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高性能工務店や一条工務店などの光熱費シミュレーションは嘘?

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最近はローコストメーカーも
性能が底上げされまして


標準仕様でもUa値で言うと0.6~0.5位の
ZEH仕様からG1レベルが増えました


我が家もG1レベルあるので分かりますが
実生活においては
充分に快適な高性能だと思います


そういう方が
実際に生活を始めると

「思ったほど光熱費が掛からない」

「某工務店に冷暖房費20万円と
言われたけど実際は10万円以下だった」

「一条工務店の数値は嘘なの?」


などなど・・・


光熱費が安い事は
いい事ですけど


高性能工務店の
Youtubeなんかでも


「ローコストメーカーで
建てると冷暖房費は年間20万円」とか
とんでも無い事言ってますので(笑)


2年前は
私も若気の至りで


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「高性能工務店とか
嘘言ってるんじゃね?」

と言う記事を書きましたが


私も大人になりましたから(笑)


適当な事を言ってる
Youtuberは置いといてですね


「何故、大手メーカーの
シミュレーション値がおかしいのか」


「高断熱に詳しいはずの
工務店がシミュレーション値を
間違うはずがない」と・・・
思うようになりました


別に小さい工務店が
嘘行ってバレても
コメントが炎上するくらいですが


大手メーカーが
シミュレーション値を偽装してたら
大問題ですからね


というわけで何故


実際に生活すると
シミュレーション値の半分以下の
光熱費になるのか
考えてみます



目次

・ケース1 適当で数値を調べないパターン

 

まずは問題外のケースですが

 

実際、これは
私が住宅展示場で
色々な高性能HMの
営業さんから言われました(笑)

 

・自社以外の事は一切調べないのか

・知っててわざと嘘言っているかはしりませんが

 

例えば
こういうのですね

性能a

 

「我が社は冷暖房費が1/6です」って
パターンです


これは単純に
比較対象のデータが古すぎます



Q値2.7の家と比較していますが
今時そんな低性能では
ローコスト住宅の
一番安いプランでもあり得ません


具体的に比較対象のQ値2.7って言うのは


性能b



・断熱材が壁75ミリ
 天井90ミリ

・窓はアルミサッシのペアガラスでも
 Q値2.7行きます

今時、普通のアルミサッシなんて
そうそう使わないですからね・・・

 

ただ、それにしたって
1/6も無いだろうと思うのですが
これはシミュレーション試験にも
問題があります

 


・シュミレーション値がおかしい

一条工務店は
大手メーカーだけあって
ちゃんと


シミュレーション条件も
記載しています

性能c

詳細は後述しますが
場所は名古屋で
延べ床が45坪なので
結構大きめな家ですね


こちらの
シミュレーション値だと

e44a59fe

・Q値2.7=Ua値0.87で
 年間252,000円

・Q値1.9=Ua値0.56で
 年間173,000円

・Q値1.6=Ua値0.46なので
 G2住宅の性能ですね
 こちらで年間144,000円


これは光熱費の総額ではなくて
冷暖費だけの金額です

 

次にこちらです


性能d

 

こちらは高性能工務店さんの
Youtubeですが


・Q値1.6=Ua値0.46で
 光熱費が年間25万円


冷暖房費だけだと
139,000円ですね


場所は東京で
36坪という試算です

 

同じUa値0.46の
一条工務店の試算が
144,000円なので


たしかに
一条工務店の
データと似た数字です


では実際の光熱費
Q値1.9=Ua値0.56もちょっと足りない
我が家の光熱費が


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今シーズンから
冬季にエアコン点けっぱなしにしたら
さらに下がって
年間14万円ですね

 

昨年は17万円でしたが

 

しかも、これは冷暖房費ではなくて
光熱費全てです


さっきのYoutubeだと
Ua値0.46の家でも
25万円掛かると言われているのに
この金額です


我が家だって全居室を暖めているのに
ここまで金額が
掛け離れるのはおかしいわけで


こうなると
「シミュレーション値が間違っている」
思う人も出るのは当然ですが


そういうわけでも無いんですね

 


