在来工法

2019年07月05日






一般の住宅で木造建築の場合
大きく分けると


・ツーバイフォー工法

ツーバイa



・在来工法

ツーバイb



この2つに分かれます
(鉄骨で作るヘーベルハウスや積水ハウスは除きます)


他にも色々〇〇工法って
言葉はありますけど


ツーバイか在来工法をちょこっと変えただけ
みたいな感じです


そして

ツーバイフォー工法の工務店や
建てた方は

「在来はよくない、ツーバイの方が優れてる」と書きますし




在来工法の工務店や建てた方は

「日本ではツーバイ工法は合わない」って書いてある


ブログが
非常に多いのですが


我が家は在来工法ですけど

「どちらで建てても問題無いですし変わりません」


その理由を現役の大工さんから
聞いたので説明します





・日本に無かった理由① 「湿気」


私の会社は解体ですから
基本古い家を解体しますので
(欠陥などあれば新築も解体されますが


ツーバイb-2

ツーバイフォーは日本では歴史が浅いので
在来工法の解体の方が圧倒的に多いのですが



ツーバイc


今は在来工法もパネル貼る方が多いので
こういった在来工法の家も少ないですが


昔は在来工法は
こんな感じで柱だけでした



ツーバイd

(レオハウスのパンフレットです)



昔ながらの筋交いと柱だけの
家は少なくなって


今は見た目だけではツーバイも在来工法も
似ているのですが


昔は筋交いだけでしたので
ツーバイフォー工法の方が
耐震に優れているので


アメリカよりずっと
地震が多い日本でこそ
ツーバイフォーの方がいいと思うので


色んな大工さんに
「なんで昔からこの工法無かったんです?」って聞きました


柱どうしを合板で留めればいいんですから
昔でも作れる技術はあるわけですので
ちょっと疑問に思ったので質問したのですが



その中で一番の理由は

「日本は湿気が多いから建てれない」という物でした


元々乾燥地帯の工法ですから
あっちは含水率が高いような木材でも
すぐ乾燥するんで平気ですが


日本ではそういうわけにはいきません


「なるほど、柱だけで組むのは湿気が
家の中にこもらないようになんですねー」


と話してましたが


今は壁も屋根も通気層を
作って建てますし



当然今は
さまざまな工夫があって

ツーバイe

普通の工務店やメーカーなら
乾燥基準を満たした木材を使いますし


ツーバイf

湿気を防いで
壁内結露もしないような
工夫もたくさんあります


逆に在来工法だって
今は高気密ですから


湿気が理由で
ツーバイフォーはダメというのは
今はありません



どちらの工法も
湿気対策は当然行っているので


湿気の理由でしたら
どちらの工法でも今は問題ありません
(ちゃんと施工が出来ていればの話ですけど





・日本に無かった理由② 「雨」



こちらも昔の大工さんは
非常に言いますが



ツーバイg

(ツーバイフォー協会の建築工程より)


