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市役所の防災課担当に聞いた「本当に災害に役に立つ強い家づくりと土地選び」【耐水害住宅の効果は?】【内水被害とは?】
先日、住んでいる自治会で
地区防災計画の
策定会議があって
私も策定に参加してきました 住民の中では若い方なので 色々と参加させられますが 今回の防災計画会議は 市役所の防災担当の方が 3人も出席すると言うので ・ハザードマップとか ・災害に強い家とか ・耐震はどこまで求めるかなど 色々興味がありますし こういうのって 家を売る方に聞いても 「我が社の耐震、災害対策が一番で他は危ない」とか 全然答えにならないので 特に市役所の人は 最悪の被害を想定しないとダメだし 当然古い家の事も考えないとダメですから 例えば
一条工務店の 耐水害住宅とか 流されない家とか 効果があるのか どういう家や土地が災害に強いのかなど 色々と聞いてきました
目次
・我が家に一条工務店の流されない家は意味が無かった
今回の会議の流れは まず市役所の方から 住んでいる自治会の ハザードマップの説明 例えば市で発行している ハザードマップだと
最大浸水深が ・0.5m以下 ・0.5m~3m ・3m~5m ・5m~10m などで分かれていますが 市の担当者が詳細に 「ここの地域は0.5m~3mの表記ですが 実際は最大で90cmくらい」と教えてくれました 実際に地区名が分かれば 回答出来るそうなので 購入希望の土地が 心配なら問い合わせしてみるのもアリです 会議の決め事は ・どれくらいの雨で避難するか ・避難所までのルート ・年寄りだけで避難しにくい家庭の対処 この辺の話し合いでしたが 場所分かっちゃうので ちょっとぼかしますが 住んでいる自治会のハザードマップ
家屋流失の恐れのある区域ってのが
どこにもありません
「これってどんな雨でも
流されないんです?」って聞いたら
「水深と流速で流失する可能性を出しますが
そんな場所はこの自治会にはない」って事で
流されない家は この地域では意味がないみたいです 我が家が家を建てた場所は ニュータウンとかじゃなくて 昔から栄えていた場所に ポツンと2棟分だけ 地主さんが土地を売ったので その土地を買ったから 我が家とお隣さんの 2つの家だけが 新しいんですが(笑) 「新築の〇〇さんの家が流されるなら 全員流されてしまう」とか言われましたが このハザードマップは 当然古い家なども想定して 作っていますし 最悪の事態を想定していますから これで家屋流失の恐れが無い地域なら 問題ないそうです もちろん ・川沿いの地域とか ・海がある地域 ・家屋流失の恐れがある地域には 効果があると思います 例えば同じ甲府市でも車で20分程 南側へ移動すると
この辺は10年以上前から ベッドタウンとして人気ですが ・家屋流失の恐れもあるし ・床上浸水の可能性もあります こういった地域なら 予算があって不安でしたら オプションで追加してもいいですが 費用が70~100万円掛かるみたいなので 我が家の土地みたいな 必要無い場所には要らないと思います わずか10分移動するだけで ここまで変わるので 土地を買う前に確認するのが一番大事ですね
・10年、20年で危険地域は変わる?
40代の私が「若手」と言われる位に
自治会長とか組長さんは60代、70代も多いし
昔から住んでいる人ばかりなので
「この地域って
そもそも水害ってあったんですか?」と聞いたら
今から59年前、昭和34年はとてつもない勢力で
山梨県を直撃した2つの台風があった。台風7号と台風15号(伊勢湾台風)
伊勢湾台風の年は 被害があったと・・・ この地域は伊勢湾台風の 1ヶ月前に起きた台風の方が凄かったみたいですが じゃあ逆に 「昔は被害があったのに この地域が最大被害50cmっておかしくない?」って 市の担当者に聞いたら あの時とは違って
昭和時代の台風被害を受けて 1986年には 甲府市内の上流にダムが完成して 他にも河川の整備もしているし 当時とは全く状況が違うそうです ・逆に造成しすぎて 昔より被害が大きくなるパターンもあったり ・シミュレーションするコンピュータが発達して 最大浸水深が変わる場合もあります ちなみに私が土地を買う際に 母親から
「甲州街道(国道20号)より
南側の土地はやめたほうがいい」と言われて