・嘘じゃないけどありえない条件のシミュレーション

もう一度
一条工務店の試算を見てみましょう


性能a2

一条工務店の試算なので
暖房は全館床暖房ですが
COPが驚きの2.0ですね・・・

 

このCOPってのはヒートポンプとか
エアコンとかが


1kwの力でいくつの
能力があるかという数値で
大きい方が暖房効率がいいのですが


簡単に言うと
例えばCOP2だと
1kwで2kwの力を生むって事ですね


今はCOPを年間通したAPFって方を使うのですが


例えば日立の
我が家でも使っているXシリーズは

COPだと

性能e


大きさでも変わりますが
それでもCOPは4~5.5程度ありますから
実際は倍以上の効率です


つまり
冷暖房費が10万円とシミュレーションしても
今のエアコンなら
実際は5万円以下になります


そもそも床暖房が
効率が悪いってのもありますけど


冷暖房費の
シミュレーションなのに


エアコンの性能が
今売ってる機種の半分以下の
性能で計算したら
それはおかしくなりますね

 


・シミュレーションは生活熱が分からない

それ以外にも
実生活とシミュレーションの数値が
掛け離れる原因はいくつかあって

 

まずは

性能f


カーテンですね


カーテンの有る無しで
エアコンの設定温度が2℃変わるって言いますから
Ua値には現れませんが
実際にはかなりの省エネ効果が出ます

 

後は
冷暖房費には
出ない熱源です

 

例えば
冷蔵庫やテレビだって
熱を出しますし
調理をすれば熱が出ます

 

後は人間ですね

 

我が家では
親子4人が
36度の熱をずっと
放出しているわけで

 

前に
寝室の温度を測ったデータですが

再熱除湿g


人間が入るだけで
温度は上がります


家電品や人間の熱は
夏には不利に働きますが


冷房より暖房の方が
高いですからね

 

さらに冷房を使う時期の
シミュレーションも

・何故か
 全室にエアコンを設置していますし

・性能も今のエアコンとは
 思えない悪い性能のシミュレーションなので

 

Ua値の差で
光熱費が変わりやすい
シミュレーションですね

 

なので
嘘は付いていませんけど


あきらかに実際に住む想定ではない
差が付きやすいシミュレーション数値です

例えば自動車なんかでも
特に昔は実数値と
カタログ数値が
全然違っていましたから


誰もカタログ数値なんて
信じていませんでしたが(笑)

 

住宅も同じですね
シミュレーション数値なんて
こんな物です


しかも自動車は


性能h

 

10.15モードからJC08モードになって
さらに今はWLTCと
なるべく実数に近づけようと
努力してますが


住宅なんて
決まりも無いので(笑)

 

各社が
自分が有利になるように
数値を出しているのが現状です


冷暖房の能力が書いてない
シミュレーションなんて
自分で好きな数値を出せますからね






・実際のリアルなシミュレーション値を出してみる

という事で
エアコンや人が生活している違いで
実際にはあり得ない数値になりました


特にエアコンの性能値が
大きいですね
今の実数値とかなり違います

 

なので実際に生活すると
シミュレーション値の
30%位の冷暖房費になるのですが

 

これは当然
高性能な方の数値も変わります

 

もう一度
シミュレーション値を見てみますが


性能i


何故
性能の悪い家は
kw単価が上がるのかは謎ですが(笑)

 

これを実生活と
今のエアコン性能に合わせて
一律70%下げて


不公平のないように
電気代のkw単価を合わすと


性能j


これでもかなり実生活より高いですが

結構リアルな数値ですね

 

何故換気代がここまで違うのか
謎ですが・・・

・年間で12万円違うから30年で360万円

・なので仮に家の価格が
 300万円高くても将来はお得です


って言われても


実際は
かなり多めに見ても年間45,000円
30年間で135万円ですね


だいたいですね・・・
余り言いたくはないですが(笑)


エアコンの性能とか
書いてないシミュレーションは
論外です


エアコンを使ったシミュレーションなのに
エアコンの情報が書いて無くて
さらに数十年前の性能値で
測定しては意味がありませんから

ここまでシミュレーション値と
実生活の光熱費の差が出てしまいます
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