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信じられない酷い欠陥住宅があったので紹介します~岡山県真庭市~ 壁内通気も基礎の通気も無い家

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最近
YouTubeで話題の
欠陥住宅がありまして


こちらの欠陥住宅
岡山県の工務店が建てた家


ちゃんと建ってすらないので
「建てた家」って
紹介もおかしいですが(笑)


本人様から
許可を頂いたので
欠陥部分の紹介と


このような欠陥があると
家がどうなるのか



またこういった
工務店を選ばないコツや
対処方法などを伝えたいと思います

目次

・今回の欠陥住宅の紹介

岡山県真庭市にある
一軒家
こちらが今回紹介する
欠陥住宅です


青の金属サイディングに
白の窓フレーム
片流れ屋根と
今風のデザインで


こうやって見ると
問題無さそうですが
内部は凄い事になっています



同じ市内の工務店に
依頼をしたそうで
現在は裁判中です


施主さんはブログも
しているのですが
ヘラクレスオオカブトの
ブリーダーさんで
メインはカブトムシのブログで


外のフェンスにも
看板があって
世界で一番大きな
カブトムシの飼育をしたそうです



で、建物の左は
なんとカブトムシの
飼育専用の建物だそうで


こちらも同じ工務店が
最初に建てて
こちらも欠陥住宅で
とにかく寒くて
カブトムシの飼育が出来ないと



施主さんがYouTubeなどで
松尾設計室の動画を見て


そこから紹介している
工務店に依頼して
建て直したそうです


C値は0.3ですが
Ua値0.6でめちゃ快適になった
エアコンも微風で大丈夫って事なので


今までがどんなにダメだったのか
逆に気になります



「岡山県だしUa値0.6でも充分
暖かいのかな」

地域区分を調べたら
地域区分4と5なので
関東地方より
寒い場所みたいですね


知らない方のために
断熱地域区分を説明すると

東京23区や千葉県
私が住んでいる
山梨県甲府市などは6地域


静岡の海沿いだと
もっと暖かいので7地域


逆に八王子や茨城に行くと
ちょっと寒くなり5地域


さらに寒い長野県に行くと
3~4地域

このように
気温によって分かれていますが
数字が大きい程
温暖な地域になります


で、よくある欠陥の
断熱材の施工が甘いとか
勾配が悪く水ハケが悪いとか
そういう次元じゃないので


早速紹介していきます

・なんと外壁に通気層が無い欠陥

欠陥が多すぎる家なのですが
まず驚くのは
サイディングを
直張りしたので
通気層が無いそうです


何度か過去記事で書きましたが


一応説明すると
今の住宅は
外壁材の後ろは
隙間が合って
ここで通気をします


これがあるから
室内、室外からの湿気を
排出するので結露しても
問題ありません


こちらは結露の実験記事
詳細は見て頂けると
分かりやすいと思いますが


このように断熱材を濡らして
完全に水没レベルなので
結露以上の水を含んでいますが


これでもわずか1日で
問題無く乾いて
大きさも元に戻ります


なので通気さえ
出来れいれば
家がダメになる事はないのですが


この家に通気層がありません


外見だけだと
分かりにくいですが


よく見ると
軒の部分に隙間がないんですよね


下の部分は
確認できる映像がないのですが


普通の住宅は
これは我が家ですけど
このように隙間があって



軒などを見ても
必ず隙間があります


特別な事じゃなくて
20年以上前から
法律で義務化されている
当り前の事ですが



この当たり前の事を
していなかったので


本当に建築士なのかも
疑わしいのですが


実際に工務店を営んでいる
一級建築士と言うので
どうしてこうなったのか
建築士本人から聞きたいですね

・サイディング直貼りのやり取りが不自然

建築関係の仕事でもしてなければ
外壁の後ろは通気層なんて
知るはずもないですから


ある日建築関係の方に
