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冬の室内湿度は「乾燥してる」と言われる30%でも問題ない理由
前回記事で書きましたが
最近の家は高性能化しているので
乾燥すると感じる人が多いです
日本一簡単に説明する「高性能住宅が乾燥する理由」と「乾燥への対策方法」
私のブログでも 過去に何度か冬の乾燥記事を書きましたが 相対湿度とか絶対湿度とか 色々とグラフを使うと どうしても難しくなってしまうので 今回は日本一簡単に 高性…
簡単に言えば
今までの同じ水分量でも
今の高性能住宅は
家が暖かいので
昔の家だったら コタツとストーブの前以外は寒いので 室温が16℃で湿度50%としても 今の家は 部屋の全てが暖かいので 室温が22℃だとしたら 同じ水分量でも湿度は35%と表示されます なんとなく湿度は50%位が丁度いいって 思っている人も多いですが あくまでも個人の体調にもよりますが 別に湿度が30%だって何の問題もありません
目次
・温度さえ快適なら乾燥に気付かない
まず、大前提として 気温が凄い低かったり高かったりすると 人間は死んでしまいますし ・気温が15℃以下なら寒いと思うし ・逆に30℃以上なら高いと思いますが 別に湿度が20%でも80%でも 死ぬことも無ければ 環境さえ整えば不快とも思いません 「湿度が30%だから乾燥してる~」って言うのは 気温が低いから思うわけで 過去にNHKで放送された 湿度の実験ですが 空気調和を学んでいる 専門的な学生でも
湿度20%を
「湿度は高め」と勘違いして
その逆も
湿度80%でも 「カラカラで大変でした」と言っています それほどまでに 人間は湿度に鈍感なのですが これは気温が丁度いい状態の実験なので 鈍感になります 前回記事にも書きましたが 昭和の時代の家は
コタツやストーブの前は暖かくても 他は寒く また石油は燃えると水蒸気を出すので 問題ありませんでした これが昭和の終わりから平成初期になると 乾燥、乾燥言われ始めたのは ここは今の家が出来る前に 住んでいたアパートですが
現在築43年の鉄筋コンクリート造で 窓は当然アルミサッシのシングルガラス 付いているエアコンも 廉価モデルで こうなると エアコンの吹き出し口からは 熱い風が強く出てきます ・それでも家中が暖まる事はなく 温度的に不快だし ・吹き出し口からの 風は強いし ・しかもエアコンの暖房なんて 乾燥した風が出るしと めちゃくちゃ乾燥に敏感になります これが今の家だと
エアコンは1台あれば 外が氷点下の寒さでも 家の中全部が暖まりますし 別にエアコンは部屋ごとに あってもいいのですが 住宅性能がいいと エアコンなんてほとんど動かないんです 古い家は暖めても暖めても 外に逃げるのでエアコンも 動きっぱなしですが 今の家は断熱性能がいいですから エアコンもそれほど動く必要も無く 風も出ないし不快にならないんですね なので温湿度計を見たら 30%を切っていて凄い乾燥していると 気付いても 見てなければ気付かない事が多いです
・湿度は10%以下でも問題無い?
日本は夏は高温多湿で
冬は逆に気温が低くて乾燥しますが
基本的にもっと乾燥する
アメリカの場合
これはアメリカ空調学会という所の
快適な温湿度ですが
絶対湿度で12gが快適の上限値なので 気温が24℃なら55%の湿度が快適と思える上限で それ以上は不快という事です そして下限はありません 論理的に普通の気候で湿度0ってのは ないですけど 別に湿度10%でも問題無いと言っています 日本でも昔から 言っている人もいて こちらはなんと48年前の書籍ですが
約50年も前に 快適な温湿度や換気量などを書いています 家なんて建てればなんでもいいって時代に
人間は湿度に対しきわめて鈍感で 材料の収縮などがないと20%ぐらいまで気づかない 逆に汗さえかかなければ80%以上でも気づかない 住宅で冬期結露防止上必要なら30%まで乾燥させても少しも気づかない 空気調和設備を施すときも湿度は30%程度で支障ない 日本では湿度は50〜60%が快適だとする誤った感覚があるが これにこだわると設計を困難にすることが多い
このように30%でも問題無いと言っています ・アメリカは0%でもいいのに ・日本だと30%ってのは差はなにかなと思ったら 鼻腔の乾燥=室内の相対湿度が25%以下 ドライアイ=相対湿度20%~30% 静電気=相対湿度35%以下 などなど快適な環境には30%は欲しいけど 乾燥やドライアイなどの不快感を無視すれば 0%でもいいって事ですね 後述しますが インフルエンザなどのウイルス以外には 人間の体は30%の湿度なら快適で さらにダニ、カビなどの発生も抑えられるのに 「なんで50%がいいんだろうと言われているの?」と言えば ・一昔前は冬の室温を24℃になんて 上げれなかったのが一つと ・間違った認識だと思います 間違った認識の例として これはウェルネストホームの記事ですが
同じアメリカの学会データを使って 同じように乾燥しててもいいって言ってるのに 根拠も無く40~60%が快適と 勝手に書いてます なんで わざわざ40~60%にするんだろうと思ったら
自社の湿度コントロールの宣伝みたいですが 根拠も無く40~60%という数字を出すのもおかしいです