たしかにハザードマップで見ると
浸水が5m~10mか
10m以上の地域も多くて
流失家屋地域もあります
よく子供を連れて遊びに行く
車で10分程の大きな公園
Jリーグのサッカー場や野球場などもある
市内で一番大きな小瀬スポーツ公園や
甲府市内で一番人数の多い
1,000人を超える小学校がある地域も
南側にあるのですが
昔は
台風が来ると 道路が川になって 自家用舟を持ってたくらいなので こういったお年寄りや 先人の知恵ってのも ハザードマップを見ると 当たっている場合もあるので 案外大事なんですけど ダムや河川浚渫工事など 毎年状況は変わるので 市の担当者に言わすと ハザードマップも数年に1回変わるので 常に新しい物を見て欲しいって事でした なにより土地を購入する際には 価格、広さ、立地、道路幅など 色々とありますが 土地を買ってから浸水深10mとか 流失地域だって気づいて後悔しないように 最新のハザードマップで確認した方がいいです
・「安全」かどうかは家よりも土地の影響の方がずっと多い
我が家の自治会は
半分が最大浸水深が50cm未満で
残りが0.5m~3m地域ですが
市役所の担当者は
「この地域は0.5m~3mの地域でも
最大で90cmって事でした」
我が家は50cm未満なので
市役所の人に
「50cmの家なら避難所に
行かない方が安全じゃないですか?」って聞いたら
50cm未満の地域なら自宅待機 50cm~3m未満の地域でも 2階建てなら 家にいるのも推奨しているそうです と言う事で 我が家の自治体は最大でも浸水深が90cmなので
「必要ないと思うけど本当に作るの?」という 空気でしたが(笑) そうはいっても台風などを 想定していますから 古い家だと雨漏り、ガラスが 割れて入って来たり 停電などの可能性があって さらに年寄りや病気を持っている方など 治療などが必要になった場合には 避難所の方が望ましいので 何でも家にいるのが安全ってわけではありません そして災害に強い家ってのを 聞いたら やはり一番は土地選びで 洪水もですが 地震にも強い土地ってのがありますし もちろん海沿いの地域や 埋立地で町沿いが液状化する地域とか どこを選んでもダメなんですけど 例えば
江戸川区のハザードマップは分かりやすく 「区内はどこにいても危険」と案内しています 都会や諸事情で そういう場所にしか住めない場合もありますが そうじゃなければ 洪水にも地震にも強い地域で 家を建てれば 実際に築100年以上の家もたくさんあるし 例えば耐震性能なら 「耐震等級1は危険だから 耐震等級は3は絶対」って言いますが それだって地震ってのは 地盤が揺れるんですから 弱い土地を買ったら意味がありません 例えば扇状地の我が家と 埋立地のディズニーランドを比べると
同じ揺れでも
家の揺れ具合、被害は全然違ってきます
・ハザードマップでは分からない「内水被害」もチェック
先月のニュースですが
Yahoo!ニュース
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山梨県にある西湖という湖で 過去50年で一番の水位という事で キャンプ場が営業出来なくなりました 記録的な大雨が続いたわけでもないのに こうなった原因は
本来、大雨が降ったら
水門をあけて放水ポンプで排水するのですが
故障で動かなくなり
排水が出来ない結果
キャンプ場、駐車場が 全て冠水してしまいました 本来、川や湖に排水するから 問題が無かったのに 短期間での大雨で排水が追い付かない もしくは機器の故障で 排水が出来ない場合に起こるのが 「内水被害」で これは洪水とは別に ハザードマップがあります
これは排水機場が
トラブルで動かない場合の
想定をしているので
普通の洪水時の
ハザードマップとは異なります
他にも道路が交差する場所の
アンダーパス地域
ここは通勤で通る道ですが ハザードマップでは0mの場所ですけど 大雨時には冠水注意の看板もあり ゲリラ豪雨などだと 冠水すると思います こちらも道路冠水注意箇所マップなど
市町村や県で 発行していますし 一番詳しいのはやはり 市役所や役場の人ですから 特に土地勘のない場所 新規造成地なので 過去の被害が分からない場合など 問い合わせして納得してから 土地を購入した方がいいです
・最大浸水深10メートルの地域や家屋流失する可能性がある土地を買ったら?