言われて気付いたそうです


もちろん法令違反で
既に裁判をしていますから
やりとりがあるのですが


ちょっとおかしい事があって

胴縁は入れていない。

断熱材の付いた
サイディングだったため直接張っている

実をいうと、現場に行ったときには
サイディング屋が3分の2ほど張 っており
そのままとなった。

正直に申し上げれば
こちらのミスである。

非は非として認める。

今の世の中で
胴縁無しで施工する
サイディング屋や板金工が
いるとは思えないんですよね



なので嘘をついているか
何も知らない職人を
安く連れてきているか


とにかく普通に
依頼したら
こんな事にはなりませんから
謎が多いです

・基礎にも通気がない

まだまだ欠陥が続きますが
なんと外壁に続いて
基礎にも通気がありません



しかも何故か
基礎断熱でやっています


一応説明すると
床下の断熱は2種類あって
温暖地域で一般向けの床断熱と
寒冷地域で上級者向けの基礎断熱ですね


まずは一般的な床断熱
床に断熱するから
床断熱ですね



ボード系の断熱材じゃなくて
吹き付けの場合もあります


この場合
基礎部分の通気は
基礎と土台の間に
通気パッキンを挟みます


これがあるので
床下を除くと
床下に断熱材があって
基礎と土台の間から
通気をしています


一番のメリットはとにかく
施工が簡単な事



基礎は勝手に換気されるし
昔の換気口よりも換気量が多いので
何もしなくても
基礎断熱よりシロアリに強い


特に施工が簡単という事で
世の中の9割は
床断熱ですね



デメリットとしては
木材の幅までしか断熱材が
入りませんから断熱性能に
上限が出ます


まあ温暖な地域なら
床断熱でもG2性能まで
出せますから問題は
余り無いと思います


なので北海道、東北は基礎断熱が多く
関東以南ではほとんど床断熱でした



次が基礎断熱
こちらは床じゃなくて
基礎の外周部に
断熱材を施工します



ですから床断熱の場合
基礎部分は外気温と同じですが
基礎断熱の床下は
そこまで寒くなりません


北海道などでは昔は
ほぼ基礎断熱でしたが
今は半々だそうです



メリットは床断熱よりも
高断熱に出来る事なので


例えばタマホームの場合
G2性能の大安心の家までは
床断熱ですが


Ua値0.23、G3仕様の
笑顔の家では
基礎断熱に変わります


・このように
 G2以上の高断熱住宅

・もしくは寒冷地などで
 使う基礎断熱ですが



デメリットとして
施工が難しい


基礎も暖かくて
湿度があるので
シロアリ対策が必要など


上級者向けの
断熱方法です


そして基礎を密封するんですから
通気パッキンは使えないので



必ず室内側に
通気が必要です
このような「通気ガラリ」が
室内にあるので
基礎からの湿気が
排出されます



ハウスメーカーで使っているのは
大手だとセキスイハイムと
パナソニックホームズ位でしょうか


そこまで断熱や気密に
強くないハウスメーカーが
わざわざ基礎断熱を使う理由は
床下に空調ユニットが
あるので基礎断熱を使います



床下を通って各部屋に
通気が出来ますから
高性能工務店などでは
床下エアコンなんかも設置しますね


ちなみに床断熱のハウスメーカーでも
床の段差が違う玄関と
ユニットになる浴室は
基礎断熱になります


まあ色々と書きましたが
大事な事は

・床断熱は通気パッキンを使い
 基礎を通気する


・基礎断熱は基礎を密封するので
 通気パッキンが使えないから
 室内に通気口を付ける



以上なのですが


なぜか上級者向けの基礎断熱を
この欠陥工務店が使っていて



そして案の定というか
基礎からの通気口がありません


つまり完全密封状態です


ですから湿気が逃げずに
カビが生えてフローリングは
含水率が凄い事になって
すぐに腐ります


実際に床下を見ると
既にカビがたくさんあるそうです


さらに通気が無いだけじゃなくて
断熱材の施工も
基礎断熱は外周部の壁部分も
断熱材が必要なのですが
それがありません


なんか置きっぱなしの
断熱材もあります(笑)


