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血圧測定した結果、高性能住宅で高血圧が治って健康ってのは全て噓だった?

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前回記事の
1年間自分の血圧を測定した話
1年間
測定した結果


一番寒い時期の12月~2月よりも
11月が一番血圧が高く


逆に一番血圧が低いのが6月と
余り気温と相関が無かった結果になりました



本来気温に相関するなら
1月が一番血圧が高くて
8月が一番低く無いとおかしいので

・我が家程度の断熱性能で充分なのか

・そこまで住宅性能と血圧は相関しないか



このどちらかなのですが
寒いと血管が収縮して
血圧が上がるのは間違いがなく


朝起きて血圧を測る時に温度差があると
よくないみたいですから
ほとんど温度差も無いし


家の中全てが
真冬でも20℃以下にならないし
これくらいの断熱性能があれば血圧の影響には
充分だと思いますが



さすがに1年間に2回も入院して
「血圧を気にするように」と先生に言われて


1年間通院して血圧も測り


それ以外にも医師会の
血圧や健康のイベントにも参加した結果
「高性能住宅で血圧が下がって健康になる」ってのが
嘘というか、かなり誇張表現というのが分かりました

目次

・日本の家が寒いのは間違いないですが・・・

そもそも日本の住宅性能は
遅れていて


・家の中全てが寒い

・リビングは暖かいけど
 寝室は寒いってなどがあって



それは私も良くないと思いますし
そもそも快適じゃありません


昔のアパートなんて
寒い寝室に何枚も布団を重ねて
居間も寒いのでコタツの中に
着替えを入れて暖めておいて


ストーブの前で
着替えるとかしていました


それに比べたら
今の家はコタツもストーブもなくて


どこも同じ温度で
暖かいってのは素晴らしい事で
断熱が要らないとは思いませんが


それを誇張して
「G3住宅じゃないとダメ」とか
「我が社の超性能住宅じゃないと健康じゃない」とか
嘘付いて家を売る工務店などは嫌いなんです


例えばこちら
出典 : https://wellnesthome.jp/10655/
高断熱住宅だと
あらゆる病気が改善するみたいなデータですが



普通の家(G3)
高断熱住宅(G4)
低燃費住宅(G5)って
なんだろう?と


出典元の論文をチェックしたら
高断熱住宅(G4)が断熱等級4で
低燃費住宅(G5)でもZEH基準


この会社さんて
普段はZEH基準なんて
「低性能」ってめちゃ煽ってますけど


こういう都合の悪い時は
ZEHが高性能になって
数値書かないんですね・・・


さらに心疾患や脳卒中は
なんとZEHよりも断熱等級4の方が
減っています


つまり断熱等級4以上に有意差は無いって
事なのですが


こういうのは載せないので
都合のいい事だけ切り貼りするのは
嫌いです・・・


特に私の場合は
難病になって
完治しない病気ですから


健康な人よりも血圧、血糖値、食事なども
気を使いますので分かりますが


そんな家の温度差が無くなれば
病気が全部治るみたいな
宗教じみた事は絶対にありません

・室温の変化よりも血圧を簡単に下げる方法はたくさんある

まあ、寒かったり
温度差があったら血管が収縮するのは
間違いないですが


こちらは血圧計シェアNo.1で
我が家でも使っているオムロンのデータ
寝室の気温が10℃低いと
血圧が7mmHg高くなっています


まだ完全なエビデンスが無く
1℃の差でいくつ変わるってのは分かりませんが


寒い場所に行くと
血圧が上がる事は昔から知られていて
間違いありません


これを大々的に逆手に取って
「高性能住宅だと血圧が下がって
健康になる」と言っているのですが


私の1年間の測定で
11月が一番高かった理由の一つ
めちゃ体重が増えたのですが・・・


決して不摂生な生活じゃなくて
病気とステロイド治療の副作用ですけど


体重が一番重い時が
血圧も一番高かったのですが


こちらは
標準体重(BMI22)より体重がある人が
1kg体重を減らすと2mmHg下がります


なので標準体重が65kgの人が
70kgだったら


5kg減量して標準体重に戻すだけで
家の温度差以上の10mmHg下がります


さらに減塩
塩分1gで1mmHg下がりますから



別に無理な
減塩生活をしなくても
ラーメンから
吉野家の牛丼(並)にするだけでも
血圧は6mmHgも下がります


他にも運動とか
色々な影響があるんですけど


高血圧は国民病で
対策をしないとって雰囲気の中


「住宅の高性能化で血圧が下がって健康になります」って
不安を煽って住宅を売ろうって話しなんですが


仮にニートなどで
24時間家にいるなら別ですけど
そうじゃないなら家から外で温度差が出てしまうし


気温での血圧変化は一時的なものですから
ずっと影響のある体重や
毎日の減塩の方がずっと大事だし影響が大きいので


厚生労働省では
高血圧の対策に
一番は減塩で
他には減量、禁酒、運動と言っています


そもそも温度で
そこまで血圧に有意差があるなら


北海道、東北地方と
九州、沖縄地方で高血圧患者数の差が出るはずですが


都道府県別のデータを見ると
出典 : https://todo-ran.com/t/kiji/14940
そんな事はなく
塩分摂取量や糖類摂取量などと相関しています


