    自分もリスクをとるかとらざるべきかを考えるとき交通事故にあうリスクを基準に判断することがあります。
    耐震補強はコスパ悪そうなのでやるつもりはなかったのですが補助金が結構出るようなのでリノベと合わせてやるなら悪くないかなとソロバン弾いてる次第です。

    • ほげ夫様
      コメントありがとうございます

      耐震、断熱は結構な補助金が出ますよね
      私も内窓入れた時に補助金貰いましたから
      「これなら元が取れる」と施工しました(笑)

コメントする

CAPTCHA


目次