2021年01月11日







同じ断熱性能、気密性能でも


家の暖かい、寒いは
間取りによって変わってきます




「どんな間取りだって
この性能なら問題ないでしょ?」的な
超高性能住宅はともかく





だいたい
ローコストで作りますと


・平均してUa値は0.5~0.6のZEH基準程度

・気密性は吹付け断熱使ってC値1.5程度



今はこれくらいが
ローコストの平均的なプランかなぁと思います

(格安のプランはもっと下がりますが・・・)




「正直、これだけあれば
充分快適な家が作れる」と思いますが





間取りによっては
寒い家になってしまいますね




「とりあえず窓減らせ」みたいな
奴じゃなくて実用的な




なるべく暖かい間取りを考えます









・一番の大敵「玄関と廊下からの寒さ」を考える




冬の寒い時期に
エアコンを使っていたら
窓は開けないと思います



別に1日中開けなくても
平気ですが




しかし玄関は



・家族が帰って来る時

・宅急便などの来客で


当然1日中開かないって事は無いですし


そもそも窓に比べて
玄関は断熱性能を上げると値段が高いです




気密性能もそこまで
上げれませんから




家が寒い原因で一番の
ウィークポイントになりますね・・・





こちらが我が家の玄関


暖かい間取りa
(年末撮ったクリマスマス仕様♪)





LIXILのジエスタですが
K4性能のドアです


暖かい間取りa2


ローコストだと
恐らくどこも標準のドアですが




K4ドアは
熱貫流率は4.07ですから



窓で言えばアルミサッシの
ペアガラス程度の性能です・・・





オプションで高断熱窓も
選べますが


暖かい間取りb


高断熱仕様の
K2ドアで熱貫流率2.33


窓で言うとサーモスLと同じですね






さらに高性能がドアもありますが


暖かい間取りc

こちらは熱貫流率0.89の
超高性能ドアですね



当然、金額もかなり高いです・・・



まあ、どんなに高断熱にしても


玄関は縦すべり窓などに比べて
気密性能を
そこまで上げれないので・・・




まさか

暖かい間取りd


玄関ドアをクルクル回して
気密を上げるって訳にもいきませんし



という、事で
断熱のウィークポイントに
なりがちな玄関ですが





では、今回の寒い間取りの実例
こちらの建売住宅の
間取りを見てみましょう


暖かい間取りe


こちらは
地元のローコスト建売住宅ですが



問題点を赤く
塗りつぶしました




この間取りは
玄関から廊下があって
そのまま2階の階段に繋がります



・玄関は寒いですし

・廊下も日が当たらないので寒いのに

・そのまま階段で2階にまで
 繋がってます



1階のLDKはドアがあるので
そこまで影響を受けませんが


これだとLDK以外は
お風呂、トイレにも影響が出ますね



この間取りで
寒さを対処する場合には



1つは玄関を高性能にして
少しでも冷気を入れなくする事です



そうは言っても
それだけでは限界もありそうですが・・・







高性能住宅にお住まいの人に聞いてみると






こちらはアイ工務店さんで
建てたクロセさん



クロセ邸は
Ua値0.4 C値0.26という
素晴らしい数値の家なのですが










クロセ邸の間取りも


暖かい間取りe1



玄関とリビングのドアの間に
トイレがあるので
聞いてみましたが





暖かい間取りe2




高性能でも
ちょっと寒いという事です・・・









寒いと言っても
16℃って事なので



昔の家からしたら
充分暖かいんですけど



我が家もそうですが
家中が暖かいと16℃でも
不快に感じてしまいます






まあ、クロセ邸は
影響があるのがトイレだけですけし



使ってる建材がいいので
C値とUa値も凄い高性能ですけど



このローコスト
建売住宅の場合は
色々な所に影響が出ます・・・



ローコストなので
ありえないですが




仮にこの建売住宅が
「窓は樹脂サッシのトリプルガラスです」って言っても





もういちど
玄関の寒さを意識して見ると


暖かい間取りe



廊下もお風呂も洗面所も寒いので
満足出来なくなる可能性が高いですね・・・





ちなみにガチの高性能住宅だと
間取りの制約を受けないので



https://dodomakase.com/



こちらはさぬきペンギンさん
C値は先程のクロセ邸より
ほんのちょっとだけ落ちる0.3ですが


Ua値はなんと0.25です



さらに、こちらの玄関は
YKKのD70という
Ua値0.9という超高性能な家ですね




ネットの販売価格で
最安値60万円位するので


オプションとして
付けたら100万円はしますね



さぬきペンギン邸は
玄関とリビングに仕切りが無く
玄関の影響がリビングにまで来ますが



窓も玄関も超高性能なので
問題はありませんから



canvas11


冬の夕方に
玄関で遊ぶ事も可能みたいです




砂の汚れは
どうするんだってのは置いといて(笑)



