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30年~50年前の住宅設備カタログを見てデザインなどを振り返る【キッチン、トイレ、お風呂は何年使える?】

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最近の住宅は
ローコストでも当たり前に
50年以上は持ちますし


一部のメーカーでは
「100年持ちます」とか
言いますが


なんとなく「100年持つ」なんて
言われると


ずっと綺麗で新しいのかと
想像しちゃいますけど


持つってのは
家の基礎や躯体の話で
当然ながら設備品は持ちません


うちの仕事で多いのも
解体だけじゃなくて


部分リフォームの工事も
かなり多くて
これはIHの20年ちょっと使った
システムキッチン


まだまだ使えそうですが
デザインや使い勝手が
やはり今とは全然違います


一方こちらは
昔ながらのタイル浴室
どうしても昔の
タイル浴室は気密、防水性に劣るので
木材もダメになっていますが


お風呂そのものは問題なく使えますけど
こちらもリフォームで廃棄されます


という事で商品としては
まだまだ使えるけど
既に時代遅れでダメになるというのが
住宅設備には多いので


今回は30~50年前の
住宅設備カタログを紹介します


30年過ぎると
いかに古いと思うようになるのか
参考にして下さい

目次

・最初は約60年前の洗面台

まずは
昔の建築知識に載っている
広告から紹介します
手元にある
一番古いのはなんと
1965年で58年前でした


その58年前に
新発売した洗面台がこちら
現在のTOTO
当時は東洋陶器という社名の
洗面台です


ちなみにTOTOに変わったのが
1969年なので
54年前になります


しかし洗面台のデザイン的には
もちろん古いんですけど


今も古い施設に行けば
見れるようなデザインですね


公園などにあるトイレの洗面台なんて
未だにこういうの多いです


家庭だとほとんど見ませんが
そもそも当時の家庭では
洗面台があるだけでも
凄い立派という時代です


これが20~30年前になると
今でも結構見るこのタイプ
これはちょっと古い家というか
新築じゃない普通の家だと
どこにでもありますね


そして10年ほどまえから
また変わってきて
蛇口の位置が変わったり
FRP一体成型になったりと
細かい部分では変わりますが


陶器の洗面台なんて壊れないし
昔ながらの商品も多いですね


私が建てた7年前に
頂いたカタログが
レオハウスの標準なので
高いモデルじゃないですが
今とほとんど変わらないですね

・続いて43年前の浴槽

先程はTOTOでしたので
今度はLIXILの浴室です
1980年なので43年前の
浴室広告


LIXILなんて名前は最近ですが
その前のINAXのさらに前
伊奈製陶時代の浴室です


・1924年に伊奈製陶が出来て
・1985年にINAXになって
・2011年にLIXILが出来ました


それで浴室ですが
タイルはやはり古く見えますね


しかし40年前だと
既にユニット工法が出来ていて
この浴槽もユニットで
一体型ですから昔に比べて
木材の腐敗などはかなり減ります


60年前の東京オリンピックの時に
ユニット工法が出来たのですが


この時代だと浴室の壁面がプラってのが
許されない価値観だったのでしょうね(笑)


浴槽はカタログだとFRP製ですが
20年以上使うと傷が増えてくるし
当時は白以外が多かったですが
色褪せもするし


古い家でもお風呂はリフォームしている
家庭が多いんじゃないでしょうか


しかし、広告に出すサイズが1116と
今では狭小住宅じゃないと
見ないようなサイズなので


ここ20~30年で
お風呂は大きくしてリラックスする空間って
認識に変わったのかと思います

・40年前にウォシュレットが登場したトイレ

同じく1980年の広告ですが
この年はトイレに革命が起きました
TOTOから
ウォシュレットが発売されました


当時のハイテクを表すような
広告ですが


どう見ても
今までの
トイレよりも壊れやすくなりますね(笑)


TOTOの歴史サイトを見ても
ウォシュレットGが初代ですが
形は余り変わっていません


ちなみにGは温風乾燥機能付き
Sは無しで金額差も結構ありますが
温風乾燥付きのGシリーズは
2009年で製造終了になりました


形は今とそれほど変わってないのに
Gシリーズで最新の
14年前の機種ですら古いって思うのは


今は壁リモコンが多くて
トイレ本体はごちゃごちゃ
していないからでしょうか


実際10年以上前の商品でも
壁リモコンだと
すっきりして
新しく見えます


浴室、洗面台に比べたら
かなりハイテク化しているので
寿命はその分短くなった設備ですね

・デザインが一番変わるシステムキッチン

最後は
システムキッチンで


こちらはクリナップの
1980年の広告
いちばん目立つ言葉が
「うちの人と一緒になって、本当に良かった」なので


なんの広告か良く分かりませんが
広告のセンスは
かなり古くさいです(笑)



クリナップは
この時代からロゴが変わってないですが


下に社名がありますが
1980年当時は
井上工業株式会社となっていて
クリナップは商品名です


1983年に
クリナップ株式会社になって
大ヒット商品「クリンレディ」という
今の「ステディア」になるキッチンが出るので


この時代はそこまで
ステンレス推しってわけじゃないですね


商品を見てみると
基本的なデザインは変わっていませんけど
古く見えるのは色と壁のタイルの影響もありますが


一番古く感じるのは奥行きが
今より小さくて狭いからだと思います


これは現行品ですが
小さくて狭いキッチンを見ると
新品でもこれだと
なんか古く感じますね


キッチンは他の設備に比べたら
LDKって位で
トイレや浴室などと違い
ずっと視界に入る場所にいますから


デザインを気にする人が多いのも
凄く納得しますし


こうやって見ると
広くて大きなキッチンの方が
いいなって思います


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