そして外壁にも基礎にも
通気が無い家は
床下だけじゃなく
既にフローリングにもカビがあります


それ以外にも
たくさんカビがあって
コンセント周りなども
カビが生えています



ちょっと人が住める
状態ではないですし


通気がされてないんだから
壁内はボロボロでしょうから
補修は不可能かと思います


というか壁と床の
通気がないんだから
屋根の通気も取っていない
可能性がありますね

・虫が大量に入ってくる窓

通気が無いだけじゃなくて
根本的な建て付けもダメなのか
大量の虫が入ってくるそうです


この黒いのは
全部虫です・・・


侵入経路は
窓みたいで
養生とビニールすると
1日で凄い量の虫がきます



しかも1つだけじゃなくて
複数の窓から入ってます


窓はYKKの
エピソードⅡなので
アルミ樹脂サッシですね



YKKも調査が来たそうですが
「窓には異常なし」って事で


そうなると工務店が対応するしかないですが
工務店側は「こっちは悪くない」
何もしないそうです


で、「お隣さんはYKKの
もっとグレードの落ちる窓を
使っているが問題ない」

言ってるので


お隣さんはアルミの
フレミングJだと思うのですが


まあUa値の違いこそあれ
どれだって普通は
ここまで閉じた状態で
虫は入らないですからね



ただ動画だと
複数の窓から大量に侵入していますが

侵入しているのは
全部引き違い窓で



どうしても引き違いは
隙間がゼロじゃないですし


まして室内は
3種換気で負圧でしょうから
虫が入ってくるのは
多少は仕方ないので



YKKも「異常なし」って
言ってるんでしょうけど


我が家だって引き違いだし
カーテンしてないけど
虫なんて入って来ません



で、我が家の引き違い窓は
隙間テープしてますから
この辺をオススメしようとしたら


既に色々と他の工務店さんなどと
調査や対策をしていて
既にスポンジ詰めて
モヘアも入れてるそうなので
やはり何かあるんだと思います


そもそもキッチン横の換気窓とか
普通に縦すべり窓使えばいいのに
全部引き違いなんですよね



あとエピソードⅡで
見た目に穴は無いそうなので
最初は換気框かなと
エピソードⅡは
24時間換気の機能があるという
家の気密を無視したような
機能があるので



この辺かと思いましたが
YKKの人が見に来たというので
問題はないと思いますし


戸車などはさすがに
すぐには劣化しないし
モヘアも入れてスポンジをしても

ダメなのでやはり建付けでしょうか


ちょっと
基礎断熱の話しに戻りますが



お隣さんがアルミの
フレミングだし


新しいカブトムシ部屋は
Ua値0.6でも快適というので
それなりに暖かい場所だと
思うのですが



それなら建物価格にも
よりますがエピソードⅡで
充分でしょうけど


そのような断熱性能でOKなのに
なんで基礎断熱使うのか
やはり謎なんですよね・・・



しかも欠陥だらけというか
施工方法を知らないし
窓はエピソードⅡなので
やはり断熱などに力入れてないし


寒冷地でもないのに
基礎断熱を使うような
工務店がAPW430や330を
使わないって


例えるなら
めちゃめちゃ改造している
走り屋の車なのに
オートマみたいな感じです(笑)



仮にこの工務店が
基礎断熱しかしないなら
今までの家もトラブルになってるでしょうし


今まで床断熱だったけど
本とかネット見て
気軽に始めちゃったんでしょうか

・石膏ボードもないし梁には穴がある

欠陥のオンパレードなので
割と良くあるって言うと
失礼ですが


2割位の家で見かける
グラスウールの施工不良
このように雑ですし
間柱が切断されている箇所があります


もっとひどいのが
梁にまで穴が開いています


他にも準防火地域なのに
室内側に
石膏ボードがありません



だいたい駅や発展している
中心部が防火地域で


その次が準防火地域で
さらに外が22条区域
まあ簡単に言うと
22条区域までは


隣の火が燃えないように
屋根とか壁とかを
防火性能がある物にしなさいって事で


室内側には
石膏ボードを施工するのですが
それが無いのです


一応
我が家の天井裏を見ると
ローコストな安い家ですが
ちゃんとありました(笑)


他にも
まだまだたくさん
欠陥がありすぎて
ここで全部紹介出来ません

・欠陥住宅の裁判は長いし難しい

明らかに凄い欠陥住宅ですが
普通の人は外から見ても
分かりませんし


今回の流れも
ホームインスペクションを受けて
補修工事が終わって


引き渡した翌日に
大量の虫なので
また1日も住めていませんが



これ窓の虫侵入問題が
なければ引っ越したかもしれませんね



虫を大事にしているので
虫の神様みたいなのが



「ここに住むと体を壊すぞ」
伝えにきたのかもしれませんが(笑)


3年前に完成して
現在は裁判中で
1日も住めていません



この施主さんは
元々カブトムシの為に
家を作れて


さらに欠陥だったのを
建て直した


この敷地は
施主さん、カブトムシ以外に
祖母の家も別にあって
現在はそちらで住んでいるそうです



という事で
裁判してもどうにかなる
財力があるからいいですが


普通にアパート住まいで
新居が完成したら
欠陥でも住まないといけない
パターンもあります



さすがにここは住んだら
健康の面で絶対にやばいと
思いますが


これだけ明らかな欠陥でも
工務店がもう直したとか
住めるとか揉めたら
これだけ長期になるので
キツイですね


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