ツーバイフォー工法は
下から上に順番に作らないといけないので


屋根が乗るのに
非常に日数がかかります



在来工法でしたら


上棟当日に
屋根の下地(野地板)まで
組み立てちゃいますし


遅くても
翌日には屋根にルーフィングという
防水シート貼りますから



工程見ても翌日までの2日間が
晴れていれば問題がありませんが


ツーバイフォー工法は
屋根を最後に組みますので


雨が多い日本では
難しいという理由と


万が一雨が降った場合に
①の理由の湿気と同じですが


日本は乾燥地帯じゃないので
ほっといて乾燥はしないので


日本では向いてない工法という理由です



こちらも、今の家は
ツーバイでも在来工法でも


工場で出来上がった材料を
組み立てるだけですから


非常に早く出来ますから
ツーバイフォーでも3日、4日ほどで
屋根に防水シートをかけれます
(もっと期間かかる所もありますけど


平均すると
在来工法の方が2日、3日短いくらいですので


梅雨時、夏季の夕立が多い時期以外でしたら
どちらの工法でも問題はありません


ツーバイh


我が家の上棟は
雨は降らなかったので
スケジュール通りでしたが


まっとうな工務店やメーカーなら
雨天なら延期にすると思いますが


木材の心配というより
雨の日の上棟なんて大工さんが心配ですし・・・



昔ほど
雨=現場休みって事もないのですが
ちょっと強めの雨なら休みますし
上棟は危険ですからしないと思います



ツーバイフォーでも在来でも
日数がそれほど変わらない今は


雨の対策は
ちゃんと延期する余裕が持てる
工務店次第という事になります


ブログ見てると未だに1週間とか
かかっている工事もありますので



万が一雨に降られた場合
「大丈夫」って言う人もいれば
「ダメ」って言う人もいます



毎日木材見てる私から見れば
少しの雨なら平気ですし

多めの雨でもちゃんと対処すれば
問題ないと思いますが


やはり高いお金出して買う家ですから


気分的には

家の中は濡れない方が当然いいですね


なんとなく水浸しってのも嫌ですし・・・


ツーバイガードとか
ちゃんと養生出来て入れば
問題も起きないんですけどね








・日本に無かった理由③ 「木材」



ツーバイフォーは辞めた方がいいって言う理由の
ほとんどが上記①と②の理由なので


今は問題が起こらないというのも
分かったと思いますが



変わったご意見の中に

「檜のツーバイ材なんて無いだろう(笑)」という方がいました


たしかに日本では昔から
家の木材=檜ですし


我が家のようなローコスト住宅でも
基礎部分は檜を使っています

ツーバイi

柱は集成材
間柱はスギですが


集成材なんてのも
昔は無かったですね


ですから家を作るのは
檜とスギだけでした


ツーバイJ

一方ツーバイフォーの木材はSPF材になるので
(米松とかモミです)


そんな木材も日本には
無かったのですが


ツーバイK

なんと檜のツーバイ材がありました



含水率とか品質とか
JIS規格に合うようにしないと
いけないので凄く高そうですけど


栃木県にあるハーフビルドホームさんという所で
名前の通り「ハーフビルド」なので
自分で出来る所はDIYしてという


ちょっと変わった工務店さんなので
こういう商品も出せるんだと思いますが


ツーバイフォーで普通に流通しているものは
SPF材ですが


こちらに関しても
ツーバイフォーと在来工法も
一部の高級メーカー以外は



輸入木材ですし
どちらが劣っているという事はありません





・なので在来もツーバイも変わりません



ツーバイフォー工法が
日本でも問題ないように発展して


逆に「在来工法は劣っている」
という意見も多くなって


一番の理由は

ツーバイフォーは壁で支えるので
柱で支える在来に比べて地震に強いというものですが


たしかに筋交いと
柱だけでは耐震性能に問題があるのですが


今の在来工法は
半分以上のメーカーは耐力面材を付けて作ります



ツーバイ1

タマホームは独自の面材を使ってます



ツーバイ3
レオハウスはダイライトを使います
ダイライトはこの手の商品では
かなり高性能なのでウリにした方がいいですが
名前が出て来ません
(もしかしてグレードによって使うものが違うのかな・・・)



ツーバイL

我が家でももちろん付いています


ダイライトは
昨年末あたりから半年ほど
在庫不足の為受注停止になりましたが
今は普通に在庫が出回っています
(その間は何を使っていたのかは謎です


ツーバイ2

桧家住宅さんも独自の面材です
ハイブリッド工法とか名前がかっこいいですね(笑)



ツーバイ4
アイフルホームさんは
「グランドスクラム構法」です
なんか凄そうな名前です




割とローコストな
メーカーを出しましたが
ほとんどが在来工法の場合
耐力面材を付けています





ツーバイm

この辺りも今はローコストメーカーでも
ほとんど行っていると思います


実際昔からある柱+筋交いだけの場合
職人さんの腕の差が大きいので


パネルを使った方が
容易に耐震等級も上げれますし


職人さんの腕の差も
出なくなります


お互いの工法が
日本でも問題無く住めるように


ツーバイフォーは日本の多湿多雨に対応して


在来工法も日本の地震の多さと
高気密に対応しています



なのでどちらで作っても
今はそこまで変わりません



ちなみに
我が家は在来工法ですけど


これは気に入った間取りが
当時候補に入っていたツーバイのメーカーでは
作れなかったからだけで


一応自由な間取りで作れるメリットが
在来工法にはありますが


これはローコストなツーバイでしたので
対応出来なかっただけなので


工務店、メーカーによっては
我が家の間取りも充分ツーバイフォーでも作れます





・という事で聞き流しましょう


色んな工務店、ハウスメーカーに行くと


在来工法の営業さんは
ツーバイフォーの短所を


ツーバイオフォー工法の営業さんは
在来工法の短所を


お互い言う場合もありますが



古い時代の話が多いので
話半分で聞きましょう(笑)