これだけ高性能なら
廊下や階段、お風呂があっても
大丈夫みたいですね



なので予算さえあれば
好きな間取りで問題は無いのですが


ローコストで建てたいとなると
予算オーバーしますね








他に対処方法としては
全館空調です




一条工務店とか
比較的ローコストなら
桧家住宅のZ空調とかですね


玄関にも全館空調や
全館床暖房があれば
寒くないですね







ただ、こちらも多額の費用がかかるし
全館床暖房の熱が逃げないためにも
さらに高性能にする必要がありますね・・・




ちなみに
さきほど紹介したクロセさんにも
この家を見て頂きましたが



暖かい間取りe3



やはり同じ感想ですね




プライベートは
確保されていてる
間取りですが



暑い、寒いは
全く考慮されてないですね・・・




LDKと洋室は南向きですし
今の家なら充分暖かいと思いますが



これだと他が寒すぎます





・ちなみに我が家の対処方法




どんなに高性能な家でも
この建売住宅の間取りにしたら
結構寒いと思います・・・


玄関も原因ですが
日が当たらない廊下が長いのも
問題です・・・



さらに実際には
この家は高性能でもなくて



・アルミペアガラスに

・第三種換気ですし




まあ値段は土地付きで
2,180万円なので
分かって買う分にはいいのですが



こうなると
廊下にもエアコン入れる位しか
対処方法が浮かびません
(玄関の冷気があるので電気代凄そうですが・・・)



とはいえ
注文住宅なら色々と
対処方法もあって





我が家も玄関が一番弱点ですが


暖かい間取りe4


「寒い所に行かなきゃいいんじゃね?」という発想ですね



寒冷地には多い
風除室的な発想です



トイレもお風呂も
階段も無いので
玄関に行く用事がありません






玄関には


87d31955


・外に出掛ける時に使う荷物と

・コート類

・DIYの電動工具




これくらいしかないので
出掛ける以外には
玄関の方に行く必要がありません




ここに何度も
行く必要がある場合は



ここにもエアコンの
暖気が必要ですけど



そうすると
結構な電気代になっちゃいますし・・・




・・・・・
・・・・
・・・
・・



この間取りにする場合には
絶対にリビング階段になってしまうので




「リビング階段はイヤ」って人には
オススメ出来ませんが




一番のウィークポイントを
消すには手っ取り早いですし
予算もかかりません




かといって
「暑い」「寒い」なんて
1年のうちの2~3ヶ月位ですから



その為に
希望の間取りを変えるってのも
住みにくくなっちゃいますけどね




我が家も快適な家を考慮はしましたが




100%暖房効率だけを考えて
この間取りにした訳ではないですし・・・









・なるべく間仕切りを作らない



廊下とか仕切りってのは
冷暖房にとっては
デメリットでしかありません



どんなにリビングだけ
暖かくても



他が寒かったら
満足度は下がると思います




まあ、耐震性を無視してまで
仕切りを無くすわけにもいきませんが
予算があれば
全館空調ですね



これがあれば
全て解決する魔法のアイテムですが(笑)




我が家には魔法のアイテムが
ないので人力で対処しています


暖かい間取りe5


我が家でエアコンを動かさない場合に


次に寒くなるのは
脱衣場ですが



LDKからの扉を引き戸にして



全員がお風呂を入るまでは
着替える時以外は
ドアを開けています




これで暖気を
取り入れてますが




そうは言っても
エアコンの暖気ってのは


暖かい間取りe6
(懐かしのNewラリーX)


