YKKAPの「戸先錠」は気密性能が落ちるので使わない方がいい

内窓のカタログを見ていたら

これはYKKのプラマードUですが


戸先錠という名前で
文字通り「戸の先」に鍵があって
閉じたら鍵が掛かるという商品です


日本特許取得なんて
書いてありますから
LIXILには無いんですけど


内窓のプラマードだけではなくて

高性能樹脂サッシAPW330にも
搭載されていますが


「これってどう考えても
気密性能が落ちるんじゃ・・・」と
思うわけです

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・従来のクレセント錠の役目はカギを掛けるだけではありません

今までのクレセント錠には
役割が2つあって


・1つは鍵がかかること


そしてもう一つの役割は

引き違い窓2つを
密閉して気密を上げる事です


引き違い窓は
2つの窓をレールで滑らす関係上
窓と窓の間に若干の隙間があって


それを密閉するのが
クレセント錠の役割です


しかし、戸先錠には
その機能がありませんから
通常のクレセント錠より
密閉性＝気密性が落ちます


我が家の窓で見てみると
こちらがカギが掛かってない状態

次に
こちらがカギを掛けた状態

画像だと
分かりにくいですが（笑）


自宅で試して頂ければ

鍵を掛けると
2つの窓がが
密着する感じが分かると思います


およそ1ミリ近くは
窓が動いて密閉されるのが分かります


カギを掛けてない状態で引っ張ると

これだけ隙間が出ますが


同じ位の力で
カギを掛けた状態だと

当然動きません


ちなみにクレセント部分は
消耗品扱いですから


どんなにいい窓でも
数年に1回は調整して
10年ほどで交換した方がいいです


古い窓は元々の性能も悪いのですが

密閉性が落ちてくると
当然隙間風が入るので
さらに性能が落ちます


「古い家だから隙間風が・・・」
なんて言う人も多いですが


どうしても経年劣化で
隙間が出来るので
そうしたら建て付けの調整や
カギの交換した方がいいですね



参考までに
職場の古いアルミサッシの写真を取りましたが

めちゃ汚いのは置いといて（笑）


隙間から光が入ってますから
それだけ隙間があるって事ですね

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・YKKに気密性能落ちない？って聞いてみた結果

そうは言っても
大手メーカーのYKKだし


何か秘密があって
気密性は確保出来てるのかと
問い合わせをしました


「引き違い窓ってクレセント錠で気密性能を上げていると
思うのですが戸先錠だと気密性能下がりませんか？」
という質問の


回答がこちら

公式回答でも気密性が
落ちると言われました

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・分かってて選ぶなら問題ないですが

わざわざ性能が落ちるのに
商品化されているのですから
もちろんメリットもあるわけで


公式の案内だと

閉めればカギが掛かりますから
掛け忘れの防止にはなりますし

真ん中にクレセント錠が無いので
デザインはスッキリするそうです


余り変わったようには見えないし
防犯効果ってのは
無いような気もしますけど・・・


とはいえ
現在商品化されているのが

・APW330と

・プラマードUですから


APW330なんて
性能重視したい人向けの商品ですし


プラマードUなんて
内窓ですから
それこそ性能向上の為に付けるのですから


ちゃんと説明して納得しないと
ダメですだと思います

こちらの方は
「戸先錠は閉めやすい」とだけ説明されて


・腰高窓は戸先錠

・掃き出し窓は
　従来のクレセント錠にしたみたいですが


戸先錠の方だけ
結露しているそうです



詳しい人なら
ちょっと考えれば分かると思いますが
そうじゃない人もいますし


カタログ見ても
最後の技術資料ページには載ってますが


戸先錠の案内ページには
気密性能が落ちるなんて
書いてありませんから


購入する時に
営業さんなりYKKの人が
教えてくれればいいのですが


窓のカギ一つだけでも
これだけ大変ですから
家作りって本当に
苦労します

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