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全く同じ建物でもUA値は計算方法で変わります【簡易計算と標準計算】

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最近は
ローコストメーカーも
「断熱凄いです、UA値低いです」


数値をどれだけ下げれるかを
競っています


それだけ世間では
「UA値がいい=高性能で省エネ」
認知されているのでしょうが


昔から高性能住宅を作っている
工務店は最近
「余りにもUA値ばかり気にしている」のを
危惧してしますね


こちらの工務店さんは

「Ua値はあてにならない」


同じUa値でも
年間冷暖房費が1万円も違うような
シミュレーションも出しています


あくまで目安の一つってだけなので
UA値が全てじゃないのですけど


そうは言っても
UA値は低い方が嬉しいのは
間違いないと思います(笑)

目次

・UA値は自分で計算出来る?

高断熱高気密のメーカーでしたら
何も言わずに計算してくれると思いますが


今回は
そういう工務店やメーカーでは無い会社で
家を建てた場合に


下手すると
自宅の詳細なUa値は
分からないまま完成って家も
多いのですが


今では施主さんが自分で
計算出来るソフトも多いです
簡易計算a
施主さんや
計算に慣れていない工務店は
こういうの使うと思いますが


結構
「自分で計算しました」ってブログを見ると
「ソフトによって数値が違う」という人がいて


「計算方法が間違っているのかな?」って
言う人がいますが


もちろん計算方法が間違っている
ブログなども結構ありますが(笑)


実は間違っていなくても
数値は変わる場合があって
どちらも正しいUA値だったりします


数学と違って
いくつか数字を選べる項目があるので


「どうせならいい数値の家に住みたい」って
人も多いでしょうから

数値が良くなるテクニックも
紹介します


もちろん数値が良くなっても
家は変わりませんけど(笑)

 


・簡易計算と標準計算で同じ家でも数値が変わる

高断熱が得意な工務店さんなら
色々なソフトを使いこなしているので
問題ないですが


そうじゃない工務店や
ハウスメーカーだと


いちいち詳細な計算はしないし
そもそも出来ない工務店もあります・・・



そうは言っても
これからは省エネ基準に
適合させないと家は作れませんから

こちらでは
「省エネ基準に適合させるテクニック」として


同じ家なのに
数値が良くなるテクニックを
紹介しています

まず大きな違いは
簡易計算b
簡易計算と標準計算の違いです


施主さんが自分で計算する場合も
簡易計算の方が多いんじゃないでしょうか
・簡易計算は入力する項目が少ない分
・色々な形状、面積を入力しない代わりに
 一番性能の悪い数値が入ります

 


・同じ家なのにUA値が0.1以上変わる

今回シミュレーションする
家の断熱性能はこちら
簡易計算c

・屋根:高性能グラスウール155mm
・壁:高性能グラスウール100mm
・床:スタイロフォーム60mm
・窓:サーモスⅡH Low-E複層
・ドア:K4仕様(熱貫流率4.07)


内窓を入れる前の
我が家とほぼ同じか
ちょっと悪い位でしょうか


今のローコスト注文住宅の
基本って感じの作りです(笑)


仕様だけ見ると
・断熱等級4のUA値0.87は余裕で
・ZEHの0.6はギリギリOKか
 難しいかなぁって感じです

もちろん窓を減らせば
ZEH程度なら簡単にクリアしますが(笑)


という訳で最初は簡易計算で
計算結果が
簡易計算d


・Ua値0.72ですね・・・


断熱等級4には余裕でクリアですが
ZEHにはかなり足りませんし


冷房期の日射取得率は
不適合になっています

次に標準計算で計算すると
簡易計算e

UA値は0.62と
なんと0.1も良くなりました


もちろん先程と同じ家で
何も設備は変わっていません
計算方法が違うだけです


・日射取得率もクリアして
・Ua値はZEH性能までもう少しになりました



標準計算は


・UA値は壁の面積など
 外皮面積をちゃんと計算した物で


・日射取得率は
 窓のLOW-Eを計算したからです


ちなみに簡易計算は
簡易計算f

このように居室
非居室などの広さは
もちろん入力しますが


例えば壁の断熱材を入力する際に
方位や面積は考慮されません


これが標準計算だと
簡易計算h
このように
方位も計算して


さらに詳細設定にすると
簡易計算i
構造用合板なども
計算に入れますから
性能値は上がります

 


