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昔の家は内部結露で木材が腐らない? ~今の家の内部結露対策方法~

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最近はどのメーカーも
高気密、高断熱が
当たり前になってきたので
webサイトを見ても
余り「売り」にしている
工務店も少なく
変わりに多いのが
内部結露ですね
工務店やハウスメーカーの
ブログや動画を見ると

 

昔の家は全部内部結露で
中は腐ってます位に
人を不安にさせますけど

内部結露a

 

実際にそんな家は余りありません

内部結露b

 

浴室周りは
木材がダメになっている家は
多いんですけどね

 

今はユニットバスなので
そこまで心配しなくて大丈夫ですし

 

他の部分は問題ない家の方が
ほとんどです
万が一内部結露なんて事になったら
大変ですが
とはいえ、この地域だと
30年前の解体する家って
断熱材が無い家もかなり多くて

 

そもそも内部結露って
断熱材を入れて
躯体の木材が見えなくなってから
出来た話ですから
もしかしたら
これから先
もっとボロボロの家が
増えるかもしれまんが
昔の家は何故
内部結露が無いかって仕組みが分かれば

 

自分でもある程度は対策出来ます

 


 

・まず木材はそんな簡単には腐らない
一番の誤解はここだと思うのですが

どのメーカーも工務店も
「すぐ木がダメになる、ダメになる」

それなら鉄骨売ってくださいって感じですが

たしかに木は水分を吸いますが
その分乾燥すれば水分を出しますし

 

余り不安を煽るのは好きではないので

外にある木材を
想像して頂ければと思いますが

 

日本は高温多湿と言っても

屋外にある木は土台以外は

そこまですぐには腐らないわけです

内部結露c

 

こちらは
私が通っていた小学校の
目の前の公園です

 

小学校を改築した時に
一緒に公園も完成したので

 

しっかり年数も覚えていて
35年前に出来ました

 

「35年ローンってあの年齢から
今まで払うのか・・・」
ちょっと衝撃的でしたが

 

・・・・・
・・・・
・・・
・・

内部結露d

こういう登り棒や
ターザンロープもあったのですが

 

数年前に
土台が腐って危険で無くなりましたが

内部結露e

 

こちらは35年間
防腐剤を塗って残っています

内部結露f

 

ダメになった遊具との違いは
こちらはコンクリートの土台なので
残ったんでしょうね
地面の水を吸いませんから
家だって布基礎でもベタ基礎でも
木材はかならずコンクリートの上にあります

 

昔の家は石の上って場合もあるのですが

 

この木材は当然ですが
雨や雪の日は濡れるので
耐久性は下がりますが

 

それでもコンクリートの土台にすれば
そこそこ持ちますし

内部結露g

こちらは同じ公園の
屋根付きベンチの木材ですが

 

雨、雪とシロアリさえ
凌げれば
木材はこのように
数十年は普通に持ちます

 

日本は高温多湿といいますが

 

夏なんて湿度70%とかありますけど
多湿程度なら平気って事ですね

夏に含んだ水分を
冬に出してを繰り返します

 


・外の木と同じ理屈の真壁工法
昔の家は真壁工法と言って
木材が見えていましたよね

内部結露h

「落ち着く、綺麗」と思うか
「古くさい」と思うかは

 

人それぞれですが

 

木が剥き出しなわけですから
さっきの公園の話でも分かるように
木には優しい作りで
長持ちします

内部結露i

今の工法は
木は見えないで
壁の中にありますから

木材は呼吸しにくいですし

何かしら対処しないと
含んだ水分を出せません

真壁工法は

木が見える訳ですから
集成材はおろか
安っぽい木は使えないですし

 

断熱材の厚みも減りますし
高気密化も難しいですし

 

なにより凄いお金がかかりますね・・・

・その写真は通気工法ですか?