私も柱と筋交いだけの写真見せられて
「ツーバイのが安心ですよ」って言われたり


「ツーバイは雨降ると家がダメになる」って
言われたりもしましたが



「そうなんですね」って流しておきました



本当に問題になりそうな


ツーバイでしたら
上棟(という言葉もおかしいですが)から
屋根が付くまでの日数



在来工法でしたら
柱と筋交いだけでなく
耐力面材を使うか


後はどちらの工法でも

 
雨天時はちゃんと延期する
スケジュールを組めるかどうか
(ルーフィング付いちゃったら問題ないんですが)


これくらいは確認はしたほうがいいと思います


特に梅雨時や
台風時期は注意ですね


今回どちらの工法でも
問題ないと書きましたが


ちゃんとした施工をしたら
どちらでも問題ない

という話ですので




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2018年08月04日





耐震等級3を売りにしている
ハウスメーカーも多いですが


我が家は
耐震等級3は取れていません



よくある
耐震等級〇相当という奴ですが



正直な人だったので


「このままだとぎりぎり3か2になるかなぁ」
言ってましたので


我が家は耐震等級2か3相当の
どちらかですが


余り気にしていません


多分間取り的に等級2だと思います





・耐震等級〇相当という言葉



なんで等級3相当なんて
言葉が出るかというと



実際に等級を取るには
構造計算書か壁量計算書を提出して

チェックしてもらわないとならないのですが


構造計算は
結構費用と手間がかかります


耐震等級a

こちらは我が家の
省エネ等級4の構造計算書です


耐震等級も同じように
結構な書類が必要になります



※壁量計算なら簡易的に出せますが
 詳細は最後に書きます



その為、無料ではしてくれないですし
費用は20~30万円位はかかると思います


フラット35なら
フラット35Sで申し込む場合に



耐震等級3
省エネ等級4必要なので


どちらかの構造計算は出してくれます
(バリアフリー住宅でも35Sは可能ですが)


手間も費用もかかるので


申請手続をしない場合は

耐震等級〇相当となります



これを信用するかしないかなので


信用出来ないなら
費用を出して耐震等級3を取れば


地震保険は安くなるメリットはあります






・絶対に耐震等級1はあります



耐震等級は



・耐震等級1
耐震等級b
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する
震度6強~震度7の地震による力に対して
倒壊、崩壊しない程度(建築基準法レベル)




・耐震等級2
耐震等級c
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する
震度6強~震度7の地震による力の1.25倍の力に対して
倒壊、崩壊しない程度(建築基準法の1.25倍)





・耐震等級3
耐震等級d
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する
震度6強~震度7の地震による力の1.5倍の力に対して
倒壊、崩壊しない程度(建築基準法の1.5倍)



1981年に耐震基準の法律が出来て


これ以降は最低基準以下の家は
建てれなくなり



2000年に改正があって

以前の耐震基準の
1.4倍が最低基準になりました



1981年の耐震基準(今の等級1以下)でも
震度6強から7には
耐えられる設計にはなっています



そして等級1は無いと
そもそも建築許可が出ないので


どんなに安い
建売住宅でも等級1はあります


等級1は地震に弱いって思われてますが


1でも数百年に一度の
震度6~7に耐えられる設計です





・超ローコストでも等級3は可能です


以前書いた
超ローコストのメーカーは





耐震等級3を売りにしていましたので
お金がかかる訳ではありません



フラット35S
耐震等級3で申請するそうです


なぜ超ローコストでも
耐震等級3が取れるかというと
ツーバイフォーで作るからです

耐震等級e


ツーバイフォー
パネルで家を組み立てるので
頑丈ですが


吹き抜けや大きいリビング、大きな窓など
間取りの制限が色々出ます


高いメーカーのツーバイフォーだと
ある程度は自由度があって


それをツーバイで作るのが
腕の見せ所かもしれませんが


安いツーバイフォーですと

耐震等級f

このような制限が多いです

実際間取りの打ち合せした際も

〇枚壁を入れて下さい
〇枚以上は空けれませんなどありました




制限は多いですが
ツーバイフォーで耐震等級1を取るのは
逆に難しく


最低でも等級2
普通に作っても等級3は取れます





では従来の在来工法
全部弱いかと言うとそうでもなく



例えば我が家のレオハウスなどは

耐震等級g


このように耐力面材を付けるので
仕組み的にはツーバイフォーと
同じになります



耐震等級h

工事中の我が家です

このダイライトと言うのが
耐力面材です




耐震等級i


耐力面材の中では
高級な部類です


このダイライトを使えば
割と簡単に等級3は取れますが


我が家は微妙って言われました





・我が家が耐震等級を取らない理由


一応言っとくと
レオハウスもタマホームも
標準は耐震等級3です
(タマホームも耐力面材使ってます)


なので普通に作れば
耐震等級3を作れるのですが





耐震等級j

(黒い壁が耐力壁で使える部分です)


このように
1階は

・別室が無くて全部LDKのワンルーム

・さらに吹き抜け

という間取りなので

壁が余りありません


ここで耐震等級を上げるには


耐震等級k

このように吹き抜けのスキップフロアを
和室など普通の部屋にして
壁を増やす


または


リビングの掃き出し窓を
腰高窓に変えて壁を増やす


もしくは


屋根材を瓦から
軽い素材(カルバリウムやスレート)に変える



このような事をすれば
耐震等級は3になります








・耐震等級3にしなかった理由


結局耐震等級が2か3か
分からない状態ですので


もし山梨に大地震が来て
我が家が潰れたら


「やはり耐震等級3無いとダメだ」
教訓にして頂ければと思いますが


理由とすれば


この間取りが良かったから
変更したくないというのがあって


その上で


まず、この間取りでも
等級2の住宅にはなって
1って事は無いという事だったので



建売住宅などの等級1物件よりは
強くなりますし



過去にこちらで書いた記事




・土地の地盤が全く問題無かった事と

・住んでいる地域に活断層が無かった事




耐震等級l

標準で地震に強いベタ基礎



耐震等級m




地盤が問題なくて
ベタ基礎で

ダイライトを使って



耐震等級n

使用してる木材と工法も
地震に強く



後はレオハウスの
制振システム

L-SAVが標準で付いています

耐震等級o



耐震等級p

揺れを最大50%軽減出来て
(阪神大震災のデータで40%でした)

地震保証が20年付きます




耐震等級q

しかしこれを設置しても
耐震等級は何も変わりません



耐震地震に耐えるですが

制震地震の揺れを軽減します



どんなに制振や免振システムで
家の揺れを減らしても


こちらは耐震等級の計算には
入りません




その為
高層マンションなどは
制振、免振で地震を押えますが


耐震等級は9割が等級1になります




なので気に入った間取りを
変えてまでも等級3にするなら


地盤、基礎、耐力面材、制振ダンパー


などの家の耐震性能を考えて


等級2相当で充分と判断しました



布基礎で普通の筋交いの家でも
等級1は取れるので


当然それよりは強いです



もし地盤が弱くて
地盤改良をしたなら


もうちょっと等級3に
こだわったかもしれませんが


耐震等級の計算が
割といいかげんだったので


「まあ取らなくてもいいか」となりました




・耐震等級1は厳しいかも?


もちろん3が最高ランクですが
2になってもいいかなと
思っているのですが

さすがに1はちょっとと思う理由が

耐震等級v

このように耐震等級1の家

床の強さ、基礎の強さなどを
考えなくていいので

ちょっと不安です





・壁量計算?


ここからちょっと難しくなりますが


木造住宅だと
2階建ては壁量計算だけで
耐震等級が取れます


3階建ては
ちゃんと構造計算しないと取れません



壁量計算は簡単に言うと


ちゃんと計算しなくて
仮定で計算が出来るので




極端な話
バランスが悪い間取りでも


壁の量があれば

耐震等級3が取れてしまいます


耐震等級r

画像はこちらより借りました

構造計算って!?【日本一わかりやすい構造計算の解説】

一級建築士さんのブログで
非常に分かりやすいです



地震保険が安くなる
メリットはありますし


ちゃんと構造計算してくれる
メーカーや工務店もありますが



簡易的な計算で
割と適当で大丈夫な方式で取った
耐震等級3って
余り意味無いのかなぁって思います



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