こういう風に細長く
曲がったとこまでは
上手く届きませんし



脱衣場ってのは
お風呂上りなので


リビングと同じ温度でも
寒いと感じるんですよね・・・




・・・・・
・・・・
・・・
・・




一条工務店の
全館床暖房で



「脱衣場だけプラス2度にしてる」って
ブログを見て



そんな事も出来るんだなぁ
いいなーって感じですね




脱衣場も20℃以上はキープしてるので
大人だけなら問題ないですが


子供はお風呂上りに寒いって言いますね・・・






・エアコンをど真ん中に付けた(笑)




・という事で我が家で一番寒い玄関

・次に寒いであろう脱衣場は



間取りのおかげで
上手に対処出来ましたが



それにしたって
エアコンの暖房をうまく使わないと
暖かくなりません





通常、我が家の間取りだと
エアコンの配置は


暖かい間取りf


・一番目立たないのは
 柱に隠れる①

・次は左奥の②




とはいえ



この2つは全部を暖めるには
位置が悪いので
一番多いのは③かなぁと思います





私は見た目より効率厨なので(笑)


暖かい間取りg


ここの真ん中に設置しました





デメリットとしては
めちゃくちゃエアコンが目立ちますが


暖かい間取りg2



こんだけゴツくて
青白く光るセンターもあるので
目立ってもカッコイイですよ(笑)



この位置のおかげで
リビング階段と吹き抜けにも



うまく暖気が上に行くので


暖かい間取りh


効率は一番いいです





この位置に置くと


暖かい間取りi


くらしカメラの範囲左右150度が
全部有効になりますし





暖かい間取りj


・風を送れる角度180度

・距離15メートルの恩恵を
 

全部受けれる位置です





まあ、エアコンの
自己主張は激しいですね(笑)



人によっては
「絶対イヤ」って言うかもしれません






・間取りの差はかなり大きいです



同じサッシ
断熱材を使っていても



ブログによって
「寒い」って人と「快適」って人がいますが




最近はどうしてもC値、Ua値ばかり
話題になりますけど



間取りの工夫ってのは
数値に出ませんが



実際に快適かどうかは
Ua値の性能よりも
間取りやエアコンの使い方の
影響が凄く大きいです




もちろん
「何も考えなくても暖かい」
超高性能住宅もあるのですが



だいたい、そういうのを
今作ってる工務店は


ちゃんと間取りも考えていますしね


・・・・・
・・・・
・・・
・・



実務者さんなら
絶対に分かっているはずですが




広告とか見ると
「Ua値0.4」とだけ
大きく打ってる広告とかありますからね・・




間取りは好みが人それぞれ違うので
Youtubeなどで説明するのも
難しいとは思いますけど・・・



「Ua値が C値が」って
言ってた方が
誰にでも分かりやいですが


「快適です」って
ブログ見ると


間取りもちゃんと
しっかりしてますからね



・・・・・
・・・・
・・・
・・


という事で


最初に紹介した建売住宅は




ある程度高性能な窓使っても
家中快適にはなりません
(廊下と脱衣場にもエアコン置けば別ですが)



ただ、玄関と廊下が
一番ウィークポイントになるのは
たいてい、どの住宅も同じなので



その辺が気になるなら
設計士さんとよく相談した方がいいですね



だいたい、良く出来た
工務店さんなら



希望の間取りも考慮した上で
「ここは弱いから高性能な物使いましょう」とか
上手い事使い分けますね



残念ながら
ローコスト住宅の場合


使い分けってのは少ないですし



一括大量仕入れなので
使い分けしちゃうと



凄い金額が
上がってしまう場合があります・・・





超高性能住宅で
玄関はUa値1.5以下
窓は樹脂のトリプルなどでしたら



この間取りで
玄関、廊下にもエアコン入れるのも
アリなんですけどね




ちょっとローコストの設備だと
物凄い暖房代になっちゃいますね









・最後にリビング階段と吹き抜けについて




私は現場の人間なので



空気の流れとか大学で学ぶような事は
分かりませんが




同じ性能でも
リビング階段だけだと
寒いらしいんです
(超高性能住宅は別問題・・・)



私は

「昔の家の性能だと
リビング階段は寒くて今は大丈夫」
思っていたのですが
(今でも適切な施工をした場合ですが)




こちらの現役〇〇ハウス営業さんのブログ
(そういえば誰でも分かるのに社名名乗ってないな笑)







