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住んでいる家のUa値を自分で計算してみる

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前回記事の
Ua値の簡易計算と標準計算の違い

「計算方法によっては同じ家でも
Ua値は変わるよ」って
話をしましたが


どうせなら
我が家の図面を使って
計算します


「自分で計算したいけど分からない・・・」とか
「やってみたけど途中で諦めた」って人も多いですから


誰でも計算出来るように
説明しながらやっていきます


今回使うソフトは
LIXILの
省エネ住宅シミュレーションです


なんかリンク先の表示が
文字化けしてますが
ちゃんとしたLIXILの公式サイトです
もっと簡単な
フリーソフトなどもありますが


結構いいかげんな数値を出す
フリーソフトが多いので


こちらのLIXIL公式ソフトの方が
フリーソフトより
正確な数値が出ますし


このソフトなら
公的機関の申請書にも
使えるデータになります


ちなみに
YKKにも同じような
シミュレーションサイトがあるので
使っている窓のメーカーで
選んだ方が楽です


一番面倒なのは
窓の入力だと思いますので

目次

・準備する書類等

まずは家の設計図や図面など
工務店やハウスメーカーで
貰った物を用意します


最低限必要な物は
各居室の広さと窓の大きさが
分かる図面と
断熱材の仕様です


これだけあれば
簡易計算は可能ですが


今回は
簡易計算と標準計算の
両方をやっていきます

・まずは簡易計算から

前回記事の
同じ家でも
簡易計算と標準計算した住宅では


計算方法の違いで


・簡易計算では0.72


・標準計算では
 最終的に0.6になったので


やはり簡易計算は
入力する箇所が少ない分
一番悪い数値を拾うので
性能値が落ちます



公式に認められていない
フリーソフトだと
ここの入力しない箇所を
逆に一番いい数値で出したりするので
注意が必要です


まずは住所などを入力します
地域によって断熱等級は変わるし
日射の区分も変わるので
当然必要です


次に簡易計算か
標準計算か選択出来るので
最初は簡易計算で行います


最初に設定するのは
家本体の情報です
最初に家の面積を入力します


・主たる居室

・その他の居室

・非居室


この3つですが

・主たる居室はLDKや
 我が家だとスキップフロアも入ります

・子供部屋や寝室は
 その他の居室になって

・浴室、トイレ、玄関などは
 非居室になります



次に家の情報です


我が家は2階建てで
面する方位は
南・東・北・西ではなくて
南東・北東・北西・南西にしました



我が家の図面を見ると
ぴったり南東、北西向きです


これは家の図面を見て
決めましょう


後は家の断熱仕様


・我が家は床断熱で
 玄関と浴室だけ基礎断熱

・屋根は屋根断熱なので
 こちらにチェックします


続いて各項目を入力して


最初の設定が終わると
この画面になるので

・屋根

・外壁

・床

・基礎

・窓


・玄関ドア

こちらの断熱仕様を入力します


簡易計算だと
各項目の面積は
入力する必要はありませんが
窓のみ大きさが必要です


まず屋根の項目を見ると
このように
ある程度の建材は
あらかじめ登録されているので


我が家の屋根は
アクアフォームで170mmなので
こちらを入力します


基礎に関しては
我が家は床断熱ですが
玄関土間と浴室は
基礎断熱なので
こちらを入力します


普通は床断熱でも
玄関と浴室は基礎断熱なのですが


この辺の資料は
必ずハウスメーカーや
工務店から貰えるはずなので
無ければ問い合わせて下さい

・LIXILのソフトは面倒な窓の入力が簡単

屋根や壁に比べて
窓は数が多いので大変ですが
全部の窓を入力します


このソフトには

「カンタン入力」ってのがあり
使っている窓は
サーモスⅡHだけなので
こちらを選択して


・Low-Eの種類や

・ガス入りかなどを選択して