ちょっと前に地元のテレビ局で
山梨に歴史的な大雨が襲ったら どうなるのかというドラマがありました ドラマの舞台は 私が住んでいる甲府市の隣町
中央市という場所に家を買った ハザードマップも見た事がない夫婦が 大雨になって河川が氾濫して 大変な事になるんですけど
大雨で川が氾濫してから
初めてハザードマップを見て
驚愕しているのですが
このドラマの場所の
ハザードマップを見ると
うーん・・・
ちょっと恐ろしいですね
しかし航空写真を見ると
商業店舗、学校、公的施設も 色々あって ここ数年はベッドタウンとして 家も多いですが 私なら正直ここの土地は買わないです これが他に土地もない都会なら まだ分かるんですけど 他に安全な場所がいくらでも 余っているので他を探します 親から貰った土地とか 親の介護や学校の問題で どうしても危険な場所に 住むしかないって場合もありますが このドラマの例だと 若い夫婦でネットは普通に見れるんですから 情報だけはちゃんと仕入れる事が大事です 地震はともかく大雨なら 前もって逃げる準備は出来ますし そうなれば家は失っても命は助かります
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コメント
コメント一覧 (6件)
わが町福井は20年前に大雨で堤防が決壊しました。
その時に駅、市役所側の水門を優先して、対岸が決壊し反対側の住宅地が犠牲になった事に文句を言う人がいました。対岸は土地が安く、水が浸く事は地元民では常識です。
「貧乏人は死ね」をリアル体現したことになりますが、、世知辛いですね。
東京も荒川で埼玉側の方が堤防を低く作られているので、豪雨があったら埼玉民は死にますが「じゃあ都内に住めよ」とは気軽に言えないですね。
その当時は「こんな所住んでられん」と家を捨てて引っ越す家庭が多かったですが、20年も経てば、みんな忘れて、沢山の人が土地が余っている価格の安い川向こうに引っ越してきてます。
近年の異常気象でまた決壊すると思いますが、何事も安さはリスクを含んでいますね。
ゼルビスさん
コメントありがとうございます
何年も災害が無い地域だと
そのようになってしまいますね・・・
甲府の場合は海もないし盆地なので
価格の安い場所は山の方になるから
水害には強くなるのですが
やはり不便なので
平地の新興住宅地も増えてますが
ハザードマップ見ると危険な場所も多いですね・・・
以前コメントした通りすがりです。
僕の個人的な経験でも、やっぱり水害関係だと地方部だと高台を買っておけが結論になると思います。僕の実家は西日本豪雨を経験したのですが、実際には荒川堤防の目の前の土地を買うことになりました(苦笑)
「どうせこいつが決壊したら俺も東京もおしまいだ」と割り切った末の決断ですが、それ以外にも実家の自治体と東京とでは、河川工事に割り振る工事の規模も予算感も全然違うのが一つの決め手だったりします。地元だと予算の関係から堤防工事に消極的で何やってんだかという感じですが、目の前の堤防は重機が入っていないことがないですね。
もっとも現在の異常気象ではいつか破断する気もしますけどね。
完全に安全な土地は昔から住んでいる人が多いから、そういうしがらみが嫌で比較的危険な低地帯に住んでいるのかな?という気もします。
通りすがりさん
コメントありがとうございます
記事にも書いたのですが都会だと
そもそも選べる場所が無いので
仕方ないなってのはありますね
このドラマも山梨市という山の方にある
おばあちゃんに行けば助かると移動して
途中で諦めるんですが
地価も変わらないしどうせ車通勤なので
時間もそれほど変わらないので
選択肢はあるんですよ
とは言え毎日通勤時間が10分違うだけでも
数十年スパンなら大きなロスですし
選ぶ気持ちも分かりますが
どこにしろ買う時に情報を得てから
納得して買うべきですね
返事ありがとうございます。
改めてドラマを見ましたが、みんな能天気過ぎますね苦笑
釈迦に説法でしょうが、大規模な河川には計画降雨量が定まっていますので、予想降水量が計画降雨量を上回っている場合に備えた事前計画をねるべきです。西日本豪雨の経験からいえば、とくに上流域の監視は怠ってはいけません。ドラマにでてくるのは韮崎市ですが、個人的に下流過ぎる気がします。
それにしても危険域に住む人(もちろん人事ではありません)は、年を取ったときどうするんでしょうね。僕の地元は西日本豪雨以前から水害を経験していたので、大雨警報がでると役所から電話が毎回かかってきていましたが、祖母が寝たきりの障碍者(リウマチ)だったので、結局一度も逃げたりはできませんでした。
きっと経験もなく、人口も過多な自治体となると、みんな危機意識がなく有効なオペレーションもできずで、たくさんの人が流されることになると思います。そのとき後悔しても遅いのですが。
今回の会議も老人世帯をどうるすかって話は出て
うちの自治体は60歳以上しか住んでいない世帯は
組長は免除されるので
とりあえず組長判断で迎えに行って
避難所などに送るって話になりました
若い世帯なら情報もゲット出来て
行動も動けるから大雨は事前に分かるので
どうにかなりそうな気がしますが
老人世帯は本当に難しいですね