・室温が24℃なら湿度30%でも余り問題ではありません
このように温度さえ快適なら 人間ってのは気付かないので 当然ながら湿度が低くても 死ぬような事はありません とはいえ快適に過ごすには 鼻腔の感想や静電気が起きにくい 30%が下限になると思います 日本は砂漠より乾燥していると言う記事
日本は砂漠より乾燥している?! | うるおLabo
東京の冬は年々乾燥してきており、湿度が低下しています。気象庁によると、年間の平均湿度は、1876年で「78%」でしたが、2013年で「61%」まで下がり、2011年の最小湿度は…
砂漠の湿度は20%位で 日本の方が乾燥しているとか言われてますが これって温度を考慮してないので 余り意味は無いのですが そもそも砂漠より乾燥している 地域は日本以外にヨーロッパだって アメリカだってたくさんあります 砂漠の平均気温は30℃程で 湿度が20%だと 絶対湿度は6.1gなので これを冬の室温に置き換えると
・気温20℃なら湿度35% ・気温24℃なら湿度28%です たしかにエアコンだけで 加湿器も無ければこれくらいの 温湿度の家庭は日本の冬ならありそうです 「砂漠より乾燥するってヤバイ」って 言われますが 砂漠は過酷だって言いますけど 夏の温度がヤバイってだけで 別に暮らせない湿度じゃないんです ちなみに砂漠だって 遊牧民は普通に生活しますし
遊牧民は食料やお金の問題で 色々な場所に移動するだけで 彼らに部屋と食べ物、飲み物を ずっと与えれば 快適に定住するはずです(笑) 他にも砂漠地帯に お金持ち向けのリゾート施設もあるし
別に生活出来ないような
湿度ではありません
・インフルエンザ予防は湿度50%でも効果無し?
冬に加湿しましょうって
ニュースで言う場合
インフルエンザ予防の為ってのが多いです
こちらの絶対湿度表も
赤は危険で、黄色は注意と書いてあるのは インフルエンザに対してなのですが こちらのデータだと ・絶対湿度が7g/m3以下で危険 ・7~11g/m3で注意 ・11g/m3以上が流行しにくいとなっています しかし・・・ ここ数年は 夏の高湿度の時でも インフルエンザが流行っています 夏なんて11g/m3以上が当たり前で 我が家だって再熱除湿のエアコンや 除湿機を使ってどうにか10g/m3以下にしています 「コロナでずっとマスクをして 手洗いうがいを徹底していたから 免疫が弱くなった」とか言われていますが インフルエンザと 絶対湿度というまとめを見ると
・絶対湿度17gで生存はなくて
・絶対湿度11gで5%のみ生存する
この理屈だと
夏なんて絶対湿度11gは何も対策しない家なら
普通にあるんですけど
このデータも
6時間後生存率ですから
結局、コロナもインフルエンザも 会話や咳の飛沫感染では どんな湿度だって死ぬことはないんですね 人のクシャミで入ってくるのって 0.1秒ウイルスが大気中に生きていれば 入っちゃいます まあ、それでも 湿度が高い方がウイルスは死ぬのは 間違いがないので 5%の生存という 絶対湿度11を目指すと
気温24℃の状態で50%なんですね・・・ これは新しく 高性能住宅に引っ越してきた家庭では 結構難しい数値です しかも21℃まで室温を下げてしまうと 60%ですから カビ、ダニが発生しやすい 湿度になってしまいます
ダニは50%では発生して ちょっと室温が下がって60%になると カビが発生します
・冬のオススメは湿度40%位?
・湿度が30%以下は鼻や喉の
健康被害が出てきて
・50%だとカビ、ダニの問題が出るので
我が家の冬の運用は
絶対湿度9g/m3を目標にしています
・室温24℃なら湿度は43%
・室温22℃なら湿度は48%
・室温20℃なら湿度は52%
まあ、どんなに寒い時でも
室温20℃以下にはしませんが
どうしてもエアコン1台だと
家の中で2℃ほどバラツキが出るんですけど
ほぼ 絶対湿度9g/m3なので 25℃まで行ってしまうと 相対湿度は38%になってしまいます ただ、先程も言いましたが 気温さえ快適なら 湿度の変化は気づかないので うちの妻なんかは30%を切っても 平気だし何も感じませんが 別に鈍感じゃなくてこれが普通です 私の場合は 温度、湿度変化で皮膚が弱く
すぐに蕁麻疹が出るので
皮膚科にずっと通っていたので
湿度管理には敏感ですが
それでも温度が24℃あって50%だと
むしろ加湿しすぎって思うし
これだとちょっと動くと
汗出ちゃうのでもう少し低めにしています
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コメント
コメント一覧 (2件)
湿度はインフルエンザウイルスの活発化を気にして25°50%位に調整してましたが、外に買い物に出たら人混みで感染するので家の中の環境って無意味じゃない?と思ってました。
でも、加湿器つけないで暖房つけて寝たら喉痛くなるから加湿はするんですけどね…笑
ゼルビスさん
コメントありがとうございます。
コロナもですけど小学生の子供とかいると
温度、湿度だけ増やしてもダメなんですよねぇ・・・
私も皮膚の問題で加湿器入れてますけど
妻なんかいつも平気だし
必要以上にこだわる必要は24℃程度の気温があれば
問題ないですね