営業さんなので
実体験が色々と豊富な記事ですけど



私には仕組みが
イマイチ理解出来ないのですが



「リビング階段だけだと
細長いので空気の流れが出て
寒くなり」




リビング階段と
吹き抜けを併用すると


「1階、2階に繋がる面積が
広くなって空気の流れが
減って寒く無くなる」らしいです




もちろんある程度の性能は
必要だと思いますが








我が家は実際に
エアコン1台で
1階、2階に温度差は出ないです



夏は2階だけ暑いですけどね



なので冷房を使う時期は
1階、2階で2台使っています



この

・リビング階段だけだと寒いけど

・吹き抜けも併用すると
 寒くなくなる


原理を説明出来る方がいたら
教えて欲しいのですが



まあ、魔法瓶住宅なんて
言いますけど


吹き抜けがあれば
1階、2階まとめて
暖められるので




さらに家の間仕切りを
極力減らすと



エアコン1台で
全部が暖かく作れますね







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この記事へのコメント

1. Posted by torikaji   2021年01月13日 16:53
5 はじめまして、torikajiと申します。

その方のブログの記載は、空気の流れを「多い/少ない」で表しているのが少し言葉足らずなのだと思います。

少しだけ言い換えると、2階から冷気が降りるとき、
「リビング階段だけだと細長いので、冷気の流れが少なくても、細く、強く、速くなって寒い風となり」
「リビング階段と吹き抜けを併用すると空気の通る面積が広くなり、冷気の流れが多くても、広く、弱く、遅くなって、風が気にならなくなる」
の方がわかりやすいでしょうね。

風の量が同じでも、サーキュレーターの風速が速くて、シーリングファンの風速が遅いのと、一緒です。

もう少し詳しく書くと、

一階を暖房していて、2階は寒いとき
1) 階段だけだと、空気の道が細いので、
・冷気が階段だけを降りる
・2階が暖まりにくい
→長時間、階段から冷風が吹く
(ただし、2階が暖まらない分だけ、暖房代は安い)

2) 階段近くに吹き抜けがあると、空気の道が太いので、
・冷気が階段と吹き抜けを降りる
・2階が暖まりやすい
→冷風が階段と吹き抜けに広がり気になりにくい。2階も暖かくなると、それもなくなる。

3) 階段の反対側に吹き抜けがあると、空気の道が2つあるので、吹き抜けを暖めると
・2階が早く暖まりやすい
・押し出された冷気が階段を降りる
→2階が暖まるまで、階段から冷風が吹く。2階も暖かくなると、それはなくなる。

ということになるかと思います。

ちなみに我が家は、3)の改良型のつもりで新築しましたが、入居3ヶ月の3階建てで、まだ調整中です(^_^;)
https://torikaji.muragon.com/entry/20.html

reogressさんのブログ記事、勝手に何度かリンクさせていただいてますm(._.)m
https://torikaji.muragon.com/entry/33.html
https://torikaji.muragon.com/entry/62.html
2. Posted by reogress   2021年01月13日 21:27
>>1
torikajiさん
コメントありがとうございます


暖房費が安くなるで
なんとなく分かりましたが


それでも今の家なら
リビング階段だけでも暖まりそうな気がするんですよねぇ・・・


一度暖まったら
当然冷気は感じる事はないはずなので



でも細長いと
どんなに性能良くても
暖まりにくいのは
なんとなく想像出来ました^^


実際超高性能住宅の方でも
1階と2階にエアコン点けてる家多いですしね
3. Posted by torikaji   2021年01月13日 22:27
5 もちろん、おっしゃる通りで、今の家だと、ゆっくりですが、ある程度暖まると思います(^_^)
昔の家は、それどころではないですよね。

たぶん、今の家でそういうの間取りだと、暖まるまでの、冷たい風を我慢できるかできないかで、違ってくるのだろう、と私もなんとなく想像しています。

今の家でも、暖まるまで、我慢できない人か、光熱費をすごい気にする人は、カーテンとかつけるのでしょうね。

それと、やはり断熱材がよくなっているとはいえ、外が寒いと、暖めるのと冷えるのとの競争なので、エアコン一階だけで、吹き抜けがない家では、その競争に負けて、吹き抜けがある家と比べて、暖まった後の温度が低い、という場合もあると思います。

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