そして、とにかく健康不安を煽って
商売をしますが


実は日本人の血圧って
どんどん下がっていってます

・過去50年で日本人の血圧はかなり下がっている

健康な生活をしていると
血圧とか考える事もないので


私も今まで
日本人は高血圧の人が多くて
国民病と思っていたのですが


厚生労働省の推移を見ると
1961年の統計開始から
ずっと右肩下がりで下がっています


住宅の高性能化が本州でも始めった
ここ10年どころか


寒くて健康に悪いと家と言われる
高度成長期だってどんどん下がっています


これと全く同じ相関をしているのが
塩分摂取グラフ
塩分摂取量も
ずっと減っています


バブル期だけは
外食が増えたり色々と贅沢したので
一時的に上がっていますが


専門家の意見だと
バブル期は塩分摂取量の増加よりも
レジャーの多様化、特にスポーツ人口が増えたので
血圧はバブル期も関係なく減っています


元々オカズは少ないけど
白米をたくさん食べようと


・オニギリや梅干、漬物など
 塩分の高い時代から

・オカズも普通に出て
 塩分摂取量がかなり減ってきて

・ここ10数年は
 減塩商品も当たり前になってきました


それともう一つ
喫煙率の低下です


喫煙すると
血管を収縮させますから
体の状態的には寒い場所に行って収縮するのと
同じ状態になります


なんといっても
喫煙後30分間は
血圧が10~20mmHgも上がります


一日1箱(20本)吸うなら
600分間=10時間も血圧が上がったままなので


どんなに減塩や
住宅の温度差を無くしても


喫煙するだけで一気に無駄になります・・・

・日本人の半数は高血圧じゃない?

これだけ日本人の
血圧が下がってきたのに


何故
高血圧は国民病と言われて
患者数が多いかと言うと
まずは高齢化です


高齢者の方が
高血圧は多いし
他の病気にもなりやすいです


しかし、先程のグラフでもありましたが
60代、70代でも
血圧は下がっているのに
ここまで患者が増えている要因は


高血圧と言われる数値が
下がってきています
1987年に旧厚生労働省から
発表された数値は
180mmHg/100mmHg以上が高血圧です


そして2000年には
140mmHg/90以上が高血圧に変更


当時は70代は150mmHg以上
80代は160mmHg以上が高血圧だったのですが


2004年からは
全年代で140mmHg/90以上が高血圧になっています



さらに130mmHg/85以上は
正常なんだけどやや高い
「正常高値血圧」と言うのですが


この層を
「高血圧予備軍」と呼ばれた結果
2人に一人が高血圧&予備軍とか
煽られていますけど



130前半が
予備軍で治療が必要かと言うと
そうでもないし


さらには
特定の時間だけ高い人などもいます

・ほとんどの人が自分の血圧を知らない

どちらにしても
血圧は自分の相対値が大事なので


「高断熱住宅で
血圧を下げて健康に」はまだいいんですけど
「低性能住宅は高血圧になって
脳卒中で死ぬ」とか


こういう煽りはやめてほしいし


まず言ってるお前が
ちゃんと毎日血圧測れと思います


後は温度変化よりも
塩分、体重の方が血圧の影響が高いのは
すでにエビデンスが出ていますから


高性能な住宅を造るのは
素晴らしいですけど


「住宅性能低いと病気になるよ」って
宣伝しながら


居酒屋でタバコ吸いながらお酒飲んでいる
写真をSNSに載せるのは
「病気になるよ」って言いたいですね(笑)


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コメント

コメント一覧 (2件)

  • オチで笑いました。
    そんな工務店のオッサン飲み会ありそうです(笑)

    結局は大多数のデータは統計であり、自分に当てはまるかは実際にやってみないと分からんですね…

    会社の人でスリムな体型ですがコレステロール高くて健康診断ひっかかった人もあれば、体重100キロのデブ体型で血液データが全て健康な人もいました。

    遺伝の要素もかなりあると思うので、親の体調で弱い所を把握して備えた方が良いなぁと思いました。

    • ゼルビスさん
      コメントありがとうございます

      SNS見てると実際に
      そういう写真もたまに見ますが(笑)

      食べ物、運動、体重の方が
      気温と違って一時的な物じゃ無く
      長期間影響があるので
      こっちの方が大事なんですけど

      本当に血圧を考えているなら
      自分の数値を測らないと
      全く意味ないし
      これで高性能住宅=血圧下げる=健康を
      結びつけるのは無理があると思います

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