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災害地域を調べる為に「旧町名」と「小字」を調べる方法

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土地探しをする際に
危険な地域は当然避けたいので
その中の一つに
「災いを想像する地名は避ける」というのがありますが
住所、地名は年代と共に変わっているので
昔の地名じゃないと余り意味がありません

 

割と調べるのが簡単な「旧町名」

 

探すのが結構大変な「小字」を調べる方法です

・旧町名を調べる方法
旧町名を調べるのは割と簡単です
50年ほど前の事でしたら
お爺ちゃん、お婆ちゃんなら分かっていますし
ネットで候補の
土地を調べれば出てくる場合も多いです
学校や通りの名前でも
推測する事も出来ます

小字a

こちらは甲府市丸の内という
今では名前こそ都会っぽい住所ですが
昔は甲府市紅梅町って名前だったので
ここは紅梅通りという名前が残っています。

 

また戦後以降でしたら
ネットで議事録も載っていますので
例えば私が住んでいる甲府市でしたら

 

小字b

 

こちらは昭和37年ですが
・甲府市古府中町字清水

 

という地名が

 

・甲府市武田4丁目
に変わりますよという
議事録がネットに出ています
今は甲府市武田だけど
昔は「清水」なんて
水が付くから危ないなんて
思う方もいますが

小字c

ハザードマップは0m地域なので
水害はありません
調べたら岩の間から
水が出ていて清水だったようで
この辺は安全でした。
昔と今では
使う漢字の意味も違ったりするので
地名だけでは
危険か安全かは100%分からず
例えば東京に「荻窪」ってありますが
窪地じゃなく武蔵野台地にありますから

 

昔から窪地はありません
とはいえ、本当に危険だから
危険と分かる地名を付けた場合も多く
そのほとんどが「小字」を調べれば分かります

・小字(こあざ)を調べて危険を防ぐ

昔の地名「字」「小字」には
危険を表す地名がたくさんありました

昔の地名で危険な場所を
調べた書籍などもありますが

古くからある住所には
番地なんてありませんでしたから
私が住んでいた地域なら
今では
山梨県甲府市住吉○丁目99-99
というどこにでもある
市の後に地名と○丁目
そして番地ですが
明治から戦前までは
山梨県西山梨郡住吉村大字畦○○

(○○も番地じゃなくて漢字です)

という感じでした
さすがに小字までは
ネットで調べてもなかなか出てきませんので
地域の図書館に行って
古地図を見るなどしか方法がありませんが
私の地域の古地図を見ると

小字d

こちらは図書館にあった昭和12年の古地図ですが
小字名が出ています
ちなみに小字
だいたい100メートル位の範囲なので
かなり狭い地名になります

昔は目印となる建物も無く

番地だけだと
「ちょっと○○番地行ってくる」では
分かりませんから

だいたい100メートル単位で
地名が付けられていました

 

小字e

個人名の小字もあれば
多分障子屋さんだから障子
後は大豆屋敷なんてのもあります(笑)
幸い危険な場所では
無い事は分かります
この小字が

 

古池(池を埋めたてた場合に多い)
崩れ(崖崩れのある地域)
鯨(崩れがくじらに変わった)
百目木(水が凄く流れる地名に多い)
などなど危険を表す地名が
付いていた場合
もちろん今は安全な場合も
多々ありますが
由来などは調べたほうがいいと思います

 

崖崩れに関しては
昔は山だったのに
今は全部平らな土地ならば
崖崩れは起きようがないので
問題ないですが

小字f

このように山を切り開いて
盛り土をした地域は
地盤が弱いですから
その点は注意が必要です



 


・ハザードマップでは分からない事
今はほとんどの市町村で

小字g

 

洪水ハザードマップがあり

最近の水害も

このハザードマップで危険な場所が
水害にあっているので
こちらはかなり正確だと思いますし

小字h

地震ハザードマップというのも
ありますが
こちらはそこまで
ピンポイントで揺れやすさは
出ていないので
旧名、小字で由来を調べるのは
かなり効果と意味があると思います
もちろん耐震性能のいい住宅も
大事ですが
どんなに地盤改良をしても
元がダメな土地なら倒壊の危険は高まりますし
液状化現象なども
昔はどんな土地だったかを調べれば
防ぐ事は可能です

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