 

木を壁内に入れるようになってから
今の通気工法が確立されるまでが
すぐ家がダメになる
大変な時期だったと思いますが
例えば
国土交通省の内部結露の写真

内部結露i2

こちらはちゃんと
直張り工法って書いてありますね

 

今の家は普通に作れば

内部結露j

木や断熱材の外に
透湿防水シートという

内側の湿気は通すけど
外からの雨は防ぐよという
シートがあって

透湿防水シート外壁には

 

このように隙間があって
湿気が逃げれるようになっていますから

 

施工さえちゃんと出来ていれば

軒が無いとか
設計で難しい事してない限り

 

そこまで内部結露に
必要以上に心配する事はありません

しかも通気工法は
難しい事はしていません

 


・家での対処方法

 

気密がよくなった今の住宅ですが

 

真壁工法時代の家で分かるように
夏の多湿程度なら平気なので

 

そこまで神経質にならなくても
大丈夫ですが

 

いかんせん昔の家は
気密が全然ないので

 

湿気の逃げ場が多かったという
点は気になります

 

とえいえ
冬場は石油ストーブなど
入れなければ
湿気が多いなんて心配は無いですし
換気システムは必ず点けて
夏の暑い日は
エアコンをかければ
外気よりは湿度は下がるのですから
施工ミスさえ無ければ問題はないと思います
まあ家の寿命の問題は置いといても

家の中全部が
湿気が少ない方が快適なので

 

我が家も24時間冷房したいのですが

 

もったいないお化けに
阻まれておりますが(笑)
24時間換気さえオフにしなければ
外気程度の湿度なら平気ですから
別に冷房がなくても大丈夫ですが

ただ春~初秋までの
湿度の多い時期の対処は

出来るエアコンと
出来ないエアコンがあります

 


・どうして再燃除湿エアコンが減ったのか
そもそも夏は暑いので
冷房を使いますから
湿気はエアコンから逃げますけど

 

梅雨の時期って
一番湿度が高いのに

 

そこまで暑くないみたいですね
(甲府は暑いですが・・・)

秋も気温は低めだけど
湿度は高いって日もありますが

必要以上に温度を下げると
結露が起きますし

なにより快適ではなくなります・・・

 

「部屋は冷やしたくないけど
湿度は下げたい」という時に

内部結露j-2

 

再燃除湿という
気温を下げない除湿を使います

 

昔は本当に中のヒーターで
暖房していたので
結構電気代が高かったですが
今は熱交換した排気熱も使うので
そこまで電気代は高くありませんが
最近この機能があるエアコンが
減ったんですね・・・
昔は全メーカーありましたが

 

東日本大震災で世間が
一気に省エネになったので

電気代がかかる除湿って
イメージ悪いですものね・・・

ダイキンなんて2013年に
要らない機能だと言って撤退したのに
さらっと去年復活させたら

 

「再燃除湿が無いとダメだよ」なんて
広告出してますからね・・・・
しかも

 

内部結露j-3

ハイブリッド除湿なんて
名前ですが

 

今はどのメーカーも
排気の熱も利用するので
何がハイブリッドかは不明ですが

 

それでも
やはり電気代が
高いイメージなんですかね・・・
日立は撤退もせずに
必死に再燃除湿の素晴らしさを
マンガでアピールしてましたが(笑)

内部結露j-4

 

 

製造コストも高いし
電気代がかかるイメージなのか

 

ダイキンと同じ時期に
パナソニックなども撤退して
一時期は
三菱と日立以外は作らなくなりました

 

前に日立製作所に
30年以上勤務している兄が言った

 

「日立と三菱はメインは重電だから
 白物家電で儲けようと思ってない」
「家電は宣伝費」

 

という言葉とおり
この2社だけは
ずっと作ってたわけですね(笑)

 

とはいえ
今の高断熱高気密住宅は
エアコン1台だけで快適って家ですから
5月6月は再燃除湿があれば
寒くならずに湿度だけ下げれますが

 

昔の家は
エアコン1台~2台で家の中全部の冷暖房が
出来ませんでしたら
イマイチ再燃除湿の
必要性が無かったんでしょうね
そこで省エネブームですから
一気に一度無くなりました

内部結露L

兄が日立勤務ですから
宣伝ってわけでもないですが(笑)

 

再燃除湿のページにも
「24年目の実力」と書いてありますし

 

実際

 

・温度25度
・湿度50%って
設定しておけば

勝手に冷房になったり排熱使ったりして

とにかく温度と湿度をキープしますし

 

結露抑制除湿とか
部屋干し除湿なんてのもあります




 


 

・という事で余り心配しなくても大丈夫ですが

 

私は不安商法って売り方が
嫌いなので

 

通気工法でも無い
昔の写真を見せて

「ちゃんと作らないとこうなりますが

我が社なら大丈夫です」

みたいな売り方は嫌ですが

 

今は通気工法
確立されていますし

通気工法は
仕組みも単純だし

一番結露しやすい部分が
通気層で空いているわけですから

 

外と同じ程度の湿度なら
大丈夫ですので

石油ストーブ使わないとか
禁止事項さえ守れば

 

春~夏の適度な除湿さえ

こころがけていれば問題はありません
(実際換気システムだけで大丈夫ですし)

 

 

通気工法の確認方法って
実際家が完成してからだと難しいのですが
通気工法に関しては
過去記事にあるので
施工が出来ているかは
こちらを確認して欲しいですが

 

基本変わった事してなければ
「こなれた技術」なので
問題ないと思います

 

慣れてない業者に
サイディングを縦貼りさせたり

 

普段使ってない
タイル使ったりなどなければ

 

こちらも必要以上に
心配しても仕方ないですが

 

設計図で通気の入り口と出口を確認して
実際の施工中でも確認すれば問題ないです
・・・・・
・・・・
・・・
・・
これは家を壊す側の仕事をしていて
思う事ですが

 

屋根だったり、外壁だったり
通気だったり

 

長年色々と頑張って
「これなら50、60年以上楽に持つ」って事が
建材で出来るようになると
なぜか変わった事に
チャレンジする会社が

 

「んでも30年持てばいいんじゃね?」

「それより快適性重視でしょ」

「やっぱり見た目が大事」
などなどで

 

新たな手法、工法が出て来ますが
私の家のプランは
基本メンテしてれば長持ちする家が
コンセプトなので
外張り断熱とか
通気工法じゃない家は分かりませんし・・・

そして

消費者として思うのは

なんでこの業界って

他社や他の工法を
ダメ出しするんだろうって思います

 

内断熱か外断熱かだけで
色々揉めて

 

「あっちはダメ、うちが正解」って話をして

 

さらに外断熱だって
何種類もあって
「他はダメ、外断熱二重通気が正解」とか
言われると

 

「分からないから大手メーカーで買っときます」
って思います

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • こんばんは。
    いつもブログ見てます。😁
    不安を煽って顧客を獲得しようとする住宅業界の戦略は、学習塾や進研ゼミと同じ手法だと思いました。
    中学生になると学習範囲が広がるので、今のうちから準備しておこうとか新聞の広告に載ってますねえ。
    それはそうと、今後はどんな内容で住宅業界は不安を煽ってくるのか若干楽しみでもあります。
    思ったんですけど、内部結露に関してですが、浴室の窓の結露は誰も触れないですよね?

  • >>1
    ヤスさん
    コメントありがとうございます
    浴室は湿度100%になるの
    前提ですからね^^;
    それでも今はユニットなので
    床や壁などのダメージは
    普通に施工出来ていれば問題ないと思います
    解体する家はユニットじゃないので
    床の木は結構ボロボロな場合もありますね

  • 初めてコメントします。
    来年着工目指して色々と勉強しています。
    結露について合理的な説明をされています。
    私も多くの建築関係者の意見には違和感を感じています。
    そういった意見の一つにグラスウールを使った充填断熱の場合は壁の内側に防湿気密シートは絶対必要と言われています。
    私は主さんが主張されている出来るだけ木から(断熱も)万一湿気が含まれても湿気を発散しやすくすべきの観点からすれば防湿気密シートはないほうが良いと思うのですが、どう思われますか?

  • >>3
    としさん
    コメントありがとうございます
    私もグラスウールでしたら
    防湿気密シートは絶対に貼ります
    まず気密がどうしても
    吹き付け断熱に比べて
    取れないのでそれをカバー出来るのが
    一番だと思います
    もちろん防湿気密シートだって
    湿気が出るのはゼロにはなりません
    透湿抵抗100%なんてシートは
    存在しませんので
    その場合
    一番怖いのは
    一部だけ入りやすいって事なのですが
    それよりもグラスウールなら
    気密が取れるメリットの方が
    優っていると思います
    逆に吹き付けなら
    気密は取れますから
    ちゃんと施工すれば
    あってもなくてもどちらでもって
    思ってますが
    わざわざ付けるメリットが薄いなって
    思います
    後はいかに湿気を排出出来るかですが
    これに関しては気密シートがあってもなくても
    変わりませんし
    袋入りグラスウールでも
    排湿の穴はありますから
    いかに逃がすかですね
    合板を気にしたり
    通気スペースが確保されてるかなどになります

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