MENU
カテゴリー
新着記事
PV数ランキング(全期間)
PV数ランキング(30日間)

日射遮蔽と日射取得のベストな軒の角度と長さって何センチ?

  • URLをコピーしました!
我が家の外構で
絶対に付けたい

日射a
パーゴラかテラスです


夏の日射を防ぐ便利な設備です



色々と
長さとか角度を選べるので
日射b

・我が家は1階左側は軒が無く

・右側も45cmほど出てるだけなので


ここにパーゴラかテラスを
2つ設置する予定です


目次

・日射遮蔽と日射取得に適した長さは?

ここにテラスなどを設置して

・夏は日射を遮蔽して

・冬は日射を取り込みたいのですが

日射c

よく日射遮蔽と日射取得の説明で
見る画像ですけど


「夏は太陽の角度が高いので
軒などで遮蔽して」

「冬は太陽の角度が低いので
こちらは日射取得をする」

実際に夏至と冬至では
太陽の角度は全然違って
日射d
「夏涼しくて、冬暖かくする為に
軒があった方がいいです」ってのも
良く聞きますけど

太陽の角度が一番高い夏至って
6月21日なので
まだ、そこまで暑くないんですよね・・・



こちらの写真
日射e
我が家の南面の軒は

1階部分の軒の長さが

・左側が0cmの軒無し

・右側が45cm


2階部分の軒の長さは

    ・左側が60cm

    ・右側はかなり長く160cmと


    軒の長さ実験には
    ピッタリな位に
    全部の長さが違います(笑)

    ・一番暑い日に全部遮蔽するには何センチ必要?



    この写真の撮影日が

    日射f
    6月5日の
    昼12時なので
    ほぼ夏至と同じ76度です


    ・この日の太陽角度なら
     軒が45cmでもほぼ日射をカバーして
    ・60cmも軒があれば
     窓からは一切日射は入りません



    次にこちらの画像

    日射g

    これだと2階左側の
    60cmの軒でも半分以上は
    窓に日射が入りますが



    この画像は
    日射h
    5月30日の昼3時なので
    太陽の角度は約45度です


    45度という低い角度でも
    2階右側の160cmある深い軒なら
    太陽光は入りませんが

    じゃあ、一番暑い
    8月の太陽の角度はどうなのかと言うと
    日射i
    めちゃくちゃ暑いお盆の時期


    ・8月15日の昼2時がおなじく45度で

    ・昼3時には40度になり

    ・まだまだ暑い4時には30度の角度になります



    つまり
    軒だけで日射対策をしようとしたら

    一番暑い8月は
    既に夏至から2ヵ月過ぎて
    太陽の角度が低いですから

    全部に200cm以上の軒が無いと
    窓から太陽光が入ってきます


    全部200cmの軒なんて
    物凄い金額になりますし


    しかも切妻屋根のように
    斜めにして200cm必要ですから
    平な軒だともっと長さが必要なので
    日射j
    この軒がカッコイイ家でも
    夏の太陽光は全部は防げません


    ちなみに
    軒だけで角度45度の太陽を
    全部遮蔽するには
    日射s

    220cmちょいなので
    こんな感じですね・・・


    ちょっと2階建てで
    この軒は現実的じゃないですし


    これだけ長く軒を取っても
    3時の角度は40度なので日が入ってきます


    ・遮蔽と日射取得のプロ「パッシブハウス」はどうしてるのか?

    日射と遮蔽と言ったら
    パッシブハウスですが
    計算上
    「軒だけで全部遮蔽なんて無理じゃん」
    思ったのですが

    「じゃあパッシブハウスはどうやってるの?」と思ったら
    日射k
    すだれなども
    利用してるんですね


    もちろんパッシブハウスの場合は
    そもそも土地にあった
    窓の位置など計算しますが

    そもそも
    絶対に軒だけで対応出来ないのは

    太陽の角度と暑さに
    ズレがあるからです

    ・同じ太陽の角度でも寒い日と暑い日がある

    ・一番太陽の角度が高いのが夏至の6月

    ・でも一番暑いのは8月なので


    このような事になりますが
    なんで2ヵ月もズレるのかと言うと


    中学生あたりで習ったと思いますが

    日射p

    出典 : https://www.naganomathblog.com/entry/archives/2528

    夏至は6月ですが
    太陽が地面や海水を暖めきってから
    暑くなるので


    夏至よりも遅れて

    8月が暑さのピークになります



    なので夏至の日に
    「夏は軒で遮蔽出来ます」なんて言われても
    アテにしちゃダメなんですね


    8月などのもっと太陽の角度が
    低い時まで想定した方がいいんですけど



    さらに
    これ以外にも問題があって

    日射q

    ・春分の日(3月20日前後)と

    ・秋分の日(9月22日前後)は


    当然ですが
    太陽の角度って同じなんです


    地域にもよりますけど
    私が住んでる山梨県とか
    関東地方も含めて

    春分の日の3月20日頃は

    まだ寒くて暖房を使ってますが

    秋分の日の9月22日って

    暑くて冷房を使うんですよ



    こちらが春分の日
    3月20日の過去7年の気温

    日射L

    最高気温は

    ・一番暑い年は23.5℃

    ・寒い年は12.4℃

    最高気温で12.4℃しか無いので
    まだ寒いですから暖房ですね



    こちらが秋分の日
    9月22日の過去7年の気温

    日射m

    だいたい30℃近いですから
    冷房使いたいです


    つまり同じ太陽の角度でも

    ・春分の日は日射が欲しくて

    ・秋分の日は遮蔽したいんですが

    太陽の位置が同じなので
    どちらかしか選べません


    まあ、3月と9月はどちらも
    そこまで厳しい気温じゃないので
    いいのですが
    真夏と真冬だと
    しっかりと遮蔽と日射取得をしたいです

    ・ベストな長さは地域で違う?

    こちらは
    エリア別の軒の長さです
    日射n
    北海道では全体の8割が
    40cm未満なのは

    日射取得したいわけじゃなくて
    雪の影響です
    日射o
    無落雪屋根という
    Vの字の屋根なので軒がありません


    後は、首都圏も
    軒無し住宅が多いですが

    これは土地の事情ですよね

    日射r

    土地が狭く
    隣家とも近いので
    軒とか言ってられない事情があります


    関東では一番多いのが
    60cm~80cmと


    遮蔽目的なら
    もっと長い軒が必要ですが
    難しい事情があります・・・


    軒だけでは
    太陽光は全部防げないとは言っても
    やはりあると違いますし

    雨漏りや外壁保護という
    メリットもありますから
    やはり軒はあった方がいいですが


    1メートル以上だと
    建築面積に入っちゃうという
    ルールがあるので

    ベストは90cmでしょうが
    これだって土地に余裕がないと
    軒が出せません


    少なくとも
    夏の遮蔽を軒だけでするなら
    200cmは必要で

    こうすると逆に3月は
    日射が欲しいのに取れないという事になるので

    最初から「すだれ」などを
    設置する前提で作るのがいいですね

    あわせて読みたい
    シャッターの開閉が大変なのでオシャレな「すだれ」を設置して遮熱効果がどれ位か温度を測定しました 我が家のダイニング窓には 軒がほとんど無いので 夏の遮熱、遮蔽対策は 一番手っ取り早い シャッターがあるのですが シャッター閉めると 家の中が真っ暗になるので ずっ...



    我が家は「すだれ」なんて
    考えて作らなかったので
    設置するのにかなり大変でしたから・・・


    最初からすだれやシェードの
    取り付け金具を付けておくのを
    オススメします

    ◆参加ランキング◆

    にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 ローコスト注文住宅(施主)へ
    にほんブログ村


    ローコスト住宅ランキング

    PVアクセスランキング にほんブログ村

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!

    コメント

    コメント一覧 (4件)

    • まさにこの問題で考えているところです。
      高気密•高断熱をなるべく安く建てたいのですが、日射シミュレーションをやってくれる可能性は低い工務店です。
      日射遮蔽はアウターシェードを付ける予定ですが、日射取得とのバランスを考えると、軒の出900と勾配は何寸が良いと思われますか?
      もちろん土地によりますが、工務店にそれが期待できない為、ご教示お願いします。

    • >>1
      家おたくさん
      コメントありがとうございます
      軒の勾配は2階で良かったでしょうか・・・
      ぶっちゃけ軒が無い窓を
      今年スダレしましたが
      結構効果もあり
      軒だけで防ぐのは無理があったと
      痛感しました・・・
      なので軒900と考えているなら
      デザイン重視でいいと思います
      夏至のシミュレーションなど
      意味ありませんし
      45度の太陽角(8月)なら
      900だと難しい部分絶対ありますから
      アウターシェードがあるなら
      見た目重視でいいと思います

    • 検索でトップに出てきたのでなるほどと思い読ませていただきました。
      結局9月のために庇以外の対策は必要になるかと思うのですが、
      8月15日の45度に関しては真南から70度ほど西になるので庇60cm でも200cmほどの効果があるのではないかと思うのですがいかがでしょう

      • 匿名様
        コメントありがとうございます

        ワードプレス移行前の記事で
        色々と見にくくて申し訳ないです
        (一応修正しました・・・)

        さて、8月15日ですが
        まだ暑い16時で30度まで角度が下がり
        結局軒だけで遮蔽は難しいかなって思うのと

        実際に住んでみると
        そもそも遮蔽が全部出来ても
        エアコン無しじゃ無理なんですよ(笑)

        という事で
        この記事だと「すだれ」で終わってますが
        今は内窓も設置していますが
        8月なんて結局冷房使うので

        夏の遮蔽考えるよりも冬の日射を
        重視した方がいいのかなってのが
        6年間住んだ感想です・・・

        まあ見た目かっこいいし
        雨降っても下で遊べるし
        予算あるなら全部200cmもかっこいいし
        余りに短い軒は家に悪いのですが
        60cmでも充分だと思置います

    コメントする

    CAPTCHA


    目次