種類は縦スベリとFIXと
引き違いなのでこちらを選ぶと
全部出てきますので
後は窓の大きさだけ入力して


最後にドアを
入力して完了です

・簡易計算の数値は悪かった・・・

入力が終わって
計算開始をクリックすると
Excelが立ち上がり
マクロを有効にすると
色々と勝手に計算してくれます


計算が終わったらExcelと閉じると
計算結果が出ますが
Ua値0.64とZEH性能すら
適合していませんね


去年入れた
インプラスも計算に入れたら
0.60は切るでしょうから
ギリギリZEHはクリアって感じです


簡易計算は
外皮の面積とか入れていませんし
窓の性能も一番悪く入力されるので
仕方ありません


そうは言っても
G2性能がある家なら
簡易計算でもG1はあると思いますが・・・

・次に標準計算にして窓も代表試験体の数値にする

正確な数値が知りたいので
次は標準計算を選びます


こちらは屋根の面積や
各方位の面積が分からないと
計算が出来ませんが
正確なUa値が出せます


ハウスメーカーから貰った
開口比率計算シートってのを
用意します


各方位や屋根の面積と
各方位の窓の面積などが
載っていますが


これが無いと
標準計算は出来ないと思います・・・


もちろん自分で計算すれば可能ですが
間違う可能性が高いし
なにより面倒です(笑)


標準計算は
屋根などの広さも入力して


壁は
各方位の面積も入力が必要です


窓に関しては先程の
建具とガラスの組み合わせではなく
代表試験体を選択します

こちらの方が
性能値が上がりますが



LIXILの窓だと
勝手に数値が出ますけど


LIXILのソフトだから自動で出るので
YKKの窓は自動では
出ないですから
いちいち
こんなの見て入力するのは
大変だし間違う可能性が高いので


YKKの窓を使っている人は
YKKのソフト使った方がいいです



ちなみにこの段階で
去年潰した窓は
壁として計算しています


ここの壁には
スタイロフォーム50mmと
グラスウール50mm入れてあるので
本来はもっと性能が
上がると思いますが


とりあえずは壁と同じ
アクアフォーム90mmで計算しました


そして出てきた結果が
Ua値0.55と
ZEHに適合して
ギリG1にも適合しました

・最後に内窓インプラスの入力

我が家は去年から
インプラスを入れたので


当然、窓の熱貫流率は上がりましたから
こちらも入力します


残念ながら
代表試験体のインプラスを見ても
シンフォニーとか古い窓と
インプラスの組み合わせしかないので


サーモスⅡHにインプラスだと
もうちょっと性能がいいと思いますが
昔のアルミ樹脂×インプラスの数値を調べて
直接数値を入力します


ちなみに窓のサイズは
cmじゃなくてメートルで入力するので
注意して下さい


そして最終的に
今の家のUa値は
Ua値0.51になりました


・G1性能が0.56以下

・G2性能が0.46以下なので

ちょうどG1.5って数字ですね(笑)


まあ、1,500万円台の家としては
充分立派な数字だと思います

・Ua値はアテにしすぎない

Ua値0.51は
インプラスの効果もありますが

・簡易計算で0.64

・標準計算で0.55と


同じ家なのに
計算方法でこれだけ数値が違います


ちなみに
この結果をSNSに上げたら
「もっと数値いいんじゃない?」と
ありがたい言葉をいくつか頂きました


・日頃の温度や

・無暖房の結果

・光熱費も載せていますから(笑)


例えば吹き付け断熱とか
仕事の付き合いがある知り合いが施工したので
ちょいとオマケしてくれて
実際は屋根170mm以上ありますから
そういう違いもありますが
一番断熱が弱い玄関が
間取り的に我が家の快適性には
一切関係なかったり
間取りやエアコンの配置などでも
快適性は変わります


後、Ua値ってのは
机上の計算ですから


ちゃんと施工されていないと
意味がないですから
その点も注意が必要です


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