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50年前の家の方が30年前の家より長持ちする事実 ~通気工法が出来るまで~

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解体現場で
実際に家を解体した

廃材を見ていると
「この家古いのに木がしっかりしてるなぁ」とか

 

「築30年なのにボロボロだなぁ」とか
色々思ったりします

通気工法a

私が家を建てて
住宅系のブログもしているので
興味があるだけですから

 

他の人は
何も考えずに解体しますけど(笑)

 

そして今回の話ですが

50年位前の
断熱材が無い家と

30年経っていない
断熱材が普及して入れてある家では

 

断熱材が無い家の方が
解体しても木材や家の骨格が
しっかりしている場合が多いです

・断熱材を入れた為にボロボロの住宅

 

北海道や東北など
寒い地域は違いますが

この地域だと
(断熱等級区分は5です)

 

築30年程度の家ではほとんど
断熱材は入っていません

 

1989年(31年前)に
当時の住宅金融公庫(今のフラット35)で
お金を借りる条件に

 

「断熱材を使ってね」
いう決まりが出来て

 

通気工法b

 

今は当然
もっと厳しい条件がありますが

 

当時は数値などは無く
「断熱材を使って」という
ルールになりました

 

北海道、東北など
寒い地域はともかく
この地域の大工さんは
「断熱材?」ってよく分かっていませんから
適当に壁だけ入れて
天井と床は入れなかったり・・・

 

壁の断熱材も隙間だらけだったり
本当に適当に入れていたみたいです

 

今まで使ってない物を

どんな物かも分からずに

「とりあえず使わないと

ローン通らないから」って言われたら

 

適当というか
ちゃんとした施工が
分からないまま作る家があっても
仕方ないですね・・・
そこからだんだんと
断熱性能、気密性能が
上がっていくのですが

 

「湿気を逃がす」という
考えが無い家もあったので

木材が湿気にやられて

ボロボロになっていきました・・・

通気工法c

 

とはいえ・・・

割とショッキングな

内部結露の画像を載せてる
ハウスメーカーの事例みたいな家は
余り無いですけどね

 

ただ、湿気で
やられている家は実際にあります
(在来も2×4もどちらも)

 

逆にもっと古い
断熱材を使わない時代は
当然隙間もたくさんあって
家の湿度が簡単に
外に逃げるので

 

全く問題は起きませんでした

 

通気工法d

母の実家は
築50年以上ですが
隙間が多く
断熱材も無いので
結露は起きません

 

昔の家は
石油ストーブも普通に
使っていましたが

 

家の中の湿度や空気が
簡単に外る家なら
問題ないですね

(健康や快適性には大問題ですが・・・)

 

「湿気を外に逃がす??」
「なのに防湿層も作る??」

という作る方も
意味もよく分かってない時代に
断熱材をふんだんに使った家は

 

中の躯体が
ボロボロになっているので
これも当時は
断熱材といえば
グラスウールしかほぼ無かったですから

 

グラスウール=ダメな断熱材って
誤解が多い理由かもしれませんね

・という事で湿度を逃がす研究

 

今の住宅の工法が
ベストかは分かりませんし
10年経ったらもっと
素晴らしい工法が
出来ているかもしれません

 

その辺は
家を作るんじゃなくて
壊す側にいる業界の私には
よく分かりませんが・・・

 

という事で今の家は
「どうすれば長持ちするの?」
↓ ↓ ↓ ↓
「湿気と結露をどうにかしないとダメらしい」
かといって
昔の断熱材未使用
家も隙間だらけなんて家は
余りにも住みにくいので
今のところ
換気システムと

通気工法などで湿気対策をしていますが

今回は通気工法のお話です

通気工法e

今の家なら
かならず
サイディングなどの
外壁の裏に
隙間があります

通気工法e-2

屋根にも床にも

通気層はあります

 

当然通気ですから
「入る所、出る所」
上下に2箇所あります
欠陥住宅のサイトで

 

通気工法f

 

片方が埋められていたという

事例がありますが

それだと通気が出来ませんので
自分で確認した方がいいですね
通気の下側は

 

通気工法g

 

この水切りの中を覗き込むと

通気工法h

 

こんな感じになっています

 

我が家のは
標準の防鼠付タイプですが
もっと小さい虫も入らない
穴の小さいタイプもありますし
逆にメッシュにすらなってない
タイプもありますが
必ず通気の隙間があります

 

上側は場所によっては
目視は大変ですが

 

通気工法i

 

こちらがバルコニーにある
上の通気層です

 

スマホがあれば
このように確認出来ますが

 

落としたら大変な
事になるので注意が必要です(笑)

 

ここで湿気が通気出来ないと
簡単に家がダメになるので

 

最低でも年1回位は点検と
清掃をした方がいいです
あとは

 

通気工法j

我が家でも使っている
タイベックシルバーです
今の住宅は
ほとんどこれを使っていると
思いますが
透湿防水遮熱シートという
防水と遮熱はするけど
湿気は通すよっていう
便利な商品です
昔はここに
普通のアルミシートを
張っていましたから
湿気は逃げないので
壁内結露の原因になりました
そしてタイベックの裏は

 

通気工法k

 

タイベックの下の合板も
今は湿気を通すようになっています

通気工法L

 

今使われる事が多い
ダイライトやハイベストウッドは
普通の合板に比べたら
3~4倍は湿気を通します




・とはいえ内部結露を煽りすぎな気もしますが

 

もちろんちゃんと
施工してないと
いけないのですが
いろんな工務店や
ハウスメーカーの
内部結露の写真が
結構煽りすぎていて・・・
外張り断熱のメーカーなんか
ここはチャンスとばかり
凄い腐りきってる
画像とか載せていますし・・・

 

実際解体した木材を見ても
そこまで凄いのは見た事がないですし

 

今の家は通気層は
当たり前にありますから
施主点検時にチェックして
良く分からなければ
工務さんに
「通気層ってどうなってるんです?」
って聞けば教えて貰えますし
住み始めてからも
塞がってないか年1回でも
確認すれば

 

どの工法でも
そこまで問題は
「今は起きないはずです」

解体している
ちょっと前の家だと
モルタル外壁が主流でしたので
(25~30年前くらいの家です)

通気1

石膏ボードにモルタルが
塗られていたり

透湿じゃないルーフィングが
貼られていたり


湿気を逃がすようには
考えられていません

通気2

こちらはちゃんと
通気工法していた家です

通気工法してあれば
ボードや防水シートが
張り付いている事はありませんが

中には実際に
そういう家もあります

今なら一般的な工法なので
そんな施工はないと思いますが

とはいえ実際に
通気層埋められて
作られた施工ミスの家も
あったりするんですよね・・・

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