・さらに計算方法を変更してZEH適合にする

こちらのシミュレーションは
サーモスⅡHなので
熱貫流率は2.33で計算していますが


窓やドアの熱貫流率計算は3種類あって
簡易計算i2

・建具とガラスの組み合わせ

・代表試験体

・WindEye


どれも使っても公式に認められます


例えば
・サーモスⅡHやサーモスL
・YKKだとエピソードNEOなどの

アルミ樹脂複合サッシは
どれも一律2.33の方が計算が楽ですが
簡易計算j
代表試験体という
各製品ごとにテストした数値の方が
性能がいい場合が多いですから


これを使うと
簡易計算k
簡易計算ではUA値0.72の住宅が
最終的にZEH適合の
UA値0.6になりました


「じゃあみんな
こっち使えばいいじゃん」
思うでしょうが

引き違いや縦スベリ、FIXなどでも
数値が変わるし
Low-Eの種類でも変わるし


自分の家の計算だけなら
いいですが


そうじゃないと面倒なので
一律2.33で計算する会社も多いです


こっちで計算すると簡単ですが
例えば樹脂窓APW330の複層ガラス

簡易計算m

我が家と同じような
乾燥空気で中空層が16mmだと
U値が2.15と
かなり悪い数値で計算されます・・・


同じAPW330を

代表試験体で見ると

簡易計算n

ガス無し、アルミスペーサーで
1.64ですから全然違いますね





・そもそも計算が必要ない場合は適当?

自分で計算したい場合は
ちゃんと計算していけばいいです


自分の家だけなら図面や
設計図があれば
多分2時間程度で出来ますが


「面倒だし分からないし
ハウスメーカーや工務店で計算して」って場合


ちゃんとした数値で
計算して欲しいとは思いますが


必要無いものに時間取られなくないから
簡易計算で適当にってのも
ありますね・・・


例えば、我が家の数値は
ZEH仕様のUa値0.6ですが


太陽光を積まないと
ZEH認定はされないので

実際にはZEHではなく
ZEH仕様と同じUa値ってだけです

地域によってはG1住宅もしくは
G2住宅の性能があると
補助金が出るって場合や


ハウスメーカーが
G2性能などを保証するって場合は


そりゃ責任持って
計算しないとダメですが
そうじゃなければ
適当に計算とか


「フラット35の適合は必要だけど
断熱等級4あればいいかぁ」とか


そうした場合
簡易計算の方がずっと楽なので
そちらで計算する場合も多いです


私はフラット35で
住宅ローンを組みましたが


金利を優遇させる為には
断熱等級4は必要なのですが
ZEHの補助金などは無いので


断熱等級4さえ超えてればいいので
我が家で貰った物も
簡易計算L
簡易計算でした・・・


ちなみに標準計算ですると
ZEH基準のUA値0.6以下になります


もしZEHやUA値0.6以下だと
補助金貰えるとかあったら


ちゃんと計算したと思いますが
必要じゃないので
計算しなかったんですね

・・・・
・・・
・・


・内窓も入れたし
・潰した窓もあるし
性能は上がってG1基準はあるはずなので
そのうちちゃんと計算したいですが
計算すると2時間位掛かるので
割と面倒だし

別にUA値が分かったら
家の性能が上がるかって言うと
そうじゃないので
何もしてないですが・・・

過去記事にも書きましたが

あわせて読みたい
Ua値の性能がいいのに寒い家は実在する・・・ タイトル通りなのですけどUa値の性能が凄くいいのに実際に住むと冬寒い家という事で・・・私が驚いたのはその家が寒いからってわけではなくてUa値の性能が良ければそれ...

UA値がいいのに寒い家ってのもありますし


UA値が家の暖かさや光熱費とは
必ずしもリンクしないですけど


「自分で計算してみたい」って人も
多いでしょうから


次回の記事は
我が家の図面を使って


簡易計算と標準計算の
UA値の出し方を書きます

あわせて読みたい
住んでいる家のUa値を自分で計算してみる 前回記事のUa値の簡易計算と標準計算の違い 「計算方法によっては同じ家でも Ua値は変わるよ」って 話をしましたが どうせなら 我が家の図面を使って 計